60秒後に殺しに行くね。謎解きフリーホラーゲーム『リフジン』

フリーゲーム,ホラーゲーム

気づけば7月も下旬にさしかかり、いよいよ夏本番という感じになってきた。

さて、夏といえばホラーゲームである。

筆者は夏にみんなで肝試しに行くといったようなリア充的なイベントがあること自体、都市伝説だと今も信じている。それはさておき、やはり夏の暑い季節には背筋が凍るようなゾッとする体験をしたい……と思うのが、人間のサガなのかもしれない。というわけで、ホラーゲームはやはり夏にやるのが面白い。

今回は2014年7月上旬に公開されたばかりのフリーホラーゲーム『リフジン』について簡単なインプレッションをお伝えしたい。この夏は映画『青鬼』が公開されたりと、フリーホラーゲームが盛り上がっていることもあるし、是非一度プレイしてみてはいかがだろうか?

※なお本作は、鬱要素やホラーゲーム要素が含まれているため、これらが苦手な方のプレイは推奨しない、ということを明記しておきたい。

夜の学校には残っていけないという黄金律

さて、ホラーゲームといえば夜の学校である。本作も放課後の学校で、主人公ユウイチが部活の友人と一緒に備品整理をしているシーンから始まる。

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明るい雰囲気から始まる本作。

ところが、友人が帰ってしまった後、一人でようやく備品整理を終えて帰ろうとする主人公は、夜の部室に閉じ込められてしまう。どこからか聞こえてくる少女の笑い声。そして、不気味なメッセージ……。

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プレイヤーは始めの部室から、画面右上のカウントが60秒で0になる前に鍵を探して脱出しなければならない……という緊張感を味わうことになる。なんという恐ろしいことでしょう。

その後も包丁を持った少女が恐ろしいスピードで追いかけてくるため、相当の緊張感を持ってプレイすることになる。

脱出ゲーム的な、難度の高い謎解き

このように本作はホラーゲームでもあるばかりか、夜の学校探索を(少女に追いかけられながら)して、ストーリーの核心に迫っていくという物語を堪能するゲームでもある。

そして、夜の教室や音楽室などを探索しようとするとランダムで閉じ込められてしまうことがある。

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ゲーム序盤に登場するアイテムによって、どうしてもわからない謎解きは「一応」スキップすることができるが、是非自分の頭で謎解きを考えて欲しい。

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謎はそこそこ難しいが、自分でわかった時にはそうだったのか!という感動がある。

音楽の不気味な感じに加え、謎解きを60秒でしなければならないという緊張感が非常にリアル。制限時間が恐怖感を増幅させるという舞台装置として機能している。

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すべての謎が解けるだろうか?

また、本作のエンディングはいくつか存在するマルチエンディングとなっているが、いくつかのエンディングでは、本作のタイトルにもなっている『リフジン』とは一体何なのか?がわかるかもしれない。TRUE ENDで本当の理不尽の意味がわかるだろう。

公開されたばかりのゲームでもあるし、ゲームの攻略については制作者様のサイトなどで今後公開することがあるようなので、攻略やストーリーのネタバレは避けたい。まずは自分で考えてみることでこのゲームの良さが味わえると思う。

(追記:制作者サイトに攻略のヒントが載っています!)

[リフジン]攻略へのヒント
http://nanashifree.blog.fc2.com/blog-entry-11.html

なお、一回何かのエンディングを見たあとにはおまけモードの公開がある親切設計で、そこでエンディングのヒントは見ることができる。

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非常にテンポのよいフリーホラーゲームであり、攻略の難易度も程よく、ストーリーもしっかりとしているゲームだ。なお、生放送を含めた実況については、禁止となっている。制作者様のサイトやゲーム同梱の最新の規約などを確認の上でそれに沿って、責任を持って行って頂きたい。

この夏のフリーホラーゲームはじめは、まず『リフジン』から始めてみてはどうだろう。

タイトル リフジン
制作者 ななしのごんべ。(制作者様サイトはこちら)
クリア時間 一周目は謎解き含め2時間前後、エンディングは4種類
対応OS WindowsXP / 7
価格 無料
備考 実況・二次創作に関しては上記制作者様サイト、規約などを確認のこと。

ダウンロードはこちらから
http://www.freem.ne.jp/win/game/7086

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苦手な人にはおすすめしない、本当に怖いフリーホラーゲーム特集

  • Noah(@powerofgamesorg

    通称のあP。「もぐらゲームス」エグゼクティブプロデューサー&共同編集長。ゲームをする人。「ゲームのちからで世界を変えよう会議」の中の人。経営戦略(ゲーム産業)と金融が一応専門分野。 MMORPG「リネージュ」の元プレイヤー(8年ぐらい、10,000時間ほどプレイ)。長らく一つのゲームをやりこむ派でしたが、最近は雑食気味にいろんなゲームをプレイしています。思い出に残っているゲームはリネージュ、ティアリングサーガ、勇者のくせになまいきだ。or2など