アイツをVR空間で撃ち抜ける「Trinity Magnum」のKickstarterプロジェクトが進行中

Oculus Rift DK2,VR(バーチャル・リアリティ)

Oculus Rift DK2の出荷を控え、全世界の開発者がその時を今か今かと待ち構える中、周辺機器の開発も盛り上がっている。こうした機器の開発資金を調達する手段として、アメリカではクラウドファウンディングサイトのKickstarterが活用されている。一定額以上を支払うと実物をいち早く手に入れることができるため、支払う側の期待も高い。

有名なところでは、歩行型コントローラーのVirtux Omni、グローブ型コントローラーのControle VRなどが資金を集め、開発に入っている。

仮想空間に現実の手や腕の動きが反映できるグローブ型コントローラー「Control VR」とは?

今回、新たなコントローラー「Trinity Magnum」のKickstarterプロジェクトが開始されたので紹介しよう。

銃の形をしたより正確で直感的なコントローラー

Oculus Riftに対応したゲームで今後登場が見込まれるのは、海外でも人気のFPS(一人称視点)のゲームだ。
FPSゲームの多くは、武器として銃を使う。しかし、従来通りのゲームだとOculus Riftを装着して手元が見えないまま、キーボードやコントローラーを操作しなければならない。

より直感的な、そして正確なコントローラーがほしいところだ。

そこで今年1月に設立されたTrinity VR社が開発中の「Trinity Magnum」の出番となる。

Trinity Magnumは銃の形をしたコントローラーだ。

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Trinity Magnum(トリニティ・マグナム)とは、いかにもな名前だ。「あいつを撃ちぬいてやる…。そうこのトリニティ・マグナムでな・・・!」とでも言いたくなる。

このコントローラーには、トリガー、アナログジョイスティックが2つ、そして4つのボタンが配置されており、片手でも、両手でも使用できる。

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4つのボタン

9軸の慣性センサー、75fpsでわずか3mmの誤差しか生まれないほど正確な光学センサーによるトラッキングで正確な位置を把握する。さらに正確に位置を把握するために、各種カメラとの連動が可能だ。対応しているのは、Oculus Rift DK2に付属するカメラ、Microsoft Kinect、PS eye、そして各社のウェブカメラとのこと。

比較的手頃な値段

Trinity Magnumは、他の周辺機器と比較しても安価に販売することを目指している。
今回のKickStarterでの寄付で、開発版を手に入れることができるのは、80ドル(約8,000円)だ。グローブ型のControl VRが350ドルだったことと比べても、1万円以下でVR用のコントローラーが手に入るというのは財布にも優しい。

今回のKickstarterプロジェクトのReward(寄付した人への見返り)で注目すべきものは以下の通り

80ドル 開発キット一式 + ステッカー
125ドル 開発キット一式 + Tシャツ
160ドル 開発キット一式 +ステッカー2セット

Trinity MagnumのKickstarterプロジェクトは8月20日まで。目標金額は60,000ドル。2日経過した時点で12,000ドル超が集まっている。
開発版の出荷は今年の12月中を予定しているとのことで、年内には手元に届きそうだ。

Kickstarterのページ
https://www.kickstarter.com/projects/316228545/trinity-magnum-precision-motion-control-for-vr

※本記事は紹介記事であり、KickStarterでの寄付にはリスクも伴います。寄付の際は自己責任でお願いします。

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  • すんくぼ(@tyranusii

    学生時代、MMORPG「リネージュ」で朝から晩まで飽くことなきレベル上げと戦争に没頭する毎日を送る。本業では廃人卒業後、国家公務員を経て、再びゲームの世界へ。「もぐらゲームス」を立ち上げました。ハマったゲームはライブアライブ、ファイアーエムブレム 聖戦の系譜、デモンズソウルなど。
    個人ブログもやってます:もぐらかペンギンか