謎多き漆黒の幼子と共に永遠の夜の地を駆けろ。ストーリー性強めのハードコア・アクション『Light Fall』

太陽が決して昇らぬ永遠の夜の地「ナンブラ」。
その環境は厳しく、生き残れるのは強き者のみ。
弱者は朽ち果てる運命にあった。

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されど、隣接する国々が引き起こす戦争に疲弊した小国「カンループス」の民は、この地への移住を諦めようとしなかった。

やがて、彼らは永遠の闇に包まれた安息の地を見つけるに至る。
そして、平和と安定を手に入れたかに思われた。

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しかし、カンループスの民のみならず、ナンブラ全土を葬り去ろうとする恐るべき脅威が迫りつつあった。

そんな中、突如生まれ出た漆黒の幼子。
彼は何かに導かれるように、ナンブラの地を駆け始める。

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今回紹介する『Light Fall』は、カナダに拠点を構えるインディーデベロッパー「Bishop Games」制作による横スクロールアクションゲーム。2018年4月26日にNintendo Switch、PCゲーム配信プラットフォーム「Steam」でWindows、Mac版がリリースされた。海外ではPlayStation 4、Xbox Oneにも供給されている。日本語ローカライズは架け橋ゲームズが担当。

制作は2014年より始まっており、その間に東京ゲームショウ、BitSummitの国内のゲームイベントにも出展され、当時から日本語版の発売が予告されていた。4年の歳月を経て、作中の主人公同様に産声を挙げた本作の魅力を紹介していこう。

不思議な箱「シャドウコア」による、縦横無尽なアクション

ゲームの内容は、主人公である「漆黒の幼子」を操作して、不吉なクリスタルが出現し始めた「ナンブラ」の地を駆け抜けていくというもの。ステージクリア方式で進行し、ゴールに辿り着けばクリアとなり、次のステージへと進む。アクションゲームとしては至って王道の作りだ。

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本作最大の特色は「シャドウコア」と呼ばれる、特殊な箱を用いたアクション。足場を作り出して落下を防いだり、攻撃に転用したり、トラップを無効化する盾に利用するといった独特なテクニックを駆使して、ステージを進んでいく形となる。

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特に足場の作成は、本作で最も活用機会が多い。作り方も操作は簡単ながら、少々変わっていて、基本的にBボタンでジャンプした後、再度Bボタンを押せば、幼子の動きに沿って箱が足の下に設置。Aボタンを押すと、幼子の向いている正面に盾になるかのように箱が設置される。作成できる場所にも制限はなく、空中なら”ほぼ”どこでも可能。進行ルート上の仕掛けを無視し、大胆に飛び抜けるという荒業もできるなど、自由度が高い。

しかし、空中に連続して出せる箱は四つまで。四連続で出してしまうと、以降、A、Bボタンを何度押しても箱を作り出せなくなる。再び出せるようにするには、陸に着地しなければならない。そうすることで、制限がリセットされ、箱が作れるようになる。

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なので、大胆なショートカットをしたい場合は都度、陸に着地しながら進むのが基本。ショートカット関係なく、道中には同様の歩き方が求められる場面が多数登場し、制限を念頭に入れた立ち回りが求められてくる。

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また、足場を作ると同時に攻撃、壁としての並行利用もできない。いずれも箱こと「シャドウコア」を基に展開されるので、足場を作って間もなく発動でもすれば、足場が消え去って幼子は奈落の底行きだ。

このように、「シャドウコア」の制限を念頭に入れ、適切な形で使い分けていくという、状況を見極める判断力が攻略のカギになるアクションゲームになっている。四角い箱を使うその見た目から、パズル的な内容をイメージするかもしれないが、パズル要素は多少あるぐらいで、アクションの使い分けに焦点を当てた設計。いい意味で、予想を裏切るゲームデザインになっている。

また、「シャドウコア」以外にも、ジャンプ、壁蹴りなど、基本アクションも機動性の高さが際立つ。挙動が少し独特ではあるが、シャドウコアも含め、思うがままに動かせ、繰り出せるのには、これぞアクションゲームな手応えを実感できるだろう。

アクションゲームとしては異例のストーリー性の強さ

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そして本作もう一つの魅力が世界観とストーリーだ。アクションゲームとしては珍しく、登場人物から舞台となる土地に至るまで、細かい設定が組まれていて、それらを読み解いていく楽しさも兼ね備えた作りになっている。

ストーリーイベントも豊富で、ステージをクリアする度に派手な演出と豊富な一枚絵を交えたデモが流れる。しかも、フルボイスで、日本語吹替仕様である。

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本作のストーリーは全て、主人公の幼子に付き添う老フクロウ「ストリクス」によって語られるのだが、彼はデモシーンだけに留まらず、ステージを進んでいる最中にも幼子に度々語り掛けて状況を説明し、ストーリーを紡いでいくのである。

それもあって、ステージ進行中は非常に賑やか。基本、慌ただしい展開が繰り広げられるアクションゲームのジャンルとしてもフルボイス演出は見事にマッチしていて、遊びながらでもどんな事態が起きているのか、理解できるのが有り難い。オリジナル版の英語ボイスとせず、日本語ボイスにしたローカライズ上の判断も見事の一言だ。

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ストリクスの声を担当された声優・山内健嗣氏の演技も素晴らしい。口うるさく、お節介な老フクロウという設定と見事にマッチしている。更にもう一人、喋るキャラクターが居るのだが、そちらも良くも悪くも印象に残る。恐らく、難易度的な意味で嫌でも忘れられなくなるかもしれない。

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設定が豊富だけあって、ストーリー自体は複雑で、やや唐突な展開もあるのだが、アクションゲームとしては珍しいほど作り込まれたその内容は一見の価値あり。日本語翻訳も非常に素晴らしく、没入感を殺がない。
また、世界観をより深く知れる情報が記されたアイテムを集める要素もあるなど、ゲームのやり応えを高める要素としても機能しているので、そちらも並行して必見だ。

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ストーリーをクローズアップしてしまったが、ステージも仕掛け盛り沢山の作りで攻略し甲斐十分。幻想的な土地を舞台にしているだけにロケーションも魅力的で、見ているだけでも楽しい。

実はアクションゲーム熟練者向け!?

本作のストアページの情報に記載されている通り、本編は四章で構成。ステージ総数は16程度と数は少ないが、ストーリー演出の豊富さ、後半にかけての難易度上昇も相まって、やり応えと密度は見た目以上に高い。更に攻略したステージの最速クリアを目指す「スピードラン」のほか、隠されたアイテムを探す収集要素、ハードモードも収録。

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特に「スピードラン」はオンラインランキングも完備しているほか、他のプレイヤーのゴーストデータをダウンロードできるなど、非常に極め甲斐のある作りになっている。他に荘厳なオーケストラが響き渡る音楽も幻想的な世界観にマッチしており、各場面を大いに盛り上げる。

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一つ注意すべき点として、難易度は高い。チェックポイントこそ豊富だが、敵やトラップに接触すれば即ミス。そもそも、ダメージの概念がない。
また、後半の難易度はかなり高く、チェックポイントが大幅に減るのもあって、アクションゲームが得意な人でも悲鳴を挙げかねないほど難しい。グラフィックの見た目から雰囲気ゲームとの印象を持ってプレイすれば、大火傷では済まないダメージを受けることになるだろう。

ただ、PC版は大型アップデートが行われ、終盤の難易度が再調整されている。更にNintendo Switch版も、2018年9月25日に同様のアップデートが実施された。アップデート前なら、PC版一択になってしまっていたが、現在であればどちらを選んでも大丈夫だ。決して、簡単になった訳ではないが、アップデート前よりも厳しさは緩和されているので、これまでプレイされていなかった方も、この機会にぜひ、挑戦してみて欲しい。

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プレイヤーを選んでしまう部分こそあるが、「シャドウコア」による独特なアクション、強いストーリー性、豊富なやり込み要素、そして幻想的なグラフィックとオーケストラサウンドで刺激的な体験が得られる作品に完成されている。アクションゲーム好きで、腕前には自信のあるプレイヤーであれば、ぜひともチャレンジしてみて頂きたい良作だ。

不思議な幼子、口うるさくも頼もしい老フクロウと共に「ナンブラ」の地を駆けよう。

[基本情報]
タイトル: 『Light Fall』
制作者:Bishop Games(※日本語ローカライズ:架け橋ゲームズ)
クリア時間: 3~4時間
難易度:上級者向け
対応OS: Nintendo Switch、PC(Windows、Mac)、PlayStation 4(※海外のみ)、Xbox One(※海外のみ)
価格: ¥1600(Nintendo Switch) / ¥1480(PC)

購入はこちらから
※Nintendo Switch版
https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000002523

※PC(Windows、Mac)版

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