苦手な人にはおすすめしない、本当に怖いフリーホラーゲーム特集

フリーゲーム,ホラーゲーム

フリーゲームにおいて、ホラーゲームは一大ジャンルの一つと言えそうだ。ニコニコ動画でのゲーム実況でもホラーゲームは人気のある実況ジャンルの一つで、例えば『ゆめにっき』『青鬼』や『Ib』などの作品が実況されている。

今回はフリーホラーゲームの中でも、特に恐怖を味わいたい方にうってつけの作品を幾つか紹介したい。心臓の弱い方、怖すぎるのが苦手な方は迷わずブラウザを閉じてしまったほうがいいだろう。

もう少しマイルドな怖さのホラーゲームを探したい方はこちら
怖そうで怖くない、少し怖いフリーホラーゲーム特集

「つぎのひ」が来るのが怖い実写リアル系ホラー『つぐのひ』

image00
 


写真素材を使った非常にリアルで不気味な日常風景が、徐々に怪異によって崩壊していく様を描いたアドベンチャーゲーム『つぐのひ』。2014年8月現在、シリーズ4作目までが公開中。4作目の作品『死臭 -つぐのひ異譚-』は3Dダンジョンでの探索要素なども加わり、「ニコニコ自作ゲームフェス3」では「Xbox Live インディーズ ゲーム賞」を受賞した作品だ。

ダウンロード:制作者サイト「ImCyan」よりふりーむ!ダウンロードページへ

恐怖の森で鬼ごっこしませんか?『DeathForest~森からの脱出~』

image01
 
今夏、ニコニコゲーム実況で多くの実況者が挑んでいるのがこちら、通称「恐怖の森」。バイクが故障してしまった主人公が1人、夜の恐怖の森を彷徨う……というのが大まかな導入部分だ。上の画像にあるような白い顔や、その他の異形が3Dで迫ってくるのが特徴。3Dだけにリアルな恐怖があるほか、音はすれども姿が見えないという暗闇の恐怖も味わえる作品となっている。

詳しくは以下のレビューをご覧頂きたい。
恐怖の森で迫り来る異形。『Death Forest』注目の3Dフリーホラーゲーム

ダウンロード:ふりーむ!ダウンロードページ

エンディングが一番怖いかも?『魔女の家』

image09
 
以前のエントリ「連休中に遊んでおきたい、おすすめフリーゲーム 10 選」でも紹介したのがこちら、『魔女の家』。プレイ時間は2~3時間。魔女の家に迷い込んだという13歳の少女ヴィオラを操作し、不気味な仕掛けを操作し謎解きを行いながら物語の核心へと迫っていく。即死する謎解き、そしてゲームを進めていくごとに明らかになる魔女の家の秘密と「ある違和感」に心がざわつき、エンディングで身の毛がよだつ。セーブポイントの黒猫が唯一のなごみポイント。

ダウンロード:『魔女の家』公式ページよりふりーむ!ダウンロードページへ


少女は妖怪の棲む屋敷から脱出できるのか?『マヨヒガ』

image04
 
「マヨヒガ」とは「迷い家」のこと。ある日一人の少女が、お祭りの帰りに親とはぐれ、妖怪たちが棲まう屋敷に迷い込んでしまう。少女は不思議な影法師「影小僧」に導かれながら、屋敷を脱出しようとする……。マルチエンディング形式。プレイ時間は1時間程度で、今回紹介するホラーゲームの中では怖さも最もマイルドな部類。脱出ゲームなどが好きであまり怖いのは苦手…という方にもおすすめできる作品だ。もし気に入れば、同じサークル「小麦畑」の作品『オシチヤ』『デンシャ』なども是非プレイしてみて頂きたい。

ダウンロード:作者サイト「小麦畑」より「ゲーム」→「マヨヒガ」

10年以上経っても遊ばれる『こ~こはど~この箱庭じゃ?』

image12
 
FLASHフリーホラーゲームも一点紹介しておきたい。あたかも個人制作のホームページのような画面で展開される『こ~こはど~この箱庭じゃ?』。プレイヤーは本作の登場人物「行太」の制作したホームページのキリ番10000を踏んでしまう。そして掲示板でホームページの常連が繰り広げる会話……プレイ時間は15分ほど。今もなお、遊ばれているFLASHフリーゲームであり、プレイし終わったあとアクセスできる感想掲示板には、今なお制作者の方の返信コメントが書かれている。

アクセス:『こ~こはど~この箱庭じゃ?

名前を呟かれると死ぬ。『カクサンキボウ。』

image11
 
「モノログ」というあたかもTwitterのようなSNSサービス。150文字以内のつぶやきを発信することができるが、このSNSには文字化けしたアカウントが存在しており、自分の名前を呟かれると7日以内に死んでしまうという……。長編ノベルゲーム『カクサンキボウ』。ボイス付きの大作で、ストーリーがしっかりしている。後半にかけていよいよ怖さが増していく。また、謎解き的な要素も多少あり。ホラーノベルを読むような感覚で怖がりながら進めることができるだろう。

ダウンロード:カクサンキボウ。公式サイトより

追ってくる「怪物」は何者?『スクッテー』

image07
 


2011年の作品。行方不明になった友人を探すために廃墟に入った主人公が謎の怪物に襲われる。その怪物の正体は……。という、『青鬼』のような追いかけてくる系の作品。謎解き要素もあり。若干グロ注意な作品ではあるが、怖い系のフリーホラーゲームとしては未だに良く名前の上がる作品の一つだ。

ダウンロード:ふりーむ!ダウンロードページ

一家心中のあった古い屋敷を辿る名作『TheHOUSE』

image02
 
1970年に建てられたこの家で一家心中があったという。 理由は不明。 その後、廃屋となっている…。ダイニング、バスルームなど5つの部屋に置いてある物をクリックすると徐々に一家心中の謎が明かされていく…。舞台設定だけでなく、室内のモノクロで古びた描写や緊張感を最大限に煽る効果音など、恐怖の演出としては最高の出来。Flashゲームなのでブラウザで手軽に遊べるが、13歳未満は親の同伴がないとプレイ不可との警告付き。なお、このゲーム日本語訳がついているが、日本製ではない。作者はタイのSHINTAI氏だ。

アクセス:『TheHOUSE

お化け屋敷系アドベンチャー『Efframai – エフレメイ -』

image06
 
巷で有名なお化け屋敷「Efframai -エフレメイ-」。なんでも、このお化け屋敷では作り物のお化けに混じって、本物の幽霊が出るらしく、なんと今もこのお化け屋敷の中をゆらゆらと徘徊しているのだそうです……。ありそうでなかった「お化け屋敷」のゲーム。戦闘、探索、謎解きのない一本道をプレイヤーは歩んでいくことになるが、その演出はシンプルながら怖がらせポイント満載。プレイ時間は10分~15分程度と非常に短いため、まさに学園祭で入る「お化け屋敷」的なノリで怖がってみては如何だろうか?

ダウンロード:Efframai公式サイトよりふりーむ!ダウンロードページへ

見たら死ぬ痩身の怪物『Slender: The Eight Pages』

image08
 
「スレンダーマン」はアメリカで広まったインターネット都市伝説。森と深く関係し、「長く見続けると死ぬ」と言われるスレンダーマン。まるで日本の都市伝説「くねくね」のようなこの痩身の異形をホラーゲーム化したのがこちらの『Slender: The Eight Pages』だ。プレイヤーは森を懐中電灯で照らしながら、スレンダーマンと遭遇しないように8つのメモを集めていく。徐々に姿が見えてくるスレンダーマンが森からぼんやりと現れてくるのは言い知れない恐怖を感じる。実質的な続編となる『Slender: The Arrival』も製品版として販売中。英語版しかないだが、それでもOKな方は是非。

ダウンロード:『Slender: The Eight Pages』公式サイトより「GAME」を選択し、WinかMac版を選択→Download from Public Server のどれかを選択し、数分待つ

美しい音楽と隠された謎『クロエのレクイエム』

image10
 
偉大な作曲家が住んでいたとされる「呪われた館」。そこにやってきた少年「ミシェル」は、孤独にピアノを演奏する謎の少女「クロエ」と出会う。クロエを館の呪いから助けるため、館に散らばる「楽譜」を集めることになる。楽譜を使い、クロエと二人で「演奏会」をしていくことで、物語に隠された謎が明らかになっていく。この館に一体何があったのか?なぜミシェルは館にやってきたのか?そして、少女クロエは何者なのか…?
作中で演奏されるクラシック音楽に彩られたこの作品は、ホラー要素も充実しているが、ミシェルとクロエを中心とした物語が魅力的なものとなっている。ゲームが難しい人のために攻略ページもある。謎の先に待つ二人の真実を見届けるために、最後までプレイしてほしい作品だ。

ダウンロード:クロエのレクイエム公式サイトからふりーむ!ダウンロードページへ

ただただ階段を降り続ける『The Endless Stairwell』

image05
 
階段をひたすら下に降りていくという内容の一人称視点アドベンチャーゲーム。「The SCP Foundation-Wiki」というサイトの管理番号087番「SCP-087」という話がベースになっており、主人公はとある場所に存在するという怪異を目の当たりにする。

操作はWSADで移動し、マウスで視点移動するというFPSのそれを踏襲(しゃがむときはCtrlキー)。無限に続くかと思わせる階段を一心不乱に下っていくという内容ながら、時折聞こえるサウンドがプレイヤーの恐怖心と好奇心を煽る。なお、プレイ時間は15分程度と極めて短い。

ダウンロード:こちらから中段の「Info + Download」をクリック。

あなたはこの館で「どちら」を選ぶ? 『Which』

image03
 
小さな家に閉じ込められた主人公が、建物からの脱出を図るという一人称視点アドベンチャー。こちらもFPSスタイルの操作となっている(ただし、しゃがみは右マウスボタン)。

モノクロのビジュアルが目を引くが、プレイ自体は簡易な脱出ゲームといった味わい。家を探索し、部屋や戸棚を物色してキーを探し、この建物から出る方法を探っていく。終盤での行動によってエンディングが2つに分岐する。

ダウンロード:こちらから「DOWNLOAD」をクリック。

 

まだまだ紹介したいホラーゲームは多数あるのだが、分量の都合上、一旦ここで区切りとしたい。気になったホラーゲームがあれば是非プレイしてみてほしい。また、1人ではホラーゲームをプレイできないという方、最近はニコニコ動画、Youtubeなどのゲーム実況動画にて、これらのフリーゲームをプレイつきで実況しているものがある。面白い実況者の動画をコメント付きで見れば、多少怖さが中和するのではないだろうか?

もう少しマイルドな怖さのホラーゲームを探したい方はこちら
怖そうで怖くない、少し怖いフリーホラーゲーム特集

ホラーゲーム以外のおすすめフリーゲームはこちら▼
連休中に遊んでおきたい、おすすめフリーゲーム 10 選

  • HayanieMozu(@HayanieMozu

    ポエムじみたことを書くのが好きなゲーム好き。NYDGamerというブログをやっており、TwitterとHOTLINE TOKYOという集まりによく出現する

  • Noah(@powerofgamesorg

    通称のあP。「もぐらゲームス」エグゼクティブプロデューサー&共同編集長。ゲームをする人。「ゲームのちからで世界を変えよう会議」の中の人。経営戦略(ゲーム産業)と金融が一応専門分野。 MMORPG「リネージュ」の元プレイヤー(8年ぐらい、10,000時間ほどプレイ)。長らく一つのゲームをやりこむ派でしたが、最近は雑食気味にいろんなゲームをプレイしています。思い出に残っているゲームはリネージュ、ティアリングサーガ、勇者のくせになまいきだ。or2など

  • poroLogue(@poroLogue

    もぐらゲームス編集長。大学在学中にフリーゲームをテーマとした論文を執筆。日本デジタルゲーム学会・若手発表会にて「語りとしてのビデオゲーム(Videogame as Narrative)」を発表。NHKのゲーム紹介コーナーへの作品推薦、株式会社KADOKAWA主催のニコニコ自作ゲームフェス協賛企業賞「窓の杜賞」の選考委員として参加、週刊ファミ通誌のインディーゲームコーナーの作品選出、株式会社インプレス・窓の杜「週末ゲーム」にて連載など。

    フリーゲーム作者さんへのインタビュー・レビューなど多数。フリーゲーム歴は10年半ばほど。思い出に残っているゲームは『SeraphicBlue』『Berwick Saga』。

  • すんくぼ(@tyranusii

    学生時代、MMORPG「リネージュ」で朝から晩まで飽くことなきレベル上げと戦争に没頭する毎日を送る。本業では廃人卒業後、国家公務員を経て、再びゲームの世界へ。「もぐらゲームス」を立ち上げました。ハマったゲームはライブアライブ、ファイアーエムブレム 聖戦の系譜、デモンズソウルなど。
    個人ブログもやってます:もぐらかペンギンか