ポストアポカリプス×マカロニ・ウェスタンRPG『ダリアの剣』公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

インディーゲーム,フリーゲーム,連載

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間ほどのフリーゲームやインディーゲームの話題を土曜日にお届けします。今週の話題は3件です。

RPG『ダリアの剣』公開

真白灰氏は12月11日、RPG『ダリアの剣』をフリーゲームとして公開した。ダウンロード版およびブラウザ版が配信されている。

旧文明が崩壊したあとの世界を舞台に、無法の荒野を暴力で支配する「神皇軍」に立ち向かう剣士ダリアが、異能を使う謎の少女と出会うことから物語が展開していく作品。ポストアポカリプス×マカロニ・ウェスタンを謳い、剣だけでなく銃も使って戦うダリアとネモフィラと名付けられた少女が、神皇の居る皇都を目指す旅が描かれていく。

戦闘はターン制のコマンド選択型で、会心が発生すると確率で次ターンの行動回数が増えるシステムが特徴。また、装備品はマップ上に多く配置されている宝箱から入手可能で、武器に加えて6つまで装備でき多彩な効果を持つ「呪具」によるキャラクターカスタマイズも特徴となっている。

ADV『ANGEL WHISPER』Switch版セール開始

Child-Dreamは、アドベンチャーゲーム『ANGEL WHISPER』Nintendo Switch版のセールを開始した。通常価格1,500円のところ67% OFFの495円で購入可能。セール期間は2026年1月1日まで。

Child-Dreamが1999年に公開した同名作品のリメイク。「消失したゲーム作家の遺作をプレイする」という導入から進行するアドベンチャーゲームで、原作では現実に存在するWebサイトからヒントを得るなど、今で言うARG(代替現実ゲーム)の先駆けとも言えるようなシステムが大きな特徴だった。リメイク版はSwitch向けに制作されたこともあってか、基本的にゲーム内で謎解きが完結するように調整が施されている。

またシナリオ面では、原作リリース当時に話題となったオカルト系トピックである「ノストラダムスの大予言」を盛り込みつつ、ゲーム開発ものとしても楽しめる内容となっている。そのほかリメイク版ではグラフィックが一新されているほか、主人公であるゲーム作家の娘からリメイクを依頼されるという導入となっており、リメイク版をリリースすること自体も本作のメタ構造に組み込まれているような作りも特徴(紹介記事)。Steam版も配信されている。

ノベルゲームエンジン「Light.vn」バージョン17.5.1公開

ノベルゲームエンジン「Light.vn(ライト・ヴィエン)」のバージョン17.5.1が公開された。

ビジュアルノベル系作品を中心としたゲームの制作に適したスクリプト型のゲームエンジン。専用エディターが用意されており、エディター上でのリアルタイムプレビュー機能が大きな特徴となっている(紹介記事)。

バージョン17.5.1ではテキスト描画における大幅な軽量化などが施されている。

  • 中村友次郎(@finalbeta

    RPGのプレイと紹介がライフワーク。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。商業で一番好きなゲームメーカーは日本ファルコム。運営型では原神にハマってます。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。