危険行為推奨系弾幕シューティング『Graze Counter』体験版公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

インディーゲーム,フリーゲーム,連載

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はSteamで配信予定のシューティングゲームの体験版公開など7本です。

かすり系弾幕シューティング『Graze Counter』体験版・ロンチPV公開

graze-counter-demo-1graze-counter-demo-2graze-counter-demo-3

びっくりソフトウェアは11日、29日にSteamで配信予定の縦スクロールシューティングゲーム『Graze Counter(グレイズカウンター)』の体験版を公開した。

敵弾にかすることで「カウンターゲージ」が溜まり、これを消費して強力な「カウンター攻撃」を放てるのが特徴の作品。敵の攻撃は激しめだが、カウンターゲージは比較的溜まりやすくカウンター攻撃で敵弾を消すことも可能。さらに、カウンターゲージが満タンの時にカンター攻撃を行うとバリアが発生する。積極的にかすって反撃していくアクティブな立ち回りが醍醐味で、“危険行為推奨系弾幕シューティング”と謳われている。

体験版では2つの機体で1面をプレイ可能。また、短い課題をクリアしながらゲームの基本的なテクニックを覚えられる「ミッションモード」を10面までプレイできる。そのほか、ロンチPVや作者によるプレイ動画も公開された。


和風アドベンチャーゲーム『雪絵』Steam配信開始

yukie-1yukie-2yukie-3

ImCyan(アイムシアン)の和風アドベンチャーゲーム『雪絵』のSteam配信が14日に開始された。

2014年にフリーゲームとして公開された作品。人の命を奪う雪女「雪絵」への復讐を誓う男「雪路」を主人公とし、横スクロールの画面を進みながらフルボイスで物語が語られていく。敵の殺気を音で察知してすばやくボタンを押すことで斬る「心眼」などで戦うアクション要素のある戦闘も特徴。モノクロを基調としたグラフィックで表現される雪の世界や、スタイリッシュな演出も見どころだ。

本作は引き続きフリーゲームとしても提供されるが、Steam版ではトレーディングカードが付属する。パブリッシャーはPLAYISMで、PLAYISMの作品ページにてフリー版のダウンロードやSteamキーの購入も可能。

痛みで怯ませて逃げるRPG『逃亡性痛み症候群』Web体験版公開

painsyndrome-1painsyndrome-2

ゲーム制作サークルNumber-Animalは14日、開発中のRPG『逃亡性痛み症候群』のWeb体験版を公開した。

攻撃などでダメージのほかに「痛み」を与えることができ、敵を倒すのではなく痛みで怯ませて逃走率を上げ、逃げながら進むというシステムが特徴のノンフィールドRPG。攻撃を受けるなどして痛みが限界に達すると「悪性痛み症候群」に陥って1ターン動けなくなり、敵がこの状態になるとアイテムをドロップするといった要素もある。さらに自分がスキルを使う際にも痛みを受けるなど、痛みのコントロールが戦術要素となっている。

体験版では最初のダンジョンの途中までをプレイ可能。また、コミックマーケット92(夏コミ)にて本体験版より先までを収録した開発途中版が頒布される予定。

シネマティック・アドベンチャーノベル『fault – SILENCE THE PEDANT』オープニングムービー公開

faultstp-keyvisual

『fault – SILENCE THE PEDANT』キービジュアル

同人ゲームサークルALICE IN DISSONANCEは、現在開発中のシネマティック・アドベンチャーノベル『fault – SILENCE THE PEDANT』のオープニングムービーを公開した。

『fault – SILENCE THE PEDANT』は、マナクラフトと呼ばれる技術のある世界を舞台とし、とある事件で国を離れた姫セルフィーネと、そのガーディアンであるリトナの帰郷の旅を描く連作ノベルゲームの第3作。第1作の5年前、ガーディアンとなる前のリトナを主人公とした前日譚であり、前2作をプレイしていなくても楽しめるという。リリースは2017年冬予定。

今回公開されたオープニングムービーはゲーム内の当該シーンをそのまま録画したもので、現在配信中の体験版内でも閲覧できる。なお、体験版はこれまでSteamにて配信されていたが、DLsite.comでの配信も開始された。

モンスター画像素材集『イラスト素材集-異界のアリス』ダウンロード販売開始

マゼラン氏のモンスター画像素材集『イラスト素材集-異界のアリス』のダウンロード販売がBOOTHにて開始された。

“「不思議の国/鏡の国のアリス」をモチーフとした 人間のネガティブマインド領域から湧き出た魔獣たちのイラスト素材集”とのこと。52種のイラストを収録し、RPGツクールVX/MVの規格に合わせたサイズのPNGや、レイヤー未統合のPSDなど複数の種類のファイルが用意されている。

なお、本素材集の内容には同氏のWebサイト「シアンのゆりかご」(現在閉鎖中)で配布されていたものも含まれている。また、同様に「シアンのゆりかご」で配布されていたイラストを含む有償素材集として、クトゥルフ神話に現れる神性や奉仕種族、異形の怪物などを扱った『神話生物素材集-邪神礼賛-』も以前より販売されている。

HZ3 Software、『StrangeTelephone』のアクリルフィギュアをBOOTHにて受注販売開始

アドベンチャーゲーム『StrangeTelephone』(紹介記事)の開発元であるHZ3 SoftwareはBOOTHにて、配信しているゲームの関連グッズなどを販売する公式ストアを開設した。

第一弾としてこれまでイベントで販売されていた、『StrangeTelephone』に登場する「ジル」と「グラハム」のアクリルフィギュア(関連記事)を受注生産で販売。受注期間は7月31日22時頃まで、配送予定は8月中旬〜下旬となっている。

「ラノゲツクール」ユーザー投稿作品1,000作品突破を記念してキャラクター素材が無料配信

2_DS+全員集合
株式会社KADOKAWAは14日、同社が提供するスマートフォン用ノベルゲーム制作アプリ「ラノゲツクール」において、ユーザー投稿作品が1,000作品を突破したことを発表した。また、投稿作品のダウンロード数は2万を超えたとのこと。

この2つを記念して、ニンテンドーDS用ゲーム制作ソフト「RPG ツクール DS+」の現代用キャラクター素材19体を、「ラノゲツクール」用にリファインしたものの無料配信が開始された。

  • 中村友次郎(@finalbeta

    フリーゲームと同人ゲーム、日本ファルコム作品をこよなく愛するゲーム好き。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。運営型ゲームはメギド72をPvPメインで、あとは原神など。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。