いぶし銀の”B級洋画風”ミリタリーSTG『地獄のヘリコマンドー』最新兵器で地獄のミッションを遂行せよ

軍事用ヘリコプターは1940年代の第二次世界大戦末期に発明され、本格的な武装と装甲が施されて運用されるようになったのが1960年代のベトナム戦争期という、戦車・戦艦・戦闘機などと比較して若いジャンルの兵器である。1980年代には攻撃ヘリコプターを主役とした映画やテレビドラマが作られるなど、当時の最新鋭兵器のひとつとして印象を残した。

image01
 
ゲーム制作サークルOBLIQUEGLASS開発による『地獄のヘリコマンドー』は、その名の通りヘリコプターを操るサイドビュー・任意スクロール方式のシューティングゲームである。

コミックマーケット91にて完成版の領布が行われたのち、2月1日よりダウンロード版がDLsite.comおよびメロンブックス.com、パッケージ版が同人ショップならびにななぽストアよりそれぞれ購入できる。開発元サイトとダウンロード販売サイトそれぞれで体験版のダウンロードも可能だ。

最新鋭ヘリを駆り、敵兵力を撃滅せよ

舞台は大国同士が軍拡競争でにらみ合いを続けていた東西冷戦のおり。
 
image00
 
西太洋の島国「ベル・バルド」にて軍事クーデターが勃発し、プレイヤーは武力介入を決定した多国籍軍の一員として特殊作戦ヘリXOH-1「ニンジャ・コマンドー」のパイロットとなり、クーデター鎮圧の任務にあたることになる。

image06
 
ヘリの操作はキーボードのWASDキーもしくはゲームコントローラの十字キーで自機の移動を、マウスで照準と射撃をそれぞれ行う。XOH-1には機銃、ロケット弾などの対地兵装、対空ミサイルの3種類の兵器が搭載されており、それぞれマウスの左ボタン・中ボタン(ホイール押下)・右ボタンに割り当てられている。

ノートパソコンのタッチパッド等ではボタン数の関係から一部武器の発射に支障が出るため、ホイール付マウスを用意してプレイすることを推奨する。

image03
 
それぞれのミッションの作戦目標を達成するか、もしくは撃墜や燃料切れなどにより作戦失敗となるとデブリーフィング画面へ移行し、作戦結果に応じてメダルが供与される。このメダルを消費することで「技術開発」を行い、新たな武装や機体を強化するための拡張パーツを入手することが可能だ。

貴様らにはこれより地獄を見てもらう。

XOH-1を待ち受けるミッションは、敵を見つけ出してひたすら破壊するだけの簡単なお仕事から、基地の防衛や要人警護といった守備的な任務、はたまた「ニンジャ・コマンドー」の名前通りの潜入作戦まで多種多用なものが用意されている。

山岳地帯や海上、あるいは夜間帯の出撃など、地形やシチュエーションも様々だ。

image04
 
中盤以降は敵側の新型戦闘ヘリコプターや艦船などの強力な敵も登場して苛烈な攻撃を仕掛けてくる。考えなしに突っ込んでいくと容赦なく地獄送りにされてしまうので、一撃離脱戦法や長射程攻撃を駆使して確実に敵の戦力を削いでいきたいところだ。

image05
 
作戦を遂行するにあたり、戦闘中に燃料や弾薬の補充は行うことができない。
威力や射程を重視し短時間で敵をせん滅するのか、あるいは携行弾薬の多い武器や燃料増加の拡張パーツを搭載して長期戦に対応するか、ミッションに合わせた武装や拡張パーツを選択するとともに、迅速な移動と正確な射撃を心がけよう。

鋼鉄密度100%。通好みな”B級”の渋さ

本作では人物の描写がミッションブリーフィングや無線通信の文章に限られており、ビジュアルが一切存在しておらず、全編にわたり無機質な印象を強く与えている。

他にも、作戦終了時のフライト・レコードや、レーダー画面上で照準を行うキャノン砲、発射したミサイルからの視点の映像など、軍事作戦であることを意識させる演出の数々は2Dのゲームとしては珍しいものといえる。

image02
 
「軍事系B級洋画劇場風」と銘打たれている本作だが、ハッスルマッチョが大暴れするような俗っぽい意味でのB級洋画というよりも、ただひたすらに鋼鉄と爆炎で構成されたいぶし銀の光るテイストが魅力の作品といえるだろう。キャッチーな美少女キャラクターには食傷気味という人やミリタリーファンにオススメだ。

余談となるが、17年夏開催予定のコミックマーケット92において、本作のメイキングとなる同人誌の刊行が予定されている。ゲームの開発過程に興味があるという人は本作と合わせてこちらもチェックしてみるとよいだろう。

[基本情報]
タイトル: 地獄のヘリコマンドー
制作者: OBLIQUEGLASS
クリア時間: 90分~
対応OS: Windows
価格: ¥1620

↓ダウンロードはこちらから
(DLsite.com)
http://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ192936.html

(メロンブックス.com)
http://www.melonbooks.com/index.php?main_page=product_info&products_id=IT0000193109

もぐらゲームスでは現在ライター・編集補助を募集しています。 フリーゲームやインディゲームの記事執筆・編集部作業等にご興味ある方はこちらよりお気軽にご連絡ください。
  • image09

    真野 崇(@tacashi

    フリーゲームと共に四半世紀を生きるフリゲ馬鹿一代。
    フリーゲームのレビューブログ「自由遊戯黙示録」を経て、自身のフリゲ人生を集約した、フリーゲーム・同人ゲーム・インディーズゲームの年代記「自主制作ゲーム史論」を執筆。