SmokingWOLF氏によるゲーム開発書籍「ゲーム開発者の地図 ~20年の個人開発から学んだこと~」Kindleで発売

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『シルフェイド』シリーズや強制横スクロールRPG『片道勇者』、RPG制作ツール「WOLF RPGエディター」などの作者として知られるゲーム開発者のSmokingWOLF氏(SilverSecond)は27日、ゲーム開発書籍「ゲーム開発者の地図 ~20年の個人開発から学んだこと~」をKindleの電子書籍として発売した。価格は1,080円で、月額制の読み放題サービスKindle Unlimitedにも対応している。

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「ゲーム開発者の地図 ~20年の個人開発から学んだこと~」表紙

同氏が20年にわたる個人開発の経験から学んだゲームを開発する際の意図や考え方、効果的だと考えている手段の数々について記した書籍。サイトに掲載している開発日誌の中からゲーム開発に関わる記事を抜粋、加筆、再編したもので、「ゲームバランス編」と「メイキング編」の2章立てとなっている。

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「ゲームバランス編」ではバランスが崩れやすい要素やユーザーがゲームプレイの技量を段階的に向上できるようにする手法など、主に個人制作ゲームにおけるゲームバランスの話題を収録

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「メイキング編」ではSmokingWOLF氏が過去に開発したゲームに込めた意図や、キャラクターやタイトルといったゲーム開発で求められる色々な要素を作る際の考え方、目的別のおおまかなゲームの作り方などについて記述されている

また、各項目ごとに全7人のゲーム開発者が内容に対してコメントを行うコーナーが用意されている。それぞれかなりのボリュームがあり、ゲームプレイヤーでもある開発者による実践的なコメントが読めるのも本書の特徴だ。コメントのメンバーによる「永遠に遊べるゲームがあるとしたら?」というテーマの座談会も収録されている。

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座談会のような形で進行するコメントコーナー

なお、SmokingWOLF氏が個人として発行する電子書籍としては、『片道勇者』のファンブックであり開発経緯なども詳しく記載されている「片道勇者開発記」も独自アプリケーション版とKindle版が発売中となっている。


  • 中村友次郎(@finalbeta

    フリーゲームと同人ゲーム、日本ファルコム作品をこよなく愛するゲーム好き。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。運営型ゲームはメギド72をPvPメインで、あとは原神など。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。