2Dシューティングを「作って」「遊んで」「共有できる」スマホアプリ『Stage U』

シューティング,スマホゲーム

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シューティングゲームというジャンルは「撃って、避ける」というシンプルなゲームルールに加えて、自機や敵の移動・衝突などのリアルタイムな動きの要素を含むことから、ゲーム制作の習作の題材として取り上げられることがままある。
しかし一方で”動き”のあるゲームは作るのにハードルが高そう…と思ってしまう事もまた、ままある事だろう。

mikami masahiro氏が開発した『Stage U』は、そんなシューティングゲームをスマートデバイス上で手軽に作って楽しむことができるアプリだ。
iPhone・Androidどちらにも対応しており、それぞれApp StoreおよびGoogle Playにて9月27日より配信中となっている。

シューティングを作ってみよう!

2Dシューティングゲームのステージを作ることができるのが本作『Stage U』の最大の特徴である。敵の配置や攻撃パターン、それ以外にも自機・敵機・ステージなどの配色もカスタマイズができるようになっている。早速それらの機能を見ていこう。
 
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ステージ作成の上でメインになるのが敵の「配置」画面だ。
敵の配置は敵キャラクターをステージ上へドラッグしていくだけの簡単操作で行うことができる。
いくつか敵を配置していくだけでもちょっとした作品に仕上がるが、「角度」や「時間調整」を調整して画面の横からスライドインしてくるような動きを表現するなど、工夫を凝らした挙動を作りこむことも可能だ。
 
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敵の攻撃パターンも「直線」「扇状」といったパターンに加えて、弾の速さ・量・狙いの正確さなどが細かく設定可能。
敵が破壊された際の動作として、その敵が発射していた弾を得点アイテムであるジェムに変換したり、あるいは”撃ち返し”を発生させる、といった設定もできる。
設定中の配置や攻撃パターンは画面下部の「プレイ」をタップすることで即座に確認できるので、納得がいくまで繰り返し調整しよう。
 
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バージョン1.2現在ではボスキャラクターのような耐久力のある敵を設定できない点がネックのひとつといえる。こうした点は継続的なアップデートに期待したいところだ。

シューティングを遊んでみよう!

ステージを作成したら実際にプレイしてみよう。
操作はタッチパネルに指を触れている状態で上下左右に動かすことで、自機が指の動きを追いかける方式で、ショットは指を触れている間はオート連射される。
自機を操作してショットで敵を倒し、敵からの攻撃に当たらないようかわしていこう。
 
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「ボム」に代表されるような特殊攻撃の類は存在しないシンプルな操作系だが、敵に接近してショットを撃ちこむと大きなジェムが出現する、指を離してショットを撃っていない間はジェムを吸い込むなど、いくつかのテクニックが存在しており、プレイ感は決して単調なものにはなっていない。
ハイスコアを目指す場合はこうしたテクニックを駆使していくことがポイントになるだろう。
 
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本作ではステージをプレイするごとにスタミナを消費し、時間の経過とともに回復するという、一般的なスマートフォン向けゲームでも広く採用されているスタミナ制が導入されている。そのため、短時間に連続して遊びたい場合は広告動画の視聴かコインの購入でスタミナを回復させる必要がある点には注意しよう。

投稿して皆で共有しよう!

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作成したステージはアップロードして他のプレイヤーにも遊んでもらうことができる。
プレイヤーからは「遊ぶ」メニューの「新着」から新ステージを探し出せるほか、プレイした後にそのステージが気に入ったのならば、ブックマークに登録して繰り返し遊べるようにする、SNSで共有・拡散する、ステージに対して「評価」を送るといったことが可能だ。
既に公開1ヵ月時点で200近いステージが公開されている。これらを遊んでいくだけでも相応に楽しむことができるはずだ。
 
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また、ランキング機能が充実しており、それぞれのステージ・難易度ごとに獲得したスコアがランキングへ記録される他、バージョン1.2からはプレイヤーがステージをクリアした数で競うプレイヤランキング機能が搭載された。
ランキングを通じたプレイヤー間の競い合いもまた楽しみのひとつと言えるだろう。

とにかく気軽に2Dシューティングゲームを作ることができる本作。なんだか難しそう…と尻込みしている人も、まずは『Stage U』から第一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。

[基本情報]
タイトル: Stage U
制作者: mikami masahiro
クリア時間:  なし
対応OS: iOS, Android
価格: 無料 (スタミナ購入有)

↓ダウンロードはこちらから
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  • 真野 崇(@tacashi

    フリーゲームと共に四半世紀を生きるフリゲ馬鹿一代。
    フリーゲームのレビューブログ「自由遊戯黙示録」を経て、自身のフリゲ人生を集約した、フリーゲーム・同人ゲーム・インディーズゲームの年代記「自主制作ゲーム史論」を執筆。