『X operations』作者による20年越しの新作TPS/FPS『BTD:BTD』リリースなど ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

インディーゲーム,フリーゲーム,連載

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間ほどのフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は4件です。

TPS/FPS『BTD:BTD』リリース

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rucsgamesは11月17日、タクティカルシューターやサバイバルホラーに近い要素を持つTPS/FPS『BTD:BTD』をSteamにてリリースした。24日まではローンチ割引として10% OFFで購入可能。

文明崩壊後の世界で生き残りを懸けて戦う作品。20以上の短編エピソードや、簡易な設定でランダムにシチュエーションを生成して繰り返しプレイ可能なスカーミッシュモードが用意されている。複雑な操作を抑えた比較的シンプルな仕様で、事前準備に時間をかけず手軽にプレイを開始できる一方、難易度自体は現実的でシビアなゲームバランスになっているという。

NPCのAIがプレイヤーでは不可能な方法で物事を認識したりせず、プレイヤーと同程度の認識範囲内において自身が見聞きした情報の記憶に基づいて行動するのも特徴。

なおrucsgamesはかつて、nine-two名義でフリーゲームを公開しており、2003年に公開されたFPS『X operations』が有名。『BTD:BTD』はそれから約20年越しの新作となる。

探索型アクションゲーム『ブレードキメラ』発表

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PLAYISMおよびWSS playgroundは11月15日、Team Ladybugの探索型アクションゲーム『ブレードキメラ』を、Steam/Nintendo Switch向けに2024年春にリリースすることを発表した。

東方Project二次創作作品『Touhou Luna Nights』(紹介記事)や、ファンタジー小説「ロードス島戦記」の二次創作作品『ロードス島戦記ーディードリット・イン・ワンダーラビリンスー』といったメトロイドヴァニア系作品を手掛けたTeam Ladybugによるオリジナル最新作。

プレイヤーは妖魔ハンターの「シン」となり、妖魔の「ルクス」が変身した魔剣「妖蛍刀(ようけいとう)」でバリアを生成したり、過去の物体を復元したりしながらサイバーパンクの世界と化した近未来の大阪を探索する。両手に別々の武器を装備して自由な組み合わせで戦える要素や、スキルツリー型の成長性システムも特徴。

2D横スクロールアクションRPG『ASTLIBRA Revision』Nintendo Swtich版リリース

2D横スクロールアクションRPG『ASTLIBRA Revision』のNintendo Switch版が11月16日にリリースされた。

『ASTLIBRA Revision』は、KEIZO氏が2021年2月にフリーゲームとして公開した『ASTLIBRA〜生きた証~』の完全版という位置付け。魔物の襲撃により幼馴染の少女と生き別れた主人公の数々の冒険を描く長編作品となっている。多彩な武器による攻撃やガード、シールドバッシュ、魔法のような攻撃スキルなどを駆使して戦う、派手な演出も施された爽快感のあるバトルも特徴。

フリーゲーム版からの変更点としてはワイド画面および高解像度に対応したほか、グラフィックデザイナーのシガタケ氏によるキャラクターグラフィックのリファイン、イラストレーターの龍渕はく氏による追加のボスグラフィック、大規模な追加ストーリー、各種便利機能・便利アイテムの追加など、さまざまな要素追加や調整等が施されている。なお、PC版もSteamにて配信中。

「RPG Maker Unite」公式3Dダンジョンアドオン発売

Gotcha Gotcha Gamesは11月16日、ゲーム制作ツール「RPG Maker Unite」向けの公式アドオン「RPG Maker Unite アドオン – 3D ダンジョン」を発売した。

2Dフィールドから3Dダンジョンへの切り替えやその逆を簡単に行えるようになるアドオン。チュートリアル動画も公開されている。

  • 中村友次郎(@finalbeta

    RPGのプレイと紹介がライフワーク。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。商業で一番好きなゲームメーカーは日本ファルコム。運営型では原神にハマってます。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。