大正浪漫風RPG『精神仕掛けの浪漫劇』大型アップデートなど ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

インディーゲーム,フリーゲーム,連載

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間ほどのフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は3件です。

RPG『精神仕掛けの浪漫劇』大型アップデート

月泉きはる氏は6月14日、フリーゲームとして公開中のRPG『精神仕掛けの浪漫劇』の大型アップデートとなるバージョン2.00を公開した。

大正浪漫風味の世界観や、明治・大正時代の近代文学風のテキストのテキスト、演劇をモチーフとした戦闘システムなどが特徴の作品。

戦闘はCTB方式で、スキルごとに序・破・急が割り当てられており序破急の順番で使用するとボーナスが発生する「演出コンボ」や、各種行動で上昇する敵味方共有の「フィナーレゲージ」を最大にしたキャラクターが発動できる強力な「フィナーレスキル」など、多彩な要素を駆使して戦う戦略的かつ華やかなものとなっている(旧バージョンの紹介記事)。

今回の大型アップデートではキャラクターイラストを一新し、歩行グラフィックやマップも差し替え。キャラクター育成に新システム「おひねり」が追加されたほか、敵の特殊技使用時に説明メッセージを出す改修なども施された。

探索型2Dアクションゲーム『Bloom Thrice ~三度咲く』リリース

NEO*PUN氏は6月20日、探索型2Dアクションゲーム『Bloom Thrice ~三度咲く』をSteamにてリリースした。価格は1,200円で、ローンチセールとしてリリースから2週間は20% OFFの960円で購入可能。体験版も公開されている。

誰もが温かい心を持ち、幸せに暮らしている「美しい世界」に招待されたプレイヤーが、世界を探索していくという作品。「夕陽山」「決闘の塔」など特徴的な9つのエリアに、「ハムスターの気分になれるアトラクション」など個性的なギミックが登場。また、ボスは20種存在する。パステル調のグラフィックや、ゆるさも感じられるような世界観も見どころとなっている(福岡インディーゲームエキスポ2024出展時のレポート記事)。

世界観は優しいが、この世界では『「遊ぶ」といったら戦うこと』とされており、アクションは本格的。硬直時間のない通常攻撃や空中でも複数回使用できる8方向のダッシュ、探索で入手できる多数のスキルなどを駆使して戦っていく。

「ACTION GAME MAKER」発売

Gotcha Gotcha Gamesは6月17日、ゲーム制作ツール「ACTION GAME MAKER」をSteamにてリリースした。通常価格は10,900円で、リリースから2週間はローンチセールとして10% OFFの9,810円で購入可能。

「ACTION GAME MAKER」は、2018年に発売された『アクションゲームツクールMV』の後継製品。2Dアクションゲームの制作を主目的とし、ビジュアルスクリプティングによりコーディングなしでゲームを作れるという前作の特長を引き継ぎつつ、ベースエンジンとして「Godot Engine」を採用したことで、より高度な作品制作が可能になるという。ビジュアルスクリプティングだけでなく、Godotのスクリプト言語であるGDScriptを使用したスクリプティングにも対応する。

なお早期購入特典として、「ACTION GAME MAKER」を6月17日から7月22日までの期間に購入すると、通常価格920円のDLC「ツクールオールスタースキンパック」が無償で入手可能。本DLCはRPGツクール2000のアレックス、ゴメス、魔王やRPGツクールVXのラルフ、RPGツクールMVのハロルド、マーシャなどツクールシリーズから選ばれた20キャラクターを「ACTION GAME MAKER」用のキャラクターとして使えるようにしたもの。

  • 中村友次郎(@finalbeta

    RPGのプレイと紹介がライフワーク。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。商業で一番好きなゲームメーカーは日本ファルコム。運営型では原神にハマってます。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。