スーパーマリオランを遊んだ人に、おすすめ名作スマホランゲーム10選

スマホゲーム,ランゲーム

12月16日にリリースされた、任天堂によるスマホ向けランゲーム『スーパーマリオラン』。さっそくダウンロードして楽しんでいる方も多いのではないだろうか。

そこで今回は、『スーパーマリオラン』で遊んで、同じようなランゲームジャンルの作品をさらに遊びたいと思っている人向けに、スマホでプレイ可能なおすすめランゲームを紹介したい。選出内容としては無料・有料問わず、対応OSはiOS・Androidを対象とし、名作や定番を含めたインディゲームを10作品集めてみた。

ランゲームにもさまざまな種類があると思われるが、今回は「自動的にキャラが進んでいく中、障害物やアイテムなどが現れた場合にアクションを行う」という定義でゲームを集めてみた。手軽に遊べるものからテクニックが必要なゲームまで幅広く集めてみたので、気になった作品があった人はぜひ遊んでみてほしい。

『Alto’s Adventure』

『Alto’s Adventure』はカナダの2人組のデベロッパー・Snowmanが2015年2月19日にリリースした作品。スノーボードに乗って滑りながら、逃げたリャマを追いかけるランゲームだ。障害物に当たったり、崖から落ちるといったミスをするとゲームオーバーになり1プレイが終了する。その時点でスタートから何m進んだか、リャマを何匹捕まえたか等の実績に応じてスコアが算出される。

本作でアルトは雪原から、森、村などを次々と滑り抜けていく。そのデザイン一つ一つがデフォルメされており、思わず見とれてしまう。ランゲームは同じような風景が連続して単調になりがちな場合もあるが、このゲームをプレイしていると、夕方、夜、夜明けと刻一刻一刻と背景が変化していくのだ。そのグラデーションは見事。また、ランダムで天候も変化するため、風景に飽きることはない。

操作は、タップしてジャンプをするか、ジャンプをしたまま長押しをしてバックフリップ(回転)をするかといった操作のみ。道を塞いでいる障害物を避けたり、崖から大ジャンプをしたり。屋根の上を走るなど、簡単なコースの分岐があったりもする。

実際にスキーやスノボをしたことがある人なら、最初は嫌というほどたくさん転んでしまうが、徐々に慣れてきて、気持ちよく滑れるようになる瞬間があるのではないだろうか。まさに、このゲームにおける上達は「コケながら覚える」という、実際にスノボに乗れるようになるプロセスも体感できる。そのうち余裕も出てくるので風景の美しさも楽しみながら、その中を滑り抜ける快感を味わえるプレイ体験を味わえるだろう。

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(紹介記事)
「滑れるようになる」が味わえるゲームデザイン。スノボで滑り抜けるスマホゲーム『Alto’s Adventure』
なぜゲームの夕暮れは綺麗なのか – 『Alto’s adventure』を遊びながらゲームに流れる時間に思いを馳せる

『ALONE』

ALONE Gameplay Footage from Laser Dog Games on Vimeo.

宇宙を舞台にした超高速ランゲーム「ALONE」は、イギリスのインディデベロッパーLaser Dog Gamesが開発したスマホゲームだ。

本作は小惑星帯を飛ぶ宇宙船を操作するスペースアクションだ。豆粒ほどの大きさの宇宙船が左から右に向かって超高速で飛んで行くので、指を滑らせて上下をコントロールする。ランゲームなので、操作は上下だけだ。浮いているスペースデブリや飛んでくる隕石を避けながらどこまで飛べるか、飛距離を稼いでいく。なおコースを取り巻く岩に激突すると即死、浮遊している残骸にぶつかると耐久力が減少していく。

距離1000Mごとにゾーンが変わり、背景色やコースのパターンが変わるのだが、最初は1000M飛ぶこともままならないだろう。プレイし始めた頃は、数百Mで激突して木っ端微塵になるのがオチだ。なぜかというと、宇宙船の動きが半端無く超高速だからだ。極めて超高速なので一切休む間もなく、次々変化する地形に合わせて宇宙船を導いていかねばならない。

歯ごたえのある難易度に投げ出してしまう人も多いかもしれない。その分、これまでにない距離まで飛べたときの喜びは至高であることは間違いない。超高速なだけあって1プレイは非常に短い(もちろん死ななければ長い。死ななければ、だが)。サクッとプレイできるので、ちょっとした暇つぶしにもいかがだろうか。

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(紹介記事)
超高速、激突、爆散、宇宙の藻屑。スマホランゲーム『ALONE』で何度でも楽しむ「イライラ棒」感。

『Chameleon Run』

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Noodlecake Studiosによる『Chameleon Run(カメレオンラン)』は、自分の身体の色を切り替える能力をもつキャラを操作してゴールを目指すランゲームだ。

操作は基本的に「ジャンプ」と「身体の色を変える」のみとなり、自動で走るキャラをタイミングよくジャンプさせ、空中に浮かぶ足場と足場を渡っていく。ここまではオーソドックスなランゲームという感じだが、このゲームの最大の特徴として、キャラクターが走る「床の色」に赤と黄色の2種類が存在する。この床の色は何なのか?それは、キャラクターは同じ色の床のみを走ることができ、異なる色の床に着地するとミスとなってしまうというルールに繋がっているのだ。

そのため、ジャンプする先の床の色が現在走っている床の色と異なる場合、ジャンプ中に自分の身体の色を変えることが必要になる。まさにカメレオンのように、床と同じ色の身体に切り替えて進んでいくのだ。この操作がなかなか奥深く、序盤のステージは余裕をもって色を切り替えて進めるのだが、ゲームを進めていくと複雑なステージも現れ、次の床に対して色を切り替えるか?そのままにしておくか?という判断を誤ってしまうこともある。

ジャンプに加えて「身体の色を変える」という操作をひとつ加えただけで、やり応えのある作品に仕上げているのは見事だ。ぜひ遊んでみて欲しい。

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『トースト少女』

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『トースト少女』は、『ママにゲーム隠された』などのユーモアに溢れたスマホゲームを制作しているハップ氏の作品だ。

あなたは寝坊してしまったためにトーストを加えながら通学路を走り続ける少女となり、次々と現れる障害物を避けていくという内容だ。序盤は向かい側からやってくる通勤途中のサラリーマンのおじさんや、自転車に乗った人など、常識的な障害物がやってくる。しかしゲームを進めていくにつれて、何故かドリブルをしながら、さらにフェイントまでかけて妨害してくるサッカー部や、道路の真ん中で四股を踏む巨大な力士、そして分身するニンジャ……などなど、トンデモな障害物が増えてくる。

こういったネタ的な側面も面白いことながら、回避型のランゲームとしてもシンプルなルールながら作りこまれたものとなっている。ゲーム性だけでなく、「次はどんな障害物が来るんだ!?」とワクワクしながら楽しめるゲームでもあるので、一度は遊んでみて欲しい。

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『Temple Run』

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『Temple Run』は、Imangi Studiosの制作した、3Dのステージを疾走するランゲーム。世界で多くのプレイヤーがダウンロードしたヒット作品だ。続編である『Temple Run 2』も公開されている。

内容としては、宝物を手にしたヒーローが遺跡から走って脱出をする中で、様々な障害物を回避していくという、まるでインディ・ジョーンズなどのようなアドベンチャー映画の一幕を切り出したゲームとなっている。

ゲームシステムとしては、キャラクターが自動的に走っていくため、ジャンプやスライディング、ターンなどの操作を駆使してひたすら走りぬけることが目的となっている。高速で遺跡を走っていくキャラクターの後ろ側がプレイヤーの視点となっているため、疾走感を感じながらプレイできるだろう。操作自体はシンプルながら、求められるタイミングはシビアな場面もあり、プレイヤーの集中力が求められるだろう。

シンプルながらゲームバランスとしてはよくまとまっており、世界でも人気の作品であることは納得できる内容となっている。一度遊んでみてはいかがだろうか。

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『Canabalt』

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『Canabalt』はKittehface Softwareの制作したランゲーム。今回紹介しているほかの作品と比較した際の本作の特徴は、そのゲームモードの多さにあるといえるだろう。

ゲームシステム自体は、自動で走っていくキャラを操作し、ビルからビルへと飛び移っていくという、ジャンプのタイミングが重要となるオーソドックスなランゲーム。しかし選択したモードによって、ステージやゲームバランスに様々な変化が発生する。ビルの上の障害物が増えたり、ビルが徐々に陥没をはじめたり、上から爆弾が降ってきたり……などなど。さまざまなシチュエーションにチャレンジすることができる。

走るスピードは自動的に増加していくので、スピードが速すぎる場合は、障害物にあたることでわざと減速することもできる。しかし、走るスピードが足りないと、ビルへの飛び移りに失敗することもあるので注意だ。また、ビルの窓をめがけて中に飛び移る場合もあり、このときはジャンプの際にビルの窓の上下の壁にぶつかることなく、うまく中に入れるように調節してジャンプすることが重要だ。

操作自体はシンプルながら、さまざまに用意されたモードのバリエーションによって楽しみの幅があるゲームとなっている。

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『Rodeo Stampede: Sky Zoo Safari』

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『Rodeo Stampede – Sky Zoo Safari』は、純粋なランアクションだけでなく、プレイヤーは飛行船の上に存在する空中動物園の運営者・兼カウボーイとなり、荒野で動物を捕まえるランゲームのパートに加えて、動物園を運営するパートも楽しめるゲームとなっている。

このゲームではまず、アクションパートの手触りの良さを体験してほしい。スマホをタップし続けている間、プレイヤーは動物の背にまたがって荒野を駆け抜ける。しかし、一匹の動物にずっと乗り続けていると、次第に暴走してしまう。そこで、スマホから指を離すと動物からジャンプすることができる。ジャンプ中に他の動物にまたがり、再び走り続けて、また別の動物へ……という感じに、動物を次々と乗り換えて荒野を進んでいくシステムが特徴的。まさにカウボーイのような気分が味わえるゲームだ。

荒野では障害物や他の動物にぶつかるとミスとなるが、特定の動物に乗っている場合などは、ある程度の障害なら蹴散らして進むこともできる。捕まえた動物の写真を取ることなどもできるので、さまざまな動物を飼いならしていくこともこのゲームの醍醐味だ。

動物園の運営パートでは、開園して入場料を取ることなどができたり、荒野で捕まえた動物の飼育地を広げたりできる。動物の飼育地のレベルをあげていくと、アクションパートに様々な恩恵が発生する。また飛行船自体の改築も行うことができ、実施すると新種や新ステージなどを追加することができる。

とにかくアクションパートの操作感が気持ち良いものとなっているので、まずは触ってみて欲しいゲームだ。

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『Mr.クラブ 2』

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『Mr.クラブ2』は、進み続けるかわいいカニのキャラクターをジャンプさせてステージをクリアしていく2Dランアクションゲーム。2016年にAppleが選出したiPhoneアプリが対象の「今年のベストゲーム10選」にも選ばれている。

カニの移動は自動で行われ、障害物に突き当たると逆の方向に移動するようになっている。そのためプレイヤーの操作としては、特定のポイントやタイミングでのジャンプを行うのみ。ステージの途中に檻に入れられている子カニなどを救出しつつ、様々なステージのゴールを目指していく。このように操作は簡単なため、ゲームの苦手な人にもオススメできる作品となっている。

ゲームを進めていくごとに、カニが身につけるアクセサリもアンロックされていく。ステージの風景やキャラクターモデルの作り込みがなされておりm見ているだけで楽しい。カジュアルなアクションゲームを楽しみたい方におすすめだ。

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『Smash Hit』

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これまでに紹介したゲームは、サイドビューなど操作するキャラクターが見える視点から、ジャンプなどのアクションを行うゲームだった。ここからは、主観視点のランゲームを紹介しよう。

『Smash Hit』は、 近未来的な空間の中で、ガラスで出来た障害物やクリスタルに対しボールを飛ばして破壊しつつ進んでいくゲーム。自動で前方へと移動するため、スマホの画面をタップしてボールを飛ばし、障害物となるガラスを破壊していく。ボールは残数が決まっているため、無駄遣いしないようにうまくガラスを狙い撃とう。また、ガラスは固定されたものだけでなく、一定感覚で動くものもある。そのため破壊せずとも素通りできるかを判断して、ボールを節約することも大事だ。

ボールは、進んでいくうちに出現するクリスタルを破壊することで補充することが出来る。連続してクリスタルに命中させると、一度に発射できるボールがダブルになるなどパワーアップの効果もある。幻想的な世界観や音楽も魅力的なゲームでもあるため、ぜひ一度遊んでみて欲しい作品だ。

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『IMPOSSIBLE ROAD』

最後に紹介する『IMPOSSIBLE ROAD』は、ジェットコースタータイプのランゲームとなる。ジェットコースターのコースようなレールの上で球体が高速で走っていくので、コースから落ちないように操作し、ゲートを通過してスコアを獲得していく。

特徴的なゲームシステムとして、コースから一度落下しても、コースにもういちど着地できればセーフというルールだ。そのため、たとえば『マリオカート』のように、コースを外れるような大ジャンプをして、別の場所に着地する「ショートカット」のような芸当も可能なのだ。

正攻法でコースの上を走り続けようとしても、あまりにスピードが速いためにレールの上から外れてしまうことも多々ある。本作ではコースから外れても別の場所に着地してリカバリーできるような操作を求められる場面があり、そしてそこが醍醐味となっているのだ。

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いかがだったろうか。どの作品も、短時間で気軽に遊ぶことができ、かつ奥深い内容となっている。興味を持った作品があったらぜひ遊んでみて欲しい。

  • poroLogue(@poroLogue

    もぐらゲームス編集長。大学在学中にフリーゲームをテーマとした論文を執筆。日本デジタルゲーム学会・若手発表会にて「語りとしてのビデオゲーム(Videogame as Narrative)」を発表。NHKのゲーム紹介コーナーへの作品推薦、株式会社KADOKAWA主催のニコニコ自作ゲームフェス協賛企業賞「窓の杜賞」の選考委員として参加、週刊ファミ通誌のインディーゲームコーナーの作品選出、株式会社インプレス・窓の杜「週末ゲーム」にて連載など。

    フリーゲーム作者さんへのインタビュー・レビューなど多数。フリーゲーム歴は10年半ばほど。思い出に残っているゲームは『SeraphicBlue』『Berwick Saga』。