『ゆめにっき』的な浮遊感を持つ探索ADV『Strange Telephone』 1月27日に配信

アドベンチャー,インディーゲーム,スマホゲーム

1月24日、インディーゲーム開発者のyuta氏は、制作中となっていたPC・スマートフォン向けアドベンチャー作品『Strange Telephone(ストレンジテレフォン)』の配信日を1月27日に決定したと発表した。価格は480円、iOS・Android版が先行配信され、PC版は2017年に公開予定とのこと。

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『Strange Telephone』公式サイト

本作は、2Dのドット絵を使った横スクロールアドベンチャーゲーム。6桁の電話番号によって自動生成される300万近くのワールド構成(オブジェクト、配置、デザインなどの違い)の中からアイテムなどを使って鍵を見つけ出し、閉じ込められた世界から脱出する。

様々な条件によって変化する5つのエンディングが存在し、それによって解除される隠し要素も複数実装されている。同じ電話番号に掛ければ基本的には同じ形のワールドが生成されるといったシステムのため、SNS上などでの他のプレーヤーとの電話番号の共有が可能となっている。

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このゲームのストーリーとしては、主人公の女の子「ジル」は、目覚めると目の前に大きな扉が浮く奇妙で暗い世界に閉じ込められていたところから始まる。

横を見ると、電話の姿をした「グラハム」が無表情でこちらを向いている。近くにあったランタンを手に取り、辺りを見渡しても闇は深く続いていた。ふと、グラハムの受話器を手に取り電話をかけてみると、奇妙なことに別の世界が脳裏に浮かび、その中を自由に歩くことができた。まるで深い夢の中にいる感覚のなか、ジルはこの世界から抜け出すためにグラハムと共に「鍵」を探す旅に出ることになる。

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本作は、東京ゲームショウ(TGS)やPixel Art Parkといったイベントにも出展されていた作品。筆者もいくつかの会場でデモ版をプレイさせて頂いたが、入力した電話番号によって探索する世界が変わる独特のシステムだけでなく、その浮遊感のある世界観や、きめ細やかなピクセルアートにも目を引かれるものがあった。気になった方はぜひプレイしてみてはいかがだろうか。

[基本情報]
名称:『Strange Telephone(ストレンジテレフォン)』
ジャンル:2Dアドベンチャーゲーム
プレイ人数:1人
通常価格:480円
発売日:2017年1月27日(金)
対応機種:iOS、Android先行配信
※PC版は2017年内配信予定。

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  • poroLogue(@poroLogue

    もぐらゲームス編集長。大学在学中にフリーゲームをテーマとした論文を執筆。日本デジタルゲーム学会・若手発表会にて「語りとしてのビデオゲーム(Videogame as Narrative)」を発表。NHKのゲーム紹介コーナーへの作品推薦、株式会社KADOKAWA主催のニコニコ自作ゲームフェス協賛企業賞「窓の杜賞」の選考委員として参加、週刊ファミ通誌のインディーゲームコーナーの作品選出、株式会社インプレス・窓の杜「週末ゲーム」にて連載など。

    フリーゲーム作者さんへのインタビュー・レビューなど多数。フリーゲーム歴は10年半ばほど。思い出に残っているゲームは『SeraphicBlue』『Berwick Saga』。