Oculus Rift DK2を買ったら注意したいTips集

順調に全世界に出荷中のVRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」の開発者キット第2弾、DK2。開発者用ながら、まだ注文してから届くまでには時間がかかる人気ぶりだ。

憧れのキャラクターと過ごすひとときやゲームの中に完全に入り込んでする冒険には、現実へ戻りたくなくなる魅力がある。そして、これからさらに様々なコンテンツが登場してくる可能性を感じるはずだ。到着したらさっそく自分で試してみる人も、友人など他の人に被せたい人もいると思う。

しかし、そんな夢のようなデバイスでも気をつけなければならないことがある。

その体験はもしかしたら期待した通りのものではないかもしれないのだ。映像がカクカクしたり、体験中に酔って気持ち悪くなる(VR酔い)ことがある。もしくは、色々な人が体験するときは、衛生的ではないかもしれない。

Oculus Riftはまだ開発段階。利用者も基本的には開発者を前提にしているので、快適に体験するためにはプレイするときにも色々と試行錯誤が求められる。

夢のデバイスとしてのOculus Riftの魅力が語られる中で、体験する側にも試行錯誤が求められることはあまり語られていない。筆者も、かなり酔いやすい環境で多くの人が体験している状況を目にしたことがある。

今回は、Oculus Riftのコンテンツ開発者にも意見を聴きながら、VRの体験を最大限楽しむために、気をつけなければいけないことをまとめてみた。

Oculus Rift DK2を手に入れた人は、ぜひ参考にして快適なVRを体験してもらいたい。

<目次>
1.75fpsで動かす=十分動作するスペックのPCを使う
2.適切なレンズを使う
3.コンテンツの選び方を気をつける
4.頭のバンドはしっかり締める
5.座ってプレイする。
6.くらっときたら気持ち悪くなる前にはずす
7.体調が悪い時はやらない
8.酔うこともあることを理解する
9.レンズとスポンジはこまめに手入れをする
10.「健康と安全に関する注意事項」を読む

75fpsで動かす=十分動作するスペックのPCを使う

Oculus Riftを体験する際に最も重要になるのが、ソフトを動かすPCの性能、特にグラフィック描画に関わるグラフィックボード(GPU)だ。3D描画を多く行うOculusのコンテンツでは、ミドルエンドからハイエンドと呼ばれる性能が必要になる。

Oculus VR公式は、「ソフトにより求める動作環境は異なってくる」という見解を示している。もちろん、激しい動きがあってエフェクトも派手なソフトと、あまり動きがなくエフェクトもないデモ映像では全く状況が異なる。とはいえ、様々なソフトが開発される中で、ある程度必要な性能は分かってきている。

描画性能として求められているフレームレートは75fps。75fps以下になると、画面がカクついたり、頭の動きに画面の反応が遅れ残像が出てくるため、酔いが大きくなる。60fpsを下回るとこうした現象がさらに顕著になり、不快な体験になってくる。

なお、公式に発表されている推奨スペックがないため、7月の出荷時から数々の開発者が実際に動作させて知見を集めてきたベンチマークを参考にするのが一番だ。

ベンチマークリスト
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1fWGjlUPxwbOXLrX1V5XJHf7GiULIQzCocy8oj5LSs1Q/edit#gid=0

デスクトップPCに関しては、PCブランドのマウスコンピューターと開発者団体Ocufesがコラボして動作確認を行ったモデルを販売しているのでそちらを購入するのも手だ。自分でPCを探して購入を検討する人も、搭載されているGPUの性能を参考にしていただきたい。

Ocufes監修PC
http://www.g-tune.jp/ws_model/ocufes/#contents

適切なレンズを使う

Oculus Rift Dk2には2種類のレンズが付属している。高さが違うのだが、一長一短だ。Aレンズ(高さが高い方)はより没入感が強くなる一方でやや酔いやすい。また、眼鏡を装着している人は眼鏡にレンズが当たってしまうため、鼻の頭が痛くなることもある。そういう場合は、Bレンズ(高さが低い方)を使用しよう。筆者は、複数の方に次々と体験してもらう体験会などでは、毎回レンズを交換するのが手間なのでBレンズを通常使用している。

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2種類のレンズ。確かに高さが違う。この高さの差が装着感と没入感に大きく影響する。

コンテンツの選び方に気をつける

Oculus Riftには、ジェットコースターのようなアトラクションから、背筋も凍るホラーゲームや宇宙空間を飛び回るシューティングゲーム、キャラクターを眺めるものなど本当に様々なコンテンツがある。

酔いやすいもの、酔いにくいものがあるので気をつけよう。

一般的に、プレイヤー自身が動くものは、動かないものに比べて酔いやすい。また、動く場合も自分で制御できない速さ・方向に動くソフトは酔うことが多い。まずは動きの少ないものから試すのも手だ。

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ミクを眺める『Mikulus』

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動きはするが、一直線でどちらにいくか予想がつく『VR SkiJump』は驚くほど酔わない

また、酔い方は人によって個人差がある。コンテンツとの相性も人それぞれだ。「これは合わないな」と思ったら別のコンテンツを試してみることも考えてみよう。

頭のバンドはしっかり締める

複数人が順番に体験しているときに疎かになりやすいのだが、頭に装着するヘッドバンドはOculus Riftが頭にしっかりと固定されるまでしっかり調整しよう。

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上のバンドと側面のバンド、上のバンドはマジックテープ、側面は留め具で調整する。手間かもしれないが人によって頭の大きさはかなり違うのでその都度確認しよう

頭を動かしたときにOculus自体が動いてしまうと、その微妙な画面の揺れが酔いの原因になる。

座って体験する。

立って体験をする人も多いが、立った姿勢はかなり不安定だ。画面内の自分が移動するコンテンツをやる際は、特に立った姿勢だと平衡感覚を崩しやすく、その結果強烈に酔うことがある。Youtubeのプレイ動画などでは立ったままプレイしていることも多いが、大体のコンテンツは座ったままできるものばかり。基本的には座って体験しよう。

くらっときたら気持ち悪くなる前にはずす

筆者も経験したことがあるが、VR酔いになる時は、まず最初にくらっとしためまいのような感覚がある。そのまま気にせず続けていると、一気に気持ち悪くなってしまうので、くらっときた時点で一度はずそう。

体調が悪い時はやらない

体調が悪い時にジェットコースターに乗る人はいないと思う。Oculus Riftも同じだ。せっかくの機会なので…と思うかもしれないが、その体験が最悪のものになるかもしれない。無理は厳禁だ。

酔うことがあることを知った上で体験する

ここまで、酔わないためのコツを伝えてきたが、どんなに手を尽くしても、酔うことはあることを知っておこう。特に、初めてOculusに触れる人に体験してもらうときは、酔う可能性があること、気持ち悪くなったらすぐはずすことをしっかりと伝えよう。

VR酔いについては、開発者も、いかに酔いを少なくしプレイヤーが快適に体験できるようにするか日々頭を悩ませている状況だ。

【OcuBenレポート】快適なOculus Riftアプリを作る上で知っておきたい10のこと(VR News.jp)
http://vrnews.jp/blog-entry-21.html

レンズとスポンジはこまめに手入れをする

これまでは主に酔わないようにするためのポイントを紹介してきたが、他にも気をつけたいことがある。それが、Oculus Riftの手入れだ。

まずは、目が直接触れるレンズ。メガネを使用している人はメガネがレンズにあたることも多く、メガネの汚れがレンズに付着する。また、裸眼の人はレンズがまつげに触れることもあるだろう。そう考えるとレンズを衛生的にそして綺麗に保つことは重要だ。アルコールティッシュなどを使用して綺麗にしよう。

そして、もう一つ気をつけたいのが肌に直接触れるスポンジだ。VR体験は楽しく非常に興奮するものだ。特に夏場などは汗をかく。顔の脂や女性の化粧など色々なものがこのスポンジに付着する可能性がある。

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結構、非衛生的。

スポンジの取り外しと洗浄方法については、主婦さんこと@Somelu01さんが素晴らしい洗浄方法を紹介している。

#オキュ洗濯 OculusRiftスポンジユニットの洗濯
http://togetter.com/li/693675

そもそも肌との接触をなくすためのフィルターも開発されているので、使ってみてもいいかもしれない。

「健康と安全に関する注意」を読む

Oculus VR社は快適なVR体験を行うための「健康と安全に関する注意」を掲載している。7歳未満には体験させないなどの重要な注意事項が書かれているので、必ず目を通そう。

有志の方々による日本語訳はこちら。ガイドラインの翻訳の一番最後に「健康と安全に関する注意」が掲載されている。
http://gamesonytablet.blogspot.jp/2014/08/oculus-vr-dk2.html

今回記事の作成にあたり、情報提供いただいた開発者のみなさん。

@oukaichimon
@yasei_no_otoko
@yuujii
@GOROman
@waffle_maker
@somelu01

なお、この記事は随時更新予定。他にも気をつけたほうがいいことに心あたりがある方は情報提供をお待ちしている。

VR体験施設の検索サイト「taiken.tv」
  • CDvLYAMUEAAVUI8

    すんくぼ(@tyranusii

    学生時代、MMORPG「リネージュ」で朝から晩まで飽くことなきレベル上げと戦争に没頭する毎日を送る。本業では廃人卒業後、国家公務員を経て、再びゲームの世界へ。「もぐらゲームス」を立ち上げました。ハマったゲームはライブアライブ、ファイアーエムブレム 聖戦の系譜、デモンズソウルなど。
    個人ブログもやってます:もぐらかペンギンか