関西最大級のアナログゲームの祭典!「ゲームマーケット2016神戸」体験レポート

イベントレポート,ボードゲーム

2月21日、関西最大規模のアナログゲームのイベント、「ゲームマーケット2016神戸」が開催された。

前回までは会場を変えつつも大阪で開催されていたが、今回初の神戸開催となった。
出展者数約200サークル(企業含む)、来場者数約3,700人。東京での開催には及ばないが、会場規模・参加者数共に年々増加している。
海外からの参加者や、親子連れなどの姿もよく見られ、益々の発展を見せるゲームマーケット。今回のゲームマーケット2016神戸の様子を、ごく一部ではあるがご紹介したい。

会場は盛況

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会場は神戸ポートアイランドにある神戸国際展示場3号館。
三宮駅からポートライナーに乗れば、駅の真下というアクセスの良さだ。

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当日は寒いながらも天気にも恵まれ、10時の開場前には1000人近くが入場待機列に並んでいた。

それでは、以下写真を交え参加サークルのいくつかを紹介しよう。

サークル ちゃがちゃがゲームズ

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福井のクリエイター集団ちゃがちゃがゲームズは、今回も各デザイナーのゲームをブースに所狭しと並べており、一際目立っていた。

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午後からは当サイトでも紹介した『くだものあつめ』を使ってのくだものあつめチャレンジが行われ、問題に正解できた人にはうさぎのコマが配られていた。(写真は作者自作のもの)

サークル いかが屋

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ボードゲームPodcast「いかとりにょりのいかがわしいラジオ」を配信しているサークルいかが屋。
手作りの小さなパンコマを使った『パンパカパン』、同窓会で欠席した友達を知ったかして答える大喜利ゲーム『知ったか同窓会』を販売していた。

サークル 中村誠

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ゲームデザイナー中村誠氏はTwitterで12000RTを超える反響を呼んだ、ワタナベさんの“ナベ”の字で神経衰弱をする『渡る世間はナベばかり』50部を無料配布。
あまりの人気に、先着順からじゃんけんで2勝した人に配布というゲームのイベントらしい形式に変更されていた。

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配布前の行列の様子。
なお、製品版は株式会社アークライトから今春発売予定とのことだ。

サークル ようがくじ「不二の会(ぷにの会)」

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現役僧侶が手書きの御朱印で作った仏教系ボードゲーム『御朱印あつめ』。
写経チップで御朱印を集め勝敗を競っていくという、何とも異色の作品だ。
「阿弥陀如来」「千手観音」などに混ざって「冷やし中華はじめました」といったものが入っていて笑ってしまった。

サークル モグワイ

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初出展となるモグワイは、ボードゲームのアートワークで有名な長谷川登鯉氏のサークルだ。
今回販売されていた8bitTrickは、ドットで描かれたキャラが目を引き、思わず手にとってしまいたくなる作品だった。同ブースでは長谷川氏がアートワークを手掛けたPower9Gamesの『御用達』も委託販売されていた。

サークル たなごころ

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たなごころは関西を中心に活動している手作りボードゲームサークルだ。
今回は総木製の『たたらばと森』の試遊、ボードゲーム愛好家のお宅を取材した『突撃!隣のボドゲ棚』が販売されていた。

サークル たけのこ攻防

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たけのこ攻防はレーザーカッターで作られたギアが特徴的な2人用ゲーム『STEAM WARS』、同じく全てレーザーカッターで作られたドミノのセットが販売されていた。
STEAM WARSはTable Games in the Worldのゲームマーケット2016春新作評価アンケートで1位を獲得したこともあってか、ドミノと共に僅か1時間ほどで完売していた。

サークル Cygnus

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Cygnusはボードゲームで使用するダイスタワーや、カードフィーダーなどの木製アクセサリーを製作しているサークルだ。衝立や、あるゲーム専用の収納箱など、様々なニーズに応えて人気を博している。ゲームだけではなく、このようなサプライ品が目立つようになったのも、ユーザーの増加によるものだろう。

サークル 能登ごいた保存会大阪支部&MeepRing!!

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石川県能登地方の伝統ゲーム「ごいた」普及活動をしている能登ごいた保存会と、ボードゲームで使われる人型のコマ“ミープル”を使ったアクセサリーを販売しているMeepRing!!の合同サークル。ごいた攻略本の他、ミープルのイヤリング・マグネットループタイなどが販売されていた。

キッチンカーコーナー

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屋外にはキッチンカーと飲食スペースが用意されており、お昼には多くの人で賑わっていた。

サークル あおきのこGAMES

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あおきのこGAMESではキノコ型の不思議な生物「エノ」を繁殖させるゲーム「榎コロ」が体験プレイされていた。どんなゲームか気になった場合に、多くのスペースでは実際に遊んでみることが出来るのもゲームマーケットの大きな魅力の一つと言えるだろう。

サークル Saashi & Saashi

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昨年大阪での初出展時には、ジャズをテーマにしたカードゲーム『Aコードで行こう』が即完売していたSaashi & Saashiは、『Aコードで行こう』の他、コーヒー焙煎をテーマにした一人用ゲーム『COFFEE ROASTER』や、ボードゲーム用の手提げバッグなど、デザイン性の高い商品を多く販売していた。

サークル FullPowerSideAttack.com

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FullPowerSideAttack.comではお題カードに描かれた色・形・回数通りにおりがみを折る『いろかたおりがみ』が販売されていた。筆者も試遊したが、ついつい熱中して遊んでしまった。
おりがみのPDFデータとお題はこちらのサイトに無料公開されているので、是非遊んでほしい。

サークル もんじろう

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もんじろうでは、ひらがなや漢字の書かれたさいころを使って遊ぶ『もんじろう』シリーズや、棒の長さを目測で測って競るゲーム『競りゲー ブブカ』など、殆どを自ら切り貼りして作ったゲームが並べられており、アナログゲーム制作の手軽さ・可能性を感じさせられた。

企業ブース ボードゲームショップDDT

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国内入手の難しいボードゲームなど約100点以上を販売していたDDTは、店長の女王様コスプレでの呼び込みも相まってか、途切れることなく行列が出来て、皆お目当ての商品がないかと探し求めていた。

NPO法人 世界のボードゲームを広める会 ゆうもあ

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国内5都府県でボードゲーム普及の為に活動しているNPO法人 世界のボードゲームを広める会ゆうもあでは、 投票によって年間で支持されたゲームを選出する「日本ボードゲーム大賞」の入選作品発表や、低年齢向けのゲームを自由に遊べる体験卓などが設けられており、親子連れが多く遊んでいた。

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関西開催では、前回の大阪よりも会場のサイズは大きくなっていたが、来場者の増加もあり、全体として終始人で溢れかえっていた。
次回以降が既に楽しみでならないが、まずは購入したゲームを遊んでいきたいと思う。

なお、次回ゲームマーケットは、2016年5月5日(木) 東京ビッグサイト西3・4ホール、
関西では、2017年3月に今回と同じ神戸国際展示場にて開催予定だ。

ゲームマーケット公式サイト

  • おこげ(@orokoge

    デジタルゲームで一番プレイしたのは『ワールド・ネバーランド』初期2作。現在はゆるふわボードゲーマーとして僻地高知でマンガをメインに雑多な趣味で広く浅く活動中。