Oculus Riftを快適に装着できる「About Face VR」、凄まじい早さでKickstarterの目標調達額を達成

Oculus Rift DK2,VR(バーチャル・リアリティ)

VRの体験ができるOculus Rift。かつてない体験をさせてくれるのは確実なのだが、酔いなど気になることも色々ある。

装着感=つけ心地、もその一つだ。

Oculusについているスポンジは柔らかく、顔に不快感があるというほどではない。しかし、人の顔の形は千差万別。隙間が生じてしまったり、ヘッドバンドを締めても顔からずれてしまったりと、なかなか上手くフィットしないことがある。

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悪くないが、ベストのつけ心地ではない…

VRの体験はとにかくその中に入っていく感覚。つまり、装着しているときの細かな違和感がなければないほど、その没入感は完璧になっていく。

そこで、現れたのがアメリカのエリック・グリーンバウムが開発したOculus Rift用アクセサリー「About Face VR」だ。

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最高に快適なつけ心地を実現するために

「About Face VR」は2つのパーツからなり、Oculus Riftに装着するパーツと取り外しができて洗えるマイクロファイバー製のジャケットだ。

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Oculus側のパーツ。人間工学を考えたエルゴノミックデザインで設計されているということで、額や頬の部分を広めにして装着感を高めている。

このパーツに装着するジャケットは丸洗い可能。

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ジャケット。マイクロファイバーを使って2層構造にしている。顔にしっかりフィットしそうだ。

なお体験会等で使用する人向けに、表面をアルコールティッシュで拭けるようになっているHタイプも用意されている。

凄まじい速さで目標金額を達成

さて、この「About Face VR」、現在は開発資金を集めるためにKickStarterでクラウドファンディングを行っているところだ。

Kickstarterのページ
https://www.kickstarter.com/projects/543401688/about-face-virtual-reality-comfort-and-hygiene-sys

4日が経過したところで筆者はこのキャンペーンを発見したのだが、既に目標金額の12,000ドル(約120万円)を集め終わり、既に20,000ドルに近づいていた。少額とはいえ、なかなかのハイペースだ。クラウドファンディングをしたbackerの数は400名以上。いかにVRの体験を深めたいと思っているユーザーが多いかが分かる。

あまりにも早く集まってしまったので、さらに多くの金額が集まった場合の報酬についても今後発表する予定とのこと。

なお金額に応じた報酬は以下の通り。どの選択肢を選んでも日本へ発送する場合は8ドルが追加で必要となるので注意しよう。

32ドル 限定セット(limited)は既に完売
32ドル 内側のパーツ1つと外側のパーツ(普通用Mタイプ)が2つ
32ドル 内側のパーツ1つと外側のパーツ(デモ用Hタイプ)が1つ
36ドル 限定セット 内側のパーツ1つ、外側のパーツ(M2つ、H1つ)
44ドル 36ドルのセットと同様

以降は金額に応じて個数がどんどん増えていく。

既に開発が終わり、生産をすれば出荷できる状態とのこと。出荷は11月以降となる予定だ。
Oculus Riftの製品版ではつけ心地も改善されるのではないかと思われるが、発売時期は未定。
現時点でより快適に体験するために、こうした装着感を高めるアクセサリーも欲しくなってくるところだ。

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  • すんくぼ(@tyranusii

    学生時代、MMORPG「リネージュ」で朝から晩まで飽くことなきレベル上げと戦争に没頭する毎日を送る。本業では廃人卒業後、国家公務員を経て、再びゲームの世界へ。「もぐらゲームス」を立ち上げました。ハマったゲームはライブアライブ、ファイアーエムブレム 聖戦の系譜、デモンズソウルなど。
    個人ブログもやってます:もぐらかペンギンか