『Strange Telephone』配信開始 6桁の電話番号で自動生成される夢世界を探索するADV

アドベンチャー,インディーゲーム,スマホゲーム

1月26日、PC・スマートフォン向けアドベンチャー作品『Strange Telephone(ストレンジテレフォン)』の配信が開始された。制作者は、インディーゲーム開発者のyuta氏。価格は480円、iOS・Android版が先行配信されており、PC版は2017年に公開予定とのこと。

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『Strange Telephone』公式サイト

本作は、主人公の女の子「ジル」が、目覚めると目の前に大きな扉が浮く奇妙で暗い世界に閉じ込められていたところから始まる。ゲーム内容としては2Dのドット絵を使った横スクロールアドベンチャーゲームであり、6桁の電話番号によって自動生成される300万近くのワールド構成(オブジェクト、配置、デザインなどの違い)の中からアイテムなどを使って鍵を見つけ出し、閉じ込められた世界から脱出する。

様々な条件によって変化する5つのエンディングが存在し、それによって解除される隠し要素も複数実装されている。同じ電話番号に掛ければ基本的には同じ形のワールドが生成されるといったシステムのため、SNS上などでの他のプレーヤーとの電話番号の共有が可能となっている。

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筆者は複数のエンディングに到達しているが、6桁の電話番号をランダムに組み合わせて、様々な空間をテンポよく探索していく感覚が気持ちよく、また入手したアイテムに関して「これはどうやって使えば良いんだろう?」ということを考えるのことに面白さを感じた。ゲーム内のヒントも必要最低限になっており、攻略すべき要素を自分で見つける楽しみもある。

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基本的なゲームシステムとしては、上記のようにアイテムを見つけて別の場所で使用し、さらに別のアイテムを見つけていく、という内容なのだが、特筆すべきは「ほかにどんな空間があるんだろう」ということに思いを馳せる作り込まれた世界観のほか、UIデザインの美しさや、電話番号入力などでゲーム画面をタッチしたときのレスポンスの気持ちよさだろう。ゲームを開始したらまずはぜひ、電話をかけてみてほしい。

SNS上では既に本作の攻略を行っている人も見受けられる。攻略に詰まったら、そちらを覗いてみるのもいいだろう。浮遊感ある夢のような世界の彷徨をぜひ堪能してみてほしい。

[基本情報]
名称:『Strange Telephone(ストレンジテレフォン)』
ジャンル:2Dアドベンチャーゲーム
プレイ人数:1人
通常価格:480円
発売日:2017年1月27日(金)
対応機種:iOS、Android先行配信
※PC版は2017年内配信予定。

ダウンロード
・iOS

・Android

Android app on Google Play

  • poroLogue(@poroLogue

    もぐらゲームス編集長。大学在学中にフリーゲームをテーマとした論文を執筆。日本デジタルゲーム学会・若手発表会にて「語りとしてのビデオゲーム(Videogame as Narrative)」を発表。NHKのゲーム紹介コーナーへの作品推薦、株式会社KADOKAWA主催のニコニコ自作ゲームフェス協賛企業賞「窓の杜賞」の選考委員として参加、週刊ファミ通誌のインディーゲームコーナーの作品選出、株式会社インプレス・窓の杜「週末ゲーム」にて連載など。

    フリーゲーム作者さんへのインタビュー・レビューなど多数。フリーゲーム歴は10年半ばほど。思い出に残っているゲームは『SeraphicBlue』『Berwick Saga』。