ローグライクなハクスラ『Dungeon Souls』。立ち止まれない容赦のなさが気持ち良い。

マップを駆け抜け、テンポ良く攻撃を繰り出して敵を倒していくRPGの1ジャンル、ハクスラ(hack & slash)。名作『Diablo』シリーズを始め、雑魚敵をなぎ倒していく快感と常にランダム生成されるマップ、アイテム収集の面白さが病み付きになり、多くのファンを生み出してきた。

そこに、ローグライク的な「難易度が高めで、毎回レベルもアイテムもリセットされる」という設定が加わるとどうなるだろうか。

今回はそんな挑戦を試みている現在Steamで配信中で早期アクセス中のソフト『Dungeon Souls』を紹介しよう。

ダンジョンで繰り広げられる盛大なドンパチ

『Dungeon Souls』はドット絵が特徴的な2DアクションRPG。現在、Steamにて早期アクセス中、つまり開発中のものを販売しながら、完成に向けて日々アップデートを繰り返している。同じく2DアクションRPGの『Nuclear Throne』やローグライクアクション『Risk of Rain』、『Spelunky』といった作品に影響を受けているという。

2015年7月16日現在は、ストーリーなどはなく、ダンジョンに挑むクラスを選んで早速ゲームプレイがスタートする。

選べるクラスは、バーバリアン、アーチャー、シーフ、ガーディアン、マジシャン、クレリック、ネクロマンサーの7種類。移動速度や攻撃スキルなどが異なっている。通常攻撃だけでも、近距離主体のバーバリアン、ウォーリアー、遠距離主体のアーチャー、シーフ、マジシャン、クレリック、ネクロマンサーとクラスごとにプレイ感はかなり変わってくる。

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キャラクターセレクト画面。クラスによりスキルが異なる。

クラスセレクト画面では、難易度も設定できる。イージー、ノーマル、ハードの3種類だが、筆者の体感ではノーマルでもかなり難しい。

このゲームの目的は、各階層に設置されている魔法陣を全て探し出し踏んで起動すること。ダンジョンには様々な敵が待ち受けていたり、罠も設置されているのだが、さらに魔法陣を踏むと、大量の敵が出現して囲まれることになる。

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罠の定番、転がってくる石。大ダメージは必至、うまく避けないと死ぬことも。

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魔法陣、これを踏むと…

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一気に敵が出現。

敵の攻撃力は高いため、HPの管理はしっかりとしていないと、結構あっさり死んでしまうこともある、

一方プレイヤーの使えるスキルも範囲攻撃が多いなど非常に強力。なおかつ一定時間が経過すれば何度でも使えるものばかりなので、部屋にいるときはとにかくドンパチとお祭り騒ぎだ。

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スキルは殲滅力が段違いだ。

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この世界では宝石がお金代わり。その輝きもお祭り騒ぎに華を添える。

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ランダムで出現するアイテムは所持制限はないのでどんどん拾おう。キャラクターが強化されていく。

4フロアごとに4フロア目はボスステージとなっている。いずれも嫌らしいボスが待ち構えているので覚悟して挑もう。

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4フロアごとに待ち構えるボス

立ち止まれない容赦のなさ

本作では、ハクスラの醍醐味である、スピーディでド派手な戦闘の快感を味わうことができる。その快感は、それなりのハードルがあるとさらに達成感を伴って増幅する。先程、敵の攻撃力が高く、難易度がそれなりであることを書いたが、それ以上にプレイヤーにとってハードルとなるのは、プレイヤーを立ち止まらせない設計だ。

このゲームでは、フロアから敵を一掃しても、敵はポップし続ける。やっと倒しきったと思って休んでいるとポップ音が聞こえてくる…。全く休ませてはくれない。しかも嫌らしい遠距離攻撃をしてくる敵ほど攻撃力が高い。

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ダンジョンの店にいようとも敵はポップしてくる…休みたい!

ではフロアのクリア目的である魔法陣を全て起動すれば一息つけるか…。と思いきや、フロアの魔法陣を全て起動すると「Redeemer(贖う者)」という死神のようなモンスターがフロアの地形を無視して出現する。この敵の射程に入ると、問答無用でライフが減っていくので、次のフロアへの階段を降りざるを得ない。レベルを上げたい場合は魔法陣を全て起動しないように気をつけよう。

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Redeemerが出現!という警告が突然現れる。突然壁を無視して現れ、赤いビームでライフをガリガリ削っていくRedeemer(SS左下)。初見殺しである。

こういったプレイヤーを立ち止まらせない工夫によって、常に緊張感を感じつつ、敵をなぎ倒していく快感を味わえる。一見、普通に遊んでいると分からないが、非常に繊細な調整がされていることが感じられる出来だ。

クラスもバリエーションがあり、フロアも実はかなり奥まで存在している…(1週目=16フロアが終わると、さらに難易度の上がり敵のバリエーションの増えた2周目のダンジョンに突入する)

本作では、特に立ち止まらないという点では、開発にあたり参考にしたというローグライクアクション『Risk of Rain』の影響をかなり受けている。

もぐらゲームスでは以前、立ち止まらせないことに注目した『Risk of Rain』のレビューを書いているので、そちらもぜひ合わせてお読みいただければ幸いだ。
立ち止まることが許されないローグライクアクション。名作『Risk of Rain』を遊んでみた

まだ早期アクセス中ということで、今後はボリュームを増すだけでなく、マルチプレイヤーモードの実装も行われるとのこと。どのような仕上がりになっていくか楽しみな一作だ。

[基本情報]
タイトル
 Dungeon Souls(日本語版なし)
制作者 Mike Studios C
クリア時間 早期アクセス中につき、アップデート次第
対応OS Win XP/7
価格 ¥ 980

購入・ダウンロードはこちらから

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  • CDvLYAMUEAAVUI8
    すんくぼ(@tyranusii

    学生時代、MMORPG「リネージュ」で朝から晩まで飽くことなきレベル上げと戦争に没頭する毎日を送る。本業では廃人卒業後、国家公務員を経て、再びゲームの世界へ。「もぐらゲームス」を立ち上げました。ハマったゲームはライブアライブ、ファイアーエムブレム 聖戦の系譜、デモンズソウルなど。
    個人ブログもやってます:もぐらかペンギンか