錬金術JRPG『最果てのクオリア』リリース、SRPG『精霊伝承』公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

インディーゲーム,フリーゲーム,連載

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は6件です。

錬金術JRPG『最果てのクオリア』リリース

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にゃっほい屋は5月18日、錬金術JRPG『最果てのクオリア』をSteamにてリリースした。リリース後1週間はローンチ割引として10% OFFで購入可能。

錬金術発祥の地メルトリアを舞台とした、錬金術と人々の幸せを巡る物語。「金属」「浄化」「白」から「銀のインゴット」を作るというように、原料が持つ“幻素(クオリア)”を使って素材を錬金するという独自の錬金システムが特徴。また戦闘では、各魔物に割り当てられた条件を満たすことで原料を得ることができ、範囲攻撃や敵の強制移動といった戦術により効率よく原料を集められるといった要素も特徴となっている。想定クリア時間は30時間以上。

シミュレーションRPG『精霊伝承』公開

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香月清人氏(臼井の会)は、シミュレーションRPG『精霊伝承』をフリーゲームとして公開した。

数奇な運命で妖精持ち(フェザリエ)となった主人公(男女選択可能)が部隊を率いて戦っていく王道ファンタジー作品。難易度が3つ用意されているほか、チュートリアルが充実していたり各ユニットを初めて使うときに特徴が紹介されるなど、初心者でも比較的遊びやすい作品となっている。イラストレーターとしても活動する同氏による、オリジナルのキャラクターグラフィックも見どころ。

公称プレイ時間は最低難易度で15時間以上、最高難易度で30時間以上。なお、現バージョンはベータ版として公開されており、クリアまでプレイ可能だが支援会話がすべてのキャラクターには入っていないとのこと。後のバージョンアップですべて入る予定となっている。

PLAYISM、10周年記念セール開催

PLAYISMは、5月11日に10周年を迎えたことを記念し、Steam(PC)、ニンテンドーeショップ(Nitendo Switch)、Microsoft Store(Xbox)にてセールを開始した。

セール期間はSteamは5月15日22時~23日2時、ニンテンドーeショップとMicrosoft Storeは5月13日0時~26日23時59分。100タイトル以上が対象で、最大80% OFFとなる。

「おすすめ同人紹介による同人ゲーム・オブ・ザ・イヤー2020」授賞作発表会の観覧申し込み受け付けが開始

同人ゲーム紹介サイトおすすめ同人紹介が主催する同人ゲーム表彰イベント「おすすめ同人紹介による同人ゲーム・オブ・ザ・イヤー2020」の授賞作発表会の観覧申し込みの受け付けが開始された。

ノベルゲーム・アドベンチャーゲームを中心に、2020年4月~2021年3月に発表された作品から同サイトを運営するみなみ氏がさまざまな部門で授賞作品を選考し発表するイベント。現在サイト上にてノミネート作品が発表されている。

昨年は新型コロナウイルス感染症の影響を考慮してオンラインでの受賞作発表となったが、今年は6月13日、東京水道橋で受賞作発表会を開催予定。例年は観覧申し込みは必須ではなかったが、今年は「新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から会場の人数制限及び連絡先の把握を行う必要があるため」必ず申し込みが必要となる。また、「会場では新型コロナウイルス感染予防対策の徹底をお願いいたします」とのこと。

申し込み締め切りは開催前日の6月12日。なお、YouTubeでのライブ配信も予定されており、配信アドレスが告知されている。

また合わせて、授賞作発表会の休憩時間に会場で流すPVの募集も行われている。締め切りは6月6日まで。

アクションRPG『天翔のマーキナリエ』Gotcha Gotcha Gamesパブリッシングにより英語版が6月リリース

KADOKAWAグループで「ツクール」シリーズを手がける株式会社Gotcha Gotcha Gamesは5月21日、「RPGツクールMV」製のアクションRPG『天翔のマーキナリエ』の英語版『Soaring Machinariae』を6月11日よりSteamにて発売することを発表した。

『天翔のマーキナリエ』は、作曲家のけんせい氏が制作した作品。「マーキナリエ」と呼ばれる自我を持つ機械人形のアイリスと、そのマスターである技師の少女マリアの冒険を描く。アクションRPGとしての手触りのよさに加え、同氏の作曲によるBGMや、キャラクターフルボイスである点もみどころ。日本語版はブラウザ対応のフリーゲームとしてゲームアツマールにて公開されている(紹介記事)。

英語版はテキスト、UIは英語のみだが日本語ボイスは含まれる。なお、本作はGotcha Gotcha GamesによるRPGツクール作品のパブリッシュタイトル第一弾で、ツクールシリーズの公式アカウントによると「今後も国内の素晴らしいタイトルを世界に発信するお手伝いをさせて頂きます」とのこと。

「アクションゲームツクールMV」にゲームタイトルのNintendo Switch向け販売に関する機能が追加

株式会社Gotcha Gotcha Gamesは5月15日、同社のゲーム制作ソフト「アクションゲームツクールMV」へ同日配信したアップデートにより、Nintendo Switch向けの販売に関わる機能が実装されたことを発表した。一部のクリエイター、開発会社にベータ版として提供されていた機能の正式実装となり、誰でもNintendo Switch向けタイトルの開発者登録申請および販売申請が可能となる。

「アクションゲームツクールMV」の設定メニューより開発者登録申請を行い、申請が受理され次第 Nintendo Switch向けの開発機能の利用が可能。また、販売申請を行うと同社がタイトルの審査を行い、10営業日以内に結果が通知されるとのこと。

なお、アップデートを記念して、5月15日22時より23日2時まで、「アクションゲームツクールMV」のセールが実施される。期間中は通常価格10,780円(税込)が割引価格3,558円(税込)と67% OFFで購入可能。

  • 中村友次郎(@finalbeta

    フリーゲームと同人ゲーム、日本ファルコム作品をこよなく愛するゲーム好き。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。運営型ゲームはメギド72をPvPメインで、あとは原神など。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。