日常崩壊サスペンス×デスゲームADV『泥舟と罪人』Steamストアページ公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

インディーゲーム,フリーゲーム,連載

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間ほどのフリーゲームやインディーゲームの話題を土曜日にお届けします。今週の話題は4件です。

日常崩壊サスペンス×デスゲームADV『泥舟と罪人』Steamストアページ公開

NONALCOHOL.は12月19日、日常崩壊サスペンス×デスゲームADV『泥舟と罪人』のSteamストアページを公開した。あわせて新PVも公開されている。

『泥舟と罪人』は、東の大国「ハルネラ帝国」を舞台に、閉鎖されたゴーストタウン・旧帝都「クロガネジマ」でかつて起きた未解決の猟奇連続殺人事件に立ち向かうADV。プレイヤーは事件で両親を亡くしたアイドルの木咲琴葉として、事件に関わる11名の“当事者”と対話し、事件の謎に迫っていく。

物語を進めるうちに、彼女は何者かの仕組んだ「私刑裁判」へと巻き込まれていく。 繰り返される審議と処刑、悲劇の連鎖の中から、真相を見つけ出すことが本作の目的だ。

システム面では、ポイント&クリック操作により情報収集を行う探索パートや、主人公の琴葉にさまざまなPEAK(資質・性格)をセットすることで、彼女の容姿や選択、会話内容にさまざまな変化が起きるシステムなどが特徴。

また、一部のキャラクターには親密度を高めることで到達できる個別エンディングがあり、彼らの抱えた背景が明らかになることで、事件の異なる側面が見えてくるという。

なお、本作は事件解決を目的としているが、推理ADVのように選択肢の正解を要求することはないとのこと。物語の進行に応じてサイドストーリーが解放されていく要素もあり、親密度によるマルチエンディングも含め、物語を多面的に描くことに重きを置いた作品という印象だ。

NONALCOHOL.は12月27日開催予定の大阪ゲームダンジョンに出展予定。事件の始まりから“当事者”の一人でもある探偵・高良真哉との出会いまでを描いた最新デモを体験可能で、一新された画面演出や新規追加シナリオ、OP映像が初公開となる。

BGM素材集「Rouge Psychometrie Game Music」発売

SOUND AIRYLUVSは、BGM素材集「Rouge Psychometrie Game Music」を公式サイトおよびDLsiteにて発売した。公式サイトでは標準価格10,815円で、12月31日まで30% OFFの7,571円で購入可能。DLsiteでは標準価格9,900円で、12月31日まで20%OFFの7,920円で購入可能となっている。

「Rouge Psychometrie Game Music」は、“サイコノワール×退廃的シティ”をテーマにした、全17曲のゲーム音楽素材集。

WAV形式およびループ処理済のOGG形式、RPGツクール用のM4A形式のデータが用意されている。イントロとループに分けたWAVデータも用意されており、動画編集などにおいてイントロ→ループ→ループと繋げることで自然で途切れないループ再生が可能。

なお、本作は著作権フリーBGMアルバムの17弾にして「シリーズ最終章」とされている。SOUND AIRYLUVSによると、素材アルバムシリーズはこれで最後だが作曲活動はこれからも続けられ、来年からDiscordを絡めた新しい楽曲プロジェクトがスタートするとのこと。

[BGM素材] Rouge Psychometrie Game Music(SOUND AIRYLUVS)
記憶と感情が交差する、サイコノワール系ゲームBGM素材集!

同人誌、同人ゲーム、同人ソフトのダウンロードショップ - DLsite

ADV『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』累計販売2万本突破記念セール開始

Child-Dream(株式会社ミスタ・ストーリーズ)は、2020年2月27日に発売された将棋ミステリーADV『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』(販売元:ケムコ)の累計販売本数が同社調べで2万本を突破したことを発表。これを記念し、Nitendo Switch版のセールを開始した。標準価格3,000円のところ84% OFFの480円で購入可能で、セール期間は2026年1月13日まで。

『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』は、Child-Dreamがフリーゲームとして公開していたアドベンチャーゲーム『千里の棋譜』のリメイク作品。『千里の棋譜』は将棋をテーマにしたミステリー作品で、名人の失踪や、将棋界で隠され続けていたとある秘密を軸に、「将棋界最強は人間かAIか」といったトピックも絡めつつ物語が展開していく。高橋道雄九段が企画監修を行っており、ゲーム内に出演しているのも特徴。リメイク版では従来のシナリオを第一部とし、第二部として書き下ろしの新章が追加されている(紹介記事)。

なお、同作のSteam版はSteamのウィンターセールに参加しており、こちらも標準価格3,000円のところ84% OFFの480円となっている。セール期間は2026年1月6日午前3時まで。

Steam「ウィンターセール」開催

Steamは12月19日、ウィンターセールを開始した。セール期間は2026年1月6日午前3時まで。

執筆時現在セール中のゲームのうち、もぐらゲームスで紹介記事を掲載したゲームをいくつかピックアップしてご紹介するので参考にしてほしい。


紹介記事:横スクロールアクションの皮を被ったサードパーソンシューター(TPS)―それが『ナイトロ エクスプレス』である


紹介記事:4人編成コマンドバトルでボスラッシュに挑む戦闘特化ノンフィールドRPG『アストラルゲート』 周回で引き継げるのは知識と経験のみ、パターン構築が勝利の鍵!


紹介記事:新感覚“50音表”弾幕ローグライト『スペルトナエル』インフレ数字が飛び交う壮絶な魔法バトル勃発!?


紹介記事:これぞランダム(無秩序)のマックス(極み)な爽快感と遊びやすさを凝縮した縦シューティングゲーム『ランダマックス』


紹介記事:2Dアクション×ローグライク×ド王道ラノベ風SF!パワードスーツをまとい戦う少女の運命を描く『Metal Unit』


紹介記事:硬派で”やさしい”縦シューティング『DEVIL BLADE REBOOT』は、ジャンルの入門編としても最良の傑作だ


紹介記事:探索型アクションを作り続けた開発チームが送る”攻略しやすい”完全新作横STG『DRAINUS』


紹介記事:原作最大の謎への回答が24年越しに示される――“今、リメイクすること”自体をメタ構造に組み込んだSFサスペンスADV『ANGEL WHISPER』


紹介記事:もぐらゲームス執筆陣の選ぶ 2018年おすすめフリゲ・インディゲーム15選

  • 中村友次郎(@finalbeta

    RPGのプレイと紹介がライフワーク。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。商業で一番好きなゲームメーカーは日本ファルコム。運営型では原神にハマってます。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。