『Rain World』 ヌルヌル動くナメクジネコの過酷なサバイバルゲームがSteamにて発売開始

Steam,インディーゲーム

ゲームデベロッパーのVideocultは、獰猛な生物たちの住む過酷な環境を、一匹のナメクジのようなネコが生き抜くサバイバルゲーム『Rain World』の販売を開始した。現在Steamにて配信されており、価格は1980円(4月5日まで20%オフ)。


Rain World Steamページ

本作でプレイヤーキャラとなるのは、白いslugcat(=ナメクジのようなネコ)。slugcatは群れと一緒に暮らしていたが、ある日、激しい気象の中で仲間たちとはぐれてしまい、様々な生物たちの潜む恐ろしい弱肉強食の環境に迷い込んでしまう。slugcatは他の生物たちから逃げ延びつつ、時には鋭利な廃棄物を槍のように使って立ち向かい、機械的な人工物の混じった不思議な原生地の奥へと進んでいくことになる。

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ゲームはいくつかのステージにわかれており、一定の時間が経過すると突然、豪雨が降り注ぐような原生の環境だ。豪雨から身を守る術を持たない小さなslugcatにとって、その状態で外にいることは死を意味する。そのため、他の生物に捕食されないように立ち回り、特定の箇所に設置された施設「シェルター」をみつけ、その中に身を隠して一難が過ぎるのを待つことが必要となる。

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環境に住む生物の中には、逆にslugcatが捕食できる生物も存在する。それらを食べて空腹を見たすことで、ゲームの進行。また、探索する環境では、原生の植物のほかに、シェルターなどを含む謎の機械設備も見え隠れしている。人の手が行き届いていない自然の厳しさに直面するゲームかと思いきや、このようなSF的な要素も存在することで謎を呼び起こし「この世界は、いったい何なのか?」ということに思いを馳せるフックとして成り立っている。

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本作の対応言語は英語のみとなっているが、作中に登場する文章は多くはなく、基本的な操作に関しては、図などが使用されたチュートリアルで学ぶことができるため、英語が苦手でもプレイすることは可能となっている。一方で世界観の理解や「どのように立ち回ればこの環境を生き残れるのか」といった試行錯誤の部分は、プレイヤーに委ねられている部分が大きく、slugcatのかわいさに相反するかのように、ゲームの難易度としては歯ごたえあるものとなっている。

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厳しい自然のルールに放り込まれたナメクジネコを助けてあげたいプレイヤーは、一度遊んでみてはいかがだろうか。なお、本作はサウンドトラックも発売中となっている。

[基本情報]
タイトル Rain World
制作者 Videocult
対応OS win
価格 ¥1980 (steamでの価格)

ダウンロードはこちらから

  • poroLogue(@poroLogue

    もぐらゲームス編集長。大学在学中にフリーゲームをテーマとした論文を執筆。日本デジタルゲーム学会・若手発表会にて「語りとしてのビデオゲーム(Videogame as Narrative)」を発表。NHKのゲーム紹介コーナーへの作品推薦、株式会社KADOKAWA主催のニコニコ自作ゲームフェス協賛企業賞「窓の杜賞」の選考委員として参加、週刊ファミ通誌のインディーゲームコーナーの作品選出、株式会社インプレス・窓の杜「週末ゲーム」にて連載など。

    フリーゲーム作者さんへのインタビュー・レビューなど多数。フリーゲーム歴は10年半ばほど。思い出に残っているゲームは『SeraphicBlue』『Berwick Saga』。