フリーゲーム『第七号車』。列車で出会った少女の物語、心を癒やす旅路。

”私”は第七号車で、一人の少女に出会った。
終点まで、まだ時間がある。
暇をつぶすために。
少女は自分のことを話し出した…

今回は列車の中で出会った少女と会話をしながら、美しい物語に触れていくゲーム『第七号車』について紹介したい。

中国語のゲームを日本語に翻訳した作品とのことで、そういった意味でも意欲的な作品だ。

なお『第七号車』は2014年7月現在、フリーゲームダウンロードサイト「ふりーむ!」にて、週間ダウンロードランキング1位となっている人気作品。
最近では人気ゲーム実況者であるレトルト氏による動画も上がっているので、そちらもぜひ見てみていただきたい。

少女との会話が心地よい

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ゲームは基本的に、聞き手であるプレイヤーと、少女との会話で進行していく。 チャプターごとに少女に質問を投げかけながら、彼女との会話を楽しんでいこう。時折ガタゴトと揺れる列車のエフェクトも、「旅」を感じさせるのに十分だ。

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質問のシステムはややユニークだ。便箋のような紙の上に、少女が発した言葉が文章となって表示されている。プレイヤーはその中から気になった言葉を選択し、質問をすることができる。 気になった言葉への質問は複数行うことができる。

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質問の仕方もなかなか面白い。「疑問を投げつける」というシステムになっている。プレイヤーは聞き手に徹して、少女の謎めいた言葉に対し、質問を選んで「投げかける」ことで少しずつ少女の性格や、人生がかたちづくられていく、どこか心地よい落ち着いた会話が楽しめるシステムだ。

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ひと通り少女の話を聞き終えるとチャプタークリアとなる。会話中も表情がくるくると変わっていく少女がひたすら爽やかで、かわいい。

キャラクターグラフィックを担当されている真名氏がPixivに投稿されている設定画がこちら↓。

第七号車 | 真名 [pixiv]
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=44694789

可愛さがお分かりいただけるだろうか?

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可愛すぎワロタ

心動かされる、ピュアで切ない物語

と、少女の可愛らしい表情は言うまでもなく見どころの一つなのだが、「友達がいない」という少女の突然の告白から始まって、少しずつ彼女の秘密に触れ、核心に迫っていくストーリーが本作の最大の特徴。

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こんな可愛い子に友達がいないだと・・・?しかしそれにはある「事情」が。

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核心に迫る、その言葉は・・・

人によっては「よくある話」と思ってしまうのかもしれないが、少なくとも筆者は単純に心動かされたので素直におすすめしたい。人生というものを考えてしまったよ。

プレイ時間は40分前後。非常に短く終わる物語だが、美しい音楽も伴って非常に満足感のある物語だ。会話に応じて変化する少女の表情も豊かだし、このグラフィックにときめく方、ストーリーを楽しみたい人にももちろん、是非プレイして欲しい作品だ。

なお、本作はマルチエンディング。一回エンディングを見たあとに分岐するラストシーンは、本当にピュアで、そして切ない。「第七号車」に乗車した少女の物語と、聞き手である主人公にまつわる真相を知ることができ、伏線とも思っていなかったいくつかの伏線が回収される。

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涙のわけは……?

複雑な分岐ではなく、一回エンディングを見れば良いので、少女と会話を進めていく中で、エンディングに向けた分岐や攻略要素を気にする必要はない。ただ、彼女との会話を楽しもう。マルチエンディングまでがセットの物語だと思うので、ぜひ最後までプレイしてみて欲しい。最初に見ることになるエンディングは必ずバッドエンドで、しかも衝撃の展開なので見逃せない。

それでは、良い旅を。

タイトル 第七号車
制作者 水野的四叶草 (翻訳者は悲しき魚氏)
クリア時間 40分前後
対応OS Win XP/VISTA 32bit/VISTA 64bit/7 32bit/7 64bit
価格 無料
備考 筆者の環境ではプレイ時何度かソフトが落ちることもありましたが、良いゲームなので通してクリアしてしまいました。是非!

ダウンロードはこちらから↓
http://www.freem.ne.jp/win/game/6889

※別途、無料でダウンロードできるRPG ツクール VX Ace ランタイムパッケージ( http://www.freem.ne.jp/win/game/3558 )が必要です。

同じ悲しき魚氏が訳した新作謎解きホラーADV「PRICE」のレビューはこちら
美しくも切ない兄と妹の悲劇。フリーホラーゲーム『PRICE』


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  • 20140320163135

    通称のあP。「もぐらゲームス」エグゼクティブプロデューサー&共同編集長。ゲームをする人。「ゲームのちからで世界を変えよう会議」の中の人。経営戦略(ゲーム産業)と金融が一応専門分野。 MMORPG「リネージュ」の元プレイヤー(8年ぐらい、10,000時間ほどプレイ)。長らく一つのゲームをやりこむ派でしたが、最近は雑食気味にいろんなゲームをプレイしています。思い出に残っているゲームはリネージュ、ティアリングサーガ、勇者のくせになまいきだ。or2など