セクシー&かわいい&電波!バリエ豊かなお狐さまにメロメロできる『コンコレ』

フリーゲーム

(11/21 編集追記:記事内に幾つか不正確な記述がありましたので、修正を致しました。制作者様、並びにプレイヤーの皆様にご迷惑をお掛け致しました。)

『コンコンコレクター』、通称「コンコレ」。イラストに設定を付けた自作キャラクターを投稿できることから、Pixivでも人気を集めている作品だ(ちなみに、コンコレは『艦これ』の前年にサービスインしており、関連性はない)。

個性豊かなキャラクターは、その数なんと1000体以上。投稿キャラクターがいい意味できわどく、電波からネタ、お姉様から幼稚園児までと幅広すぎることで、ひそかなブームとなっているのだ。

あみぐるみロボット、イケメン狐やツルペタ娘狐も揃い、個人作成のゲームながら声優付きキャラクターまで登場。集めて(妄想するのも)楽しいコンコレを紹介しよう。

無課金と課金の差が少なめの誠実なゲームシステム

コンコレは、狐魂(こんこん)と呼ばれる狐キャラを集め、育成するのが目的。ゲームシステムは画面を見れば分かる通り、そこまで複雑にはなっていない。

image07

画面上部左側に表示されるAP(アクションポイント)を使って「探索」し狐魂を入手、戦闘や育成を行う。APは時間経過で回復する仕組みだ。

手に入れた狐魂でデッキを組むことで、火・風・光と3つの属性を持つ敵をより有利に攻撃できるようになる。

序盤に手に入る狐魂は吹けば飛ぶような虚弱体。成長の早い「早熟」ステータスをもつ狐魂を選び、「合成」コマンドで同属性の狐魂と合体させるとかなり強くなる。

さらに強化するには、最大レベルまで合成した狐魂を「旅立」させる。旅立させると狐魂は消えてしまうが、代わりに秘宝や心得、宝珠、紋章といった置土産(強化アイテム)を残してくれるのだ。

独自のシステムである「転生」も活用していこう。置土産のひとつ「転生の秘宝」は、レベル上限となり合成の限界を迎えた狐魂を、初期ステータスにボーナスを加えた状態でレベル1に転生させるアイテム。コンコレにおけるキャラクター強化は、まず合成と転生を繰り返して60転生を終えてから、置土産でステータスを強化するのが基本となっている。

強化する狐魂は、通常の探索で手に入るものよりも、レア狐魂と呼ばれるレア度の高いキャラクターを使った方が有利になる。

狐魂にはレア度が★1(ノーマル)~★5(激レア)まで割り振られ、攻撃・防御などの初期値が異なる。初期値が有利な★3以上の狐魂は、「狐魂生成」というガチャと同様の無料システムで入手できる(有料システムも存在)。

image06

無課金でも交流ポイントや闇市といった複数の方法でガチャが引けるほか、年に数回開催されるイベントでもレア狐魂を入手可能。

新しいレア狐魂はレア度が異なる20体ほどがまとめて公開されるのだが、ケモノ成分多めやネタ多め、おねえさん多めなど、公開タイミングにより独自の傾向が出る。

たとえば第1弾は★3が9体、★4が6体、★5が3体がセットになっており、コンコレのストーリーと絡むレジェンド的な狐魂が多く含まれている。

実際に「狐魂生成」を行う際は、完全なランダムではなく、希望の「弾」を選ぶとその中から一定の割合でレア狐魂が出現する。

ゲームスタート時からすぐ使える無料ガチャである「闇市式」の狐魂生成は、1回の生成あたり20%の確率で★3以上の登場が確定。20%の枠内で、★3が77%、★4が20%、★5が3%の割合で出現する。

第1弾で★5の特定レア狐魂を引くには、20%の確率を乗り越えた後、1%の強運を引き当てなければならないというわけだ。

なお、レア狐魂と一般的な狐魂の違いは初期値だけなので、アイテムを活用すれば初期値の差は十分に逆転可能。ただ、★3以上のレア狐魂以外でなければ固有のキャラクターイラストがないため、育成にはレア狐魂を選ぶプレイヤーがほとんどだ。

ケモロリに巨乳にネタと狐魂の個性が強すぎ問題

このゲームの一番の楽しみといえるのが、「レア狐魂」の入手だ
狐魂はその名の通り、狐の魂。よって、キャラクターはみな狐という制約があるのだが、非常にバラエティ豊かなのだ。

まず、かわいさで人気があるのが以下の狐魂たち。かわいいからセクシーまで個性はさまざまだが、多彩なイラストレーターが趣向を凝らし、姉妹や友達などキャラ同士の関連性も設定されている。

image01[1]

image08[1]

それ以上に人気なのがネタ系

他のゲームでは類を見ないほどキワッキワまで攻めており、すでに狐の原型をとどめていない閲覧注意な狐魂から、電波系、これどう見ても狐じゃないよ系、ブラックすぎるジョーク系のように、バラエティが豊富すぎるのである。

個性の強いレア狐魂が集まる弾の中でも、賛否両論で盛り上がったのが「第34弾」だ。
なかなかきわどい
もっともきわどい狐魂はカットしているので、ぜひ自力で見に行ってほしい。

image05[1]

かわいいとネタの共存が許される独自の世界観で、「次の弾はどんな系統だろう」と楽しみに待つプレイヤーばかりなのだ。

プレイヤー投稿によるキャライラストが人気

こういった狐魂のキャラクターは、プレイヤーが自由に投稿したもの

投稿したイラストは最低限の選考があり、ゲーム作者・LR-Project氏が採用するとレア狐魂として公開される。味のあるキャラクターが数多く登場している。

自分なりの絵柄で描いたキャラクターがたくさんの人に見てもらえることから、Pixivなどのイラスト投稿サイトで話題になり、たくさんのイラストレーターが集まっているというわけだ。

採用時の報酬は有料ガチャの引けるゲーム内通貨になるが、その後自キャラの流通量を調べることができるため、自分の実力を試したいイラストレーターも挑戦しているそうだ。

2014年10月末の時点で第51弾まで公開されており、今後もさまざまな新しい狐魂が追加される予定。最近の狐魂にはアニメーションGIFを採用したアイコンもあり、かわいいアクション意外なストーリーを楽しむこともできる。

ちなみに、プレイヤー側も創作意欲が旺盛で、描写少なめのキャラにオリジナルの設定を付け加え魅力的に生まれ変わらせたり、性別がよく分からないキャラに対して勝手に「男の娘」設定を足したりといったブームがよく起こる。

プロフィール画面で好きなキャラクターを使ったショートシナリオを公開している人も多く、たくさんのファンが付いている。

こういったふんわりとしたファンコミュニティの存在から、ゲーム内の女性比率が高いようだ。

ちなみに妄想力過多の筆者は類にもれず、ツンデレ中学生女子狐魂と同居している設定で、たまに日常を描写したりもしている。たわいのない文章でも「エール」と呼ばれる40文字のショートメッセージで応援や感想が送られてくるため、次回の内容を考えるモチベーションになっている。

プレイヤーと投稿者が入りまじり、お互いの創作物にエールを送り合う、そんなコミュニティが自然と生まれており、これが「コンコレ」へのキャラクター投稿が絶えない理由なのだろう。

同人誌にネットラジオ プレイヤー間の交流も

キャラ人気の高いコンコレ。キャラクターに対し多数のイラストレーターで競作が行われたり、バレンタイン夏のプールなどテーマごとに追加イラストが投稿されたりと、過去のキャラクターも愛によりさまざまな展開が見られる。

キャラクターをモチーフにした2次創作グッズや同人誌も発行されている。

image09

こういったグッズや同人誌の作成者は申請をすれば、「レア狐魂がもらえるシリアルコード入りチラシ」を同人誌即売会で配布可能。グッズやチラシを目当てにプレイヤーが集まったりと、ゲーム外での交流も盛んだ。

また、シリアルコードで手に入るレア狐魂の1体である「ハルネ」は人気が高く、なんと声優を使ったネットラジオ番組が配信されている

image00

いずれもキャラクター作者らの許可の下で行われ、著作権問題をクリアしたうえで2次創作が行われているのがユニークな点だ

キャラ集めに精が出るお楽しみゲーム

コンコレは1日に要するプレイ時間は、20~30分程度。忙しい人でもマイペースに遊ぶことができる。

プレイ序盤はオリジナル用語が多く、プレイ開始後は操作に迷うこともあるが、プレイヤーコミュニティがうまくそれをフォローする仕組みが育っている。

実際にプレイを初めて困ったら、誰でもいいので気軽に質問してみよう。
高レベルプレイヤーのプロフィールや、初心者向けグループの説明文にも、プレイのヒントが書かれている。
初心者向けグループに入ってもいいし、有志によるWikiも参考になる。

戦闘力を上げ最強の狐魂を作るもよし、女の子だけのハーレムを作るもよし、妄想狐彼女とラブラブ同棲を繰り広げるもよし、新キャラクターを次々生み出し愛されキャラのお母さんになるもよし。

創作好きも読み専もただのゲーマーも、異なる目的で自由に楽しめる、ちょっとレトロなブラウザゲーム、それが「コンコレ」なのだ。

[基本情報]
タイトル コンコンコレクター
制作者 LR-Project(@lre
対応OS  不問(ブラウザベースで動作)
価格 基本プレイ無料
公式サイト http://c4.concon-collector.com/

  • 市川美穂

    『Diablo』で染まり『UltimaOnline』で会社を辞め、『EverQuest』『FF11』『World of Warcraft』とMMOを渡り歩いてきたオールドMMOゲーマー。最近は自作ゲームと携帯ゲーム中心にプレイ、雑誌やネットで記事を書いています。
    ライターさんのお仕事記録帳:http://1kawa.tumblr.com/