長編ノベルゲーム『リコレクトエデン』公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス
本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間ほどのフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は3件です。
長編ノベルゲーム『リコレクトエデン』公開
アクアポラリス氏は9月23日、長編ノベルゲーム『リコレクトエデン』をフリーゲームとして公開した。ダウンロード版およびブラウザ版が配信されている。
「GIFT」と呼ばれる超能力が存在する近未来の日本を舞台とした作品。記憶を失った少女「柊 六花」と、寡黙で不器用だが心優しい男「一ノ瀬 國仁」を軸に物語が展開する。危険と判断された超能力者の“回収”を行う「超能力関連技術総合研究所 第4課」と能力者の解放を掲げるテロ組織「楽園同盟」の対立や、六花が記憶を失ったのはなぜかといったSFサスペンス的な要素も描かれる。また、六花と國仁の関係性とその変化も見どころとなっている。
物語は六花が記憶を失った後を六花の視点で描く「追想編」と、六花が記憶を失うまでを國仁の視点で描く「追憶編」のいずれかを選んで開始できるのが特徴。2つの物語を読み進めることで、物語の真相やそれぞれの心情に迫っていくことができる。作者によると、『謎や伏線を最大限楽しみたい方は「追想編」から、ネタバレはあまり気にせず、全てを知った上で登場人物の心の動きを楽しみたい方は「追憶編」からプレイするのがおすすめです』とのこと。
また選択肢はなく、代わりに特定の場面で能力を発動するか、またどの能力を発動するかで展開が変化するシステムも特徴となっている。
インディーゲーム展示会「神戸ゲームラビリンス2025」出展タイトル発表
神戸ゲームラビリンス準備会は、10月25日に開催予定のインディーゲーム展示会「神戸ゲームラビリンス2025」の出展者が決定したことを発表した。公式サイトでは出展タイトルが公開されている。
神戸ゲームラビリンスは、兵庫県神戸市の神戸電子専門学校内に設立されたインディーゲーム開発スタジオKIC Gamesが主催するイベントで、会場も同校。昨年10月に第1回が開催された。
出展者は48の個人・チームで、出展タイトルは60以上とのこと。
関連記事:兵庫発のインディーゲーム展示会!神戸ゲームラビリンスで見つけた注目インディーゲーム7選(第1回のレポート記事)
ゲームエンジン「Light.vn」公式コンテスト「らいとゔぃえん祭2025」特設サイト開設
ゲームエンジン「Light.vn」の公式コンテスト「らいとゔぃえん祭2025」の特設サイトが9月26日に開設された。
「Light.vn」は、専用エディター上でのリアルタイムプレビュー機能が大きな特徴のスクリプト型ゲームエンジン(紹介記事)。もともとはビジュアルノベル制作に特化していたが、近年では3D機能なども拡充されており、さまざまなタイプのゲームを制作可能となっている。
「らいとゔぃえん祭2025」は、昨年初開催された公式コンテスト「らいとゔぃえん祭2024」に続く2回目の開催となる。昨年同様ノベルゲーム作品が対象の「ノベル部門」と、ジャンルに制限がない「ゲーム部門」が設けられ、プレイ時間1時間未満のオリジナル作品を応募可能となっている。各部門ともに大賞3万円、準大賞2万円などの賞金が用意される。
加えて、コンテスト参加作品を実況プレイする配信・動画が対象の「実況部門」が設けられているのも特徴。こちらは最優秀賞2万円などの賞金が用意される。
募集開始は10月1日からで、締切はノベル部門・ゲーム部門が11月30日、実況部門が2026年1月31日。締切翌日から2026年2月28日まで審査が行われ、その後結果発表が行われる予定。そのほか応募資格などコンテストの詳細は公式サイトを確認してほしい。