ローグライクRPG『Apothanasia』α版公開、現代ファンタジーADV『アイリス・オデッセイ』体験版第2章公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

インディーゲーム,フリーゲーム,連載

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間ほどのフリーゲームやインディーゲームの話題を土曜日にお届けします。今週の話題は4件です。

ノンフィールド・ローグライクRPG『Apothanasia』α版公開

kainushi氏は11月2日、ノンフィールド・ローグライクRPG『Apothanasia』のα版を公開した。ダウンロード版およびブラウザ版が配信されている。

斬撃、刺突、射撃、打撃という4つの攻撃スキルと防御スキルの計5種類から3つがランダムに提示され、これを選んで戦っていくシステムが特徴。この際、「斬撃が2つ」など同じスキルが複数揃って提示されている場合は効果が上昇する。任意のスキル一つを別途保持しておくことでスキルを揃えやすくする要素も戦術のポイントとなっている。

スキル自体は固定でデッキ構築といった要素はない代わりに、スキルの効果を変化させる「因子」をランダムに入手し、2つまでセットすることでスキルをカスタマイズしていく要素も特徴となっている。

本α版は公称プレイ時間が15分~25分程度。作者によると“まだまだ本作の面白さを表現しきれていないα版ではありますが、ぜひ一度プレイしていただき、色々なご意見をくだされば幸いです。”とのこと。

なおkainushi氏は、11月9日開催のデジゲー博2025に出展予定(ブース番号B-15b)。本作や前作のデッキ構築型ローグライク『アルファ・キューブ』(紹介記事)の試遊展示が予定されている。

現代ファンタジーADV『アイリス・オデッセイ』体験版第2章公開

イースニッドは11月4日、現代ファンタジーADV『アイリス・オデッセイ』の、Steamにて配信中の体験版をアップデートし、従来の第1章に加えて第2章を公開した。

『アイリス・オデッセイ』は、現代の渋谷を舞台としたバトルファンタジー作品。失踪した兄を探す中で魔法の力に目覚めた少女風花と、魔法使いの犯罪捜査官アイリスの冒険や交流が描かれていく。風花役の稲垣好さん、アイリス役の小原好美さんなどの声優陣によるフルボイスも魅力となっている。

第2章では失踪した風花の兄の謎に一歩近付くと共に、とある事件を経て、アイリスと風花が共に暮らすことになるまでが描かれる。現代を舞台とした魔法ファンタジーとして作り込まれた世界観や、魔法によるバトルのダイナミックな描写なども見どころだ。

なおイースニッドは、11月9日開催のデジゲー博2025に出展予定(ブース番号B-07a)。試遊やPV等の展示のほか、来場・Steamウィッシュリスト登録で数量限定のノベルティが配布される予定。ノベルティは今イベントのために描き下ろされた風花とアイリスのポストカードとなっている。

長編RPG『Bread&Fantasia』公開

通りすがり犬氏は11月1日、長編RPG『Bread&Fantasia』をフリーゲームとして公開した。ダウンロード版およびブラウザ版が配信されている。

王都騎士団入りを夢見る少年ジャスティンが、特殊訓練機関「アカデミー」を卒業し配属先として向かった場所が、なぜかパン屋だった……という導入から物語が展開していく作品。

パン屋の店主を名乗るマーガレットをはじめとした個性的なキャラクター達によりコメディ色の強いシナリオが繰り広げられるが、シリアスな展開を予感させるようなシーンも挟まれ、“ストーリーは明るく楽しく、でもしっかりと王道に!”と謳われている。

戦闘はゲージが溜まったキャラクターから順次行動する方式でハイスピードに進行。戦闘中の行動によって発動する「オーバードライブ」ではすべての攻撃を無効化できる上に連続行動が可能など、爽快感のあるものとなっている。

高難度2Dアクションゲーム『Last Order』Switch版発売

Kujira Dance Roomは11月6日、高難度2Dアクションゲーム『Last Order』Nitendo Switch版を発売した。なお、Steamでは昨年8月にリリースされている。価格はいずれも1,980円で、Switch版の発売記念として、Switch版、Steam版ともに19日まで30% OFFセールが実施されている。

『Last Order』は、移動だけでなく戦闘にも活用できるワイヤーアクションが特徴の作品。天井にワイヤーを張ってスウィング移動しつつ通り過ぎた敵を切断する「スウィングワイヤー」、伸縮するワイヤーを飛ばし足場や敵に高速移動する「ダイブワイヤー」、小型敵や砲弾を絡め取り敵に投げ飛ばす「シャックルワイヤー」を駆使して戦っていく。

なおKujira Dance Roomは、『Bloodborne』や『SEKIRO』、『エルデンリング』といった高難度ゲームの作成に参加したメンバーで構成されており、シビアなゲーム性を持つが理不尽ではないゲームづくりを目指して活動を行っているとのこと。

  • 中村友次郎(@finalbeta

    RPGのプレイと紹介がライフワーク。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。商業で一番好きなゲームメーカーは日本ファルコム。運営型では原神にハマってます。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。