Posts Categorized: ホラーゲーム

姿の見えない幽霊を捉えろ!ホラーアクションアドベンチャー『Uneven Being』

uneven-being-1

この記事を書いている時点ではもう過ぎてしまったが、10月末日といえば「ハロウィン」の季節。現世に帰ってくる死者の魂と共にやってくる悪霊を追い払うため、悪魔除けのカボチャのランタンを飾り、子供たちがお化けや魔女に仮装して「トリック・オア・トリート!」(イタズラかお菓子か)の掛け声と共に家々にねりまわる西洋の風習のひとつである。そのハロウィンにちなんでか、この時期はお化けや魔女を題材にした作品やホラー…

続きを読む

短編フリーホラーゲーム『Project Kat』さあ、儀式を始めましょう。

project-kat-1

超常的な力を身に着けたり、人ならざるものを呼び寄せるために行われる邪悪な儀式というのは、ホラー作品においては定番の存在といえる。その結末は大抵は身を滅ぼすものだが、好奇心や強い願望を前にしては抗えず、文字通りに”魔が差す”のもまた人の性なのだろう。 『Project Kat』はLeef 6010が制作した短編ホラーゲーム。2020年3月14日よりitch.ioにて公開されている。 女学生の他愛のな…

続きを読む

台湾産ホラーアドベンチャー『返校 -Detention-』 歴史の闇を映し出す、恐ろしくも心に残るストーリー

image4

何を今更な話だが、恐怖(ホラー)を題材とした作品は怖い。耐性のない人が見れば心に重篤なトラウマが植え付けられ、生涯忘れられない記憶になり得る一種の劇物だ。だが、ストーリーには魅力的なドラマや設定が隠されていることが多く、その面白さから名作として評価されている作品は多い。それ見たさに作品を楽しむ人も少なからず存在するほどだ。     今回紹介する『返校 -Detention-』もストーリーに大きな魅…

続きを読む

ランダム配置であなただけの脱出劇が描かれるフリーホラーゲーム『影廊』鳴り響く死の音色から逃げ切れるか

IMG_0262

もぐらゲームスで多く取り上げられてきたフリーホラーゲーム。中でも見下ろし型の2Dホラーアドベンチャーは根強い人気があり、ストーリーや謎解きといったホラー以外の部分にも注目された作品が多い。一方で3Dのフリーホラーゲームは、日本では開発難度の高さやコストの面などから希少なものとなっている。   『影廊』は一人称視点で進む、和風の3Dフリーホラーゲームだ。暗い屋敷の中で能面をかぶった徘徊者に捕まらない…

続きを読む

フリーホラーゲーム『666laboratory』 少女のカウンセリングから、「あなた」が生き残るアドベンチャー

image3

  ゲームは、どれほど自由度があっても、どうしても「受け身」にならざるを得ない部分がある。 ゲームを起動し、画面を表示させ、その「枠組み」にのっとってプレイする。「村人A」に自分から話しかけるところでさえ、「A」のセリフを与えられているという側面は否定できない。 通常、「会話」というのは、ゲームの基本を成す。もちろん音ゲーやパズルゲー、シューティングのように「会話がなくてもよい」ゲームはあるし、あ…

続きを読む

謎解きサスペンスホラーADV『狂い月』 積み重なった狂気を解く、「月」を巡る脱出劇

image1

  『狂い月』は2016年1月に公開された直後から、ネットの各所で話題になった作品だ。謎解きを重視したシナリオと、丁寧にツボをついたホラー演出、そして全ての謎が解かれたときのカタルシスによって、多くフリーゲームプレイヤーを驚かせた。ファンイラストも多数描かれている。     主人公「神崎満」は、クラシック曲「月の光」ばかり聞いているおとなしめな高校生だ。ある日の学校で、幼なじみで活動的な「新岡梓紗…

続きを読む

子供時代に感じた恐怖との再会 アクションADV『リトルナイトメア』

Little Nightmares リトルナイトメア_20170428195017

子供の頃は、恐怖がもっと身近にあった。建物の影、知らない道、そっと這い出てくる夜の闇。そこには得体の知れない何かが潜んでいて、じっとこちらを見つめている。そいつらに捕まったら最後、助けを呼ぶ声も届かない、誰も知らないどこかへ連れて行かれるのだと、そう信じていた。   『LittleNightmares-リトルナイトメア-』は、そんな子供時代に感じた不気味な恐怖を描いたアクションアドベンチャーだ。L…

続きを読む

フリーホラーゲーム『204に眠る』 自らの存在をさぐりつつ、無人の世界から脱出する

image00

  閉じ込められた空間から脱出する「脱出系」のゲームは、いつでも根強い人気があるものとなっている。今回は、そんな脱出系のゲームとして、2017年初頭に発表された『204に眠る』を紹介する。フリーゲームでありながら声優付きの、豪華な短編だ。      主人公の「メグミ」は気がつくと、自分の部屋の床に横たわっていた。「もうこんな時間」とリビングに降りると、父も母も、飼い猫のシーもいない。玄関も内側から…

続きを読む

『ib』『魔女の家』風のフリーホラーゲーム『ファウストの悪夢』 Steam版が配信開始

image42

4月9日、台湾のインディーゲームサークルLabORat Studioは、フリーホラーゲーム『ファウストの悪夢(Fausts Alptraum)』の配信を開始した。現在、ゲーム配信プラットフォーム「Steam」にてダウンロード可能となっている。対応言語は日本語・英語・中国語の3ヶ国語。 『ファウストの悪夢』Steamページ 本作は海外のフリーゲームでありながら、日本国内の名作ホラーアドベンチャー『I…

続きを読む

フリーホラーゲーム『ナイトメアホルン』 外れない「着ぐるみ」を被せられた主人公の脱出録

image01

さてさて、数々の名作が存在する「RPGツクール」製のフリーホラーゲームから、今回はさくっとできる短編『ナイトメアホルン』をご紹介。 おおお、なんか怖そうだ。 主人公は、なぜか着ぐるみの頭をすっぽりとかぶせられた「アクター」。鍵のかかった部屋で目覚めた彼は、同じ境遇らしい「ジャック」とともに、閉じこめられた屋敷からの脱出を目指す。     ゲーム内容としては、各部屋の謎を解きつつ、追いかけてくる異形…

続きを読む