日本の名作ゲームを思い出す海外作品『CrossCode』。MMORPG風の仮想世界が舞台の2DアクションRPG

本日は海外のインディーズタイトル、2DアクションRPG『CrossCode』の紹介といこう。本作はドイツのRadicalFishGamesが制作しているハイテンポな戦闘が特徴的な2DアクションRPGだ。制作陣からは「Retro-Inspired 2D Action RPG」「スーパーファミコンライクなアートスタイル」とも記載されている(筆者はどちらかと言うとGBA風だと感じた)。現在はまだ開発途中ゆえ、プレイできるのは上述の通りデモ版のみだが、現時点でも様々な面での完成度が高く今後の展開が期待されるタイトルだ。と、いうわけで、早速紹介に入っていきたい。

MMOG的な仮想世界で繰り広げられる物語

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画面右手の青髪のキャラクターが主人公・Lea。左手にいる女性はCrossWorldのメンテナンス員のCarlaだ

本作の舞台はMMOG(Massively Mulchplayer Online Game)風の仮想世界『CrossWorld』。平たく言うなら架空のMMORPGの世界が舞台だ。日本国内の作品で言うと『.hack//』や『ソードアート・オンライン』あたりが設定としては近いだろうか。ただし『CrossWorld』は単なるデータ上の仮想世界とは異なり、都市やキャラクター、地形も物理的に存在しているらしい。
さて、上掲スクリーンショット右側、主人公の少女・Leaもその世界に存在する「アバター」、言うなれば仮想世界内のキャラクターだ。プレイヤーはLeaを操作し、CrossWorldの広大な世界を冒険することとなる。

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デモ版「Exploration」モードのプレイ画面。ドット絵のマップが美しい。筆者はGBAの名作『黄金の太陽』を思い出した

しかし主人公のLeaはよりによって記憶喪失、おまけに調子が悪いのか音声でのコミュニケーションを取ることができない。いわゆる「喋らない主人公」スタイルでゲームは進行してゆく。また本作は現在デモ版のみの公開となっているため、ストーリー部分はチュートリアル的な部分を終えてLeaがCrossWorldの世界に投げ出されるところでいったん終了だ。筆者個人としてはこういうMMORPGや仮想世界ものが大好物なので、完成版のリリースが待ち遠しいところ。

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Leaはどうやら普通のプレイヤーではないらしい。一体過去に何があったのだろう……?

シンプルかつ爽快。ハイテンポなアクション

本作『CrossCode』のデモ版は「Story」「Puzzle」そして「Exploration」の三つのモードを備えている。「Story」は上述の通り本編の最序盤が描かれているのみだが、その名の通りアクションパズル的な要素を散りばめたダンジョンを攻略する「Puzzle」と専用マップで自由に探索・戦闘ができる「Exploration」はなかなか遊びごたえのある内容だ

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アクション部分はかなりハイテンポで爽快。派手なアーツ(必殺技)をキメると気持ちいい

特に本作のアクションやバトルシステムを楽しみたい人は「Exploration」がオススメ。完成版ではStoryモードでも使えるようになるであろうアクションやアーツ(必殺技)を一足先に楽しむことができる。近距離攻撃のラッシュからアーツに移行して〆るのはすこぶるクールだ。攻撃がヒットした時の効果音も気持ちいい。

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連続での近距離攻撃からアーツ『First Cut』を決めるの図。シンプルにカッコいい

攻撃方法はエネルギーボールを投げる遠距離攻撃とブレード(チャクラム)による近距離攻撃が標準搭載されており、それぞれマウスカーソルとLeaの距離によって使い分けが可能。その他にもダッシュでの回避やシールドを展開しての防御、といったアクションを主軸に戦闘を組み立ててゆく。そこに加えて派手なタメ技としてアーツが加わる、といった感じだ。

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こちらは遠距離攻撃としてボールを投げるの図。ちなみに主人公Leaは「Spheromancer」というクラスらしい

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ストーリー冒頭で謎の少女・Shizukaが使っていた火属性のド派手な大技。これはしばらく先までおあずけ

ただしこの「Exploration」モード、開始時は主人公のステータスが高くないため、最初はなかなかシビアな駆け引きが続くこととなる。しかし慣れてくれば無傷で敵の大軍を薙ぎ倒すことも可能。キャラクター本体のレベルも重要だが、プレイヤーの腕や判断を適度に問うてくるような調整だ。難しすぎるということもなく、爽快感やスピード感はばっちり。デモ版とはいえ、本作のハイテンポな戦闘を存分に楽しむことができるだろう

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いわゆるスキルツリー、「Circuits」。レベルアップに伴い入手する「CP」を用いてスキルを獲得してゆく

ちなみに本作はMMORPG等でもよく見かける「スキルツリー」的な機能「Circuits」を搭載している。レベルアップに伴って入手する「CP」を消費し、アーツやステータスアップ系のスキルを修得する仕組みだ。途中で枝分かれしている個所はどちらか一方しか選べないのだが、戦闘中以外であれば別方向の分岐先にスイッチして使うアーツやスキルをがらりと変えることも可能。本編ではよりいっそう種類が増えることが予想される。敵やステージに合わせたカスタマイズが重要になってきそうだ。

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ちなみにパズルモードはこんな感じ。操作や仕掛けを学ぶには最適だ

Welcome to CrossWorld!

ちなみに本作、2015年4月22日現在はIndiegogoにてクラウドファンディング(2015/4/27追記:猛烈なラストスパートで目標を達成、めでたい!)。残り日数は少ないものの、筆者も既にContribute済みだ。完成はまだ先の話となるが、先述のとおりデモ版が公開されている。百聞は一プレイに如かず、興味を持った人や惹かれるものがある人は、ぜひ公式サイトからデモ版をダウンロードしてプレイしていただきたい(ちなみにブラウザ版もある)。言語は英語とドイツ語のどちらかのみだが、ゲームプレイ部分に支障はないはずだ。

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全く関係ないが、レベルアップ時の喜んでいるモーションと笑顔は最高。キュートアンドキュート!

さて、本日はドイツのRadicalFishGamesによる2DアクションRPG『CrossCode』を色々と紹介した。興味を惹かれたあなたや「この感じ、懐かしいなー」と思ったあなた、はたまたMMORPGや仮想世界モノが好きなあなたは、ひとまずはデモ版を手に取ってCrossWorldへの第一歩を踏み出してみてほしい。

[基本情報]
タイトル
 CrossCode(公式サイトはこちら
制作者 RadicalFishGames
クリア時間 デモ版は2~3時間ほど(Story30分、Exploration1時間30分、Puzzle30分)
対応OS Windows(将来的にはLinuxやOS X等にも対応を検討中とのこと)
価格 未定(デモ版は無料)
備考 現在はデモ版(英語・ドイツ語)のみ。本編は鋭意開発中、2016年にリリース予定。


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    水原由紀(@mizuharayuki

    読みは「みずはらゆき」。ゲーム業界のはしっこに勤めつつ、色々書いてます。思い入れの強いゲームは初代『.hack//』や『風ノ旅ビト』、『Dear Esther』『ゆめにっき』『Ruina 廃都の物語』などなど。2015年マイベストははむすたさんの『ざくざくアクターズ』。美学と工学の交差するゲームを求め、今日も片道切符。Narrative関係勉強中。