一撃必殺の死闘がアツすぎる!ボス戦の楽しさだけを詰め込んだ2Dアクション『Titan Souls』

アクションゲームにおけるボス戦は、最もテンションが上がる瞬間といっても過言ではないだろう。専用の登場シーンがあり、外見もユニーク。道中の雑魚敵とは違う派手で強力な攻撃をしてくる、そして、すんなり倒せない。プレイヤーを圧倒する姿と強力な力。そして倒すためにはアクションだけでなく、頭を使って攻略法を考えなければならない。頭脳と指の両方を駆使する時、最も興奮が高まる。それがゲームにおける「ボス」という存在だ。その意味においては、ゲームの最も面白い部分が凝縮されているのがボス戦とも言えるかもしれない

「ボス」との戦いに多くのプレイヤーは、アドレナリンを放出しながら臨んでいることだろう。筆者もその一人だ。ボス戦が始まった瞬間のテンションの高さは我ながら非常に高い。

読者の皆さんが、特にこれまで遊んできたゲームの中で、最もボス戦が楽しかったゲームはなんだろうか。筆者の場合、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』、そして『デモンズソウル』。いずれも、初見殺しとも言うべき絶望感と攻略法を探す難しさ、そしてそれを乗り越えて倒した時の快感は至高のものだ。また、少し毛色は変わるが、『ワンダと巨像』はボス戦しかないゲームとして非常に印象的だ。ゲームの根幹にあるのは、主人公を待ち構える16体の巨像とのボス戦のみ。どれも特徴的なで巨大なボスばかりで、「こうやって倒すのか」と感動しながら、最後のトドメの一撃を巨像に与えていた。

そんな「ボス戦」の面白さだけを凝縮したゲームが4月にリリースされた2Dアクションゲーム『Titan Souls』だ。

タイトルを見ると分かる通り、「Titan」(巨人)と「Souls」(ソウル)ということで、先に挙げた『ワンダと巨像』、『デモンズソウル(及びダークソウル1,2)』を強く意識して制作したと思われる。

このゲームに、存在するのはボスに至るまでの極々軽い仕掛けと、ボス戦のみ。雑魚敵は一切存在しない。そして、ボス戦は「プレイヤーは一撃食らったら終わり。ボスにも一撃当てれば倒せる」という設定。まさに一撃必殺しか存在しない胸熱のゲームだ。一撃で戦いがおわるということは、それだけ一撃が狙いにくく巧妙にデザインされている。難易度はかなり高い死にゲーといってもいいレベル。セーブポイントとボス部屋をいったりきたりすることがこのゲームにおける基本的な動きになる。

さっそくどんなゲームか紹介していこう。

プレイヤーの装備は魂を抜き取る「矢」のみ

このゲームはスーパーファミコン版ゼルダの伝説と同様に、2Dスクロールのアクションゲームだ。

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オープニングで弓矢を与えられるシーン

与えられた弓矢は魂を抜き取ることができる。これを使って、巨人を倒し、彼らの魂を回収していくというストーリーだ。序盤は遺跡のような場所で、数体のTitanを倒すのだが、その後中盤以降は非常に広いマップを歩けるようになる。火・雪・森などのエリアごとに待ち構える巨人たちを倒していくことになる。

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中盤以降はさながらオープンワールド。十数体の巨人を倒す順番はプレイヤーの自由だ。なお上記のSSで主人公が乗っている中心の紋章がセーブポイント。また円の4隅(この紋章では上と右)にある穴が、巨人の存在を示しており、その方向に巨人が待ち構えている。巨人を倒すと穴が光るようになる。

ボスに至るまでは、「森が迷いの森になっている」、「氷を溶かすために火をつけなければいけない」といった非常に簡単な仕掛けだけが存在している。セーブポイントの場所も近く、基本的にはボス、ボス、ボスとひたすらボスと戦うことになる。

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ボス戦の開始は、プレイヤーがボスの眠りを覚ますところから始まる。このボスは中心の銅鑼を鳴らすと…。

アクションは「矢を放つ(チャージによって飛距離が変化)」、「放った矢を呼び寄せる」「ダッシュ」「緊急回避」の4つのみ、使うボタンはわずかに2つとシンプルだ。

一方、巨人はというと、大小様々な巨人の身体にはピンク色に光る弱点が存在しており、その弱点に矢をあてると倒すことができる。敵の攻撃パターンを読んで、交わしながら、できる一瞬の隙に矢を打ち込む、という戦術だ。

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両手で攻撃と防御を分担して、中心にある弱点を守っている巨人。入れ替えのタイミングは一瞬しかない…

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回転してずっと触れていると死んでしまう毒をまき散らしながら、跳ねて踏みつけようとしてくる巨人

巨人の中には弱点を守っているものもおり、まず矢で防御を崩してから矢をあてる必要があるものもいる。

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スライムのようなものに守られている。どうやって弱点を露出させるか考えなければならない

各巨人の攻撃は常に猛攻と言える位激しく、弱点を攻撃する瞬間は本当に一瞬しかない。その一瞬を見極め、十分にチャージをした飛距離で矢を打ち込む、というところが頭脳と指を駆使するボス戦の面白さを凝縮しており、このゲームの難しくも面白い部分だ。

決して不可能な難しさではないので、何度も何度も繰り返すうちに敵の攻撃は回避できるようになるし、徐々に攻撃すべき瞬間も見えてくる。死闘の末、「ここだっ!!」と叫んで放つ矢が巨人の弱点にあたったときは最高に気持ち良い

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巨人を倒すと矢を戻すときに魂を抜き取ることができる

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ボスが出現するときに名前と肩書が表示される。最初は、訳の分からない文字で書かれているが徐々に読めるようになると、巨人の正体も少しずつ分かってくる(ただし英語)

ここまでTitan Soulsの紹介をしてきたが、既存のゲームを意識していることはお分かりになると思う。だが、手に汗握る、そしてぎりぎり倒せる程度の難易度調整をしたボス戦はそう簡単にデザインできるものでもないだろう。毎回死闘を繰り広げられるボス戦が20程度用意されているこの『Titan Sould』。アドレナリンをドバドバ出したい人にはぜひ挑んでいただきたい。

[基本情報]
タイトル
 『Titan Souls』
制作者 Acid Nerve
クリア時間  4時間以上~
対応OS等 PC
価格 1,480円

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    すんくぼ(@tyranusii

    学生時代、MMORPG「リネージュ」で朝から晩まで飽くことなきレベル上げと戦争に没頭する毎日を送る。本業では廃人卒業後、国家公務員を経て、再びゲームの世界へ。「もぐらゲームス」を立ち上げました。ハマったゲームはライブアライブ、ファイアーエムブレム 聖戦の系譜、デモンズソウルなど。
    個人ブログもやってます:もぐらかペンギンか