スマホノベルゲーム『ghostpia』制作の超水道、初の単著『イマジナリ・フレンド』を早川書房より刊行

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スマートフォン向けノベルゲーム『ghostpia』を制作中のゲーム制作サークル「超水道」。『ghostpia』は、以前にもぐらゲームスでもレビューを行っており、こまやかな砂の質感を持つ独特のイラスト。そしてエレクトロニカやジャズ調と、場面ごとに変わる音楽が魅力のノベルゲームだった。

スマホノベルの新しいカタチ。スマホ向けノベルゲーム『ghostpia』 をいち早くレビュー

「超水道」は、2011年よりスマホ向けノベルゲームとして『森川空のルール』『ヴァンパイアハンターHIROSHI〜Around the Clock Show!〜』などをリリース、AppStoreにてダウンロード上位にランクイン、注目を集めたサークルだ。他にも様々なスマホ向けのアプリ作品を送り出しており、累計で50万以上ダウンロードされている。現在は、クラウドファンディングにて制作資金を獲得したノベルゲーム『ghostpia』の連載を行っている。

そんなサークルのシナリオ担当であるミタヒツヒト氏が手掛ける小説『イマジナリ・フレンド』が、早川書房より刊行された。ミタヒツヒト氏の単著としては初の出版となるという。

イマジナリ・フレンド
『イマジナリ・フレンド』

「イマジナリ・フレンド」あらすじ

イマジナリ・フレンドとは、孤独な人間だけに見える空想のともだち。悩みが解決されると消えてしまう。
他人とのコミュニケーションが絶望的に苦手な大学生の山持浩之(やまじひろゆき)は、イマジナリ・フレンドのノンノンと一緒に、リアルではひとりぼっちだけれど脳内では幸せな毎日を送っていた――
このままで良いのかと、小さな不安を感じながら。
そんな山持を見かねたノンノンは、似たような人々が集まるカンパニーへと誘うのだが……。

 
本作は7月22日に発売された。kindle版も7月31日に発売が予定されている。
今まで多くのノベルゲームを制作してきたサークルによる初の単著。「超水道」のファンの方は、ぜひ読んでみてはいかがだろうか。

また今回、初めて「超水道」を知った人は、これまでに制作されたノベルゲームを遊んでみることもおススメしたい。

  • poroLogue(@poroLogue

    もぐらゲームス編集長。大学在学中にフリーゲームをテーマとした論文を執筆。日本デジタルゲーム学会・若手発表会にて「語りとしてのビデオゲーム(Videogame as Narrative)」を発表。NHKのゲーム紹介コーナーへの作品推薦、株式会社KADOKAWA主催のニコニコ自作ゲームフェス協賛企業賞「窓の杜賞」の選考委員として参加、週刊ファミ通誌のインディーゲームコーナーの作品選出、株式会社インプレス・窓の杜「週末ゲーム」にて連載など。

    フリーゲーム作者さんへのインタビュー・レビューなど多数。フリーゲーム歴は10年半ばほど。思い出に残っているゲームは『SeraphicBlue』『Berwick Saga』。