『片道勇者プラス』Switch版発表、“WOLF RPGエディター”製ゲームのSwitch展開が可能に?

PLAYISMは6月6日、SmokingWOLF氏(SilverSecond)開発のRPG『片道勇者プラス』をNintendo Switchで発売することを発表した。発売日は6月18日で、6月7日よりあらかじめダウンロード(予約購入)が可能となっている(購入ページ)。

『片道勇者』は、背後から闇に飲まれていく世界を舞台に、常に前進しながら攻略していくシステムが特徴のローグライクRPGで、“強制横スクロールRPG”と謳われている。フリーゲームの『片道勇者』にさまざまな要素追加や改良を施した有償版が『片道勇者プラス』で、現在Steam等でPC版が配信中。

6月7日に公開されたSmokingWOLF氏のブログの記事によると、Nintendo Switch版のゲーム内容は年齢制限の都合で少しだけ修正が入ったことと、オンライン機能が非搭載であること以外はPC版とほぼ同じとのこと。なお、オンライン機能で実現されている要素のうち、一部は他の形で再現されているという。公開されたPVを見ると、グラフィックやユーザーインターフェイスも含め、PC版の内容がほぼそのまま動いていることが見て取れる。

移植にあたり“WOLF RPGエディター”製ゲームのSwitch版実行環境を構築、今後の横展開にも期待

『片道勇者プラス』はSmokingWOLF氏が開発したゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」で制作されている。こうしたゲーム制作ツールで制作されたゲームを他プラットフォームに移植する場合、主に「ゲーム制作ツールの実行環境ごと移植する」方法と「ゲーム制作ツールで実現していたロジックを別途1から開発する」方法が考えられる。前者は移植が容易だが動作パフォーマンスの問題が発生しがちで、後者は移植に大きな手間がかかることになる。

SmokingWOLF氏によると、今回は前者の方法が選択されたそうだ。移植を担当したのは株式会社エスカドラで、原作とほぼ同等の動作速度を実現しているという。SmokingWOLF氏曰く「非常に大変な難易度のことだと分かっている中でのまさかの移植成功だった」とのこと。

これはつまり、Nintendo Switch上に「WOLF RPGエディター」製ゲームの実行環境が構築されたことを意味する。これまでは非常に困難と考えられていた、「WOLF RPGエディター」製ゲームのNintendo Switch移植の可能性が開けたと言えるだろう。

ただし、移植の際は個別に最適化が必要なようで、「WOLF RPGエディター」製ゲームの汎用プレイヤーといったものが登場する可能性は低そうだ。「WOLF RPGエディター」製ゲームの作者がコンシューマ展開を目指す場合、どういったアクションを取るのが良いのかなどまだ先行き不透明な面も多いが、技術的に大きな障害が取り除かれたというのは大きな一歩と言えるだろう。

技術的な詳細についての話も近日出てくるらしいとのことで、それらも含め今後の展開に期待したい。


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    中村友次郎(@finalbeta

    フリーゲームと同人ゲーム、日本ファルコム作品をこよなく愛するゲーム好き。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。スマホRPGは「メギド72」激推し。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。