アナログゲームで培ったデザインで魅せるパズル『MUJO』。Oink gamesが初のスマホゲームをリリース

久々にスマホのパズルゲームで面白いと思ったのが、『MUJO』。App storeで2014年9月9日に公開されたばかりのゲームだが、早速ランキング上位に食い込んできている。

『MUJO』をリリースしたのは、これまでボードゲームやカードゲームなどのデザインを手がけてきたOink games。『小早川』『藪の中』『masKmen』などを世に出してきた。もぐらゲームスでも紹介した『ダンジョンオブマンダム』は、ゲーム制作サークルのI was gameがゲームデザインし、Oink gamesが再販を担当した名作アナログゲームだ。

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本作『MUJO』は、そのOink gamesが初めて手がけたスマホゲーム作品だ。これまで手がけてきたアナログゲーム同様、本作もゲームデザイン、グラフィック、音、手触り感など、あらゆる面でとても美しく洗練されたゲームなのである。

ユニークなパズルゲームシステム

本作はギリシア神話の神々をモチーフとしたパズルゲーム。まるで『パズドラ』のように、上に敵が出現し、パズルを解きブロックを消しながらその出来によって敵にダメージを与え倒していくというゲームだ。構造はパズドラのようなスタンダードさを踏襲しつつ、そのルールは非常に独特だ。

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赤のブロックは剣、つまり攻撃のブロック。これを3つ以上繋げてタップして消す。すると、消したブロックのぶんだけ相手にダメージが入る。ブロックを消すと、『パズドラ』や落ち物パズルと同じように消えたブロックのぶんだけ上からブロックが落ちてきて間を埋めてくる。そうして、次々と繋がったタイルを消していくわけだが、この消し方だと与えられるダメージはせいぜい3~9程度。HPが100以上もある敵へのダメージを考えると効率が悪い。

ではどうするか?ここが『MUJO』のユニークなところだ。このブロックは、3つ以上繋がっているときにタップ→長押しすると、消えるのではなく「一つにまとめる」事ができる。

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上の画像のようにタイルをまとめると、まとめたことに対するボーナスが雪だるま式に加算されていく。このタイルを、他のタイルと繋げて消せば、簡単に100以上のダメージを与える事ができるようになるわけだ。ただし、上の画像の「99」や「24」のように、タイルをまとめてしまったがゆえに、他のタイルとくっつけることも出来ず孤立していくタイルが増えていくことにもなるので、タイルをまとめることにはリスクも存在する。

レア収集の楽しみもあるキャラクター

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さらに特徴的なのはキャラクター。このギリシア神話をモチーフにしたキャラクターは、特定のステージをクリアしたときや、宝箱を開けた時に手に入るものだ。それぞれの神々は様々な特殊能力を持っており、スキルを使うことでゲーム攻略を有利に進めることができる。まるで召喚獣のようなこの神々にはレアな種類もあるようで、これを集めるのも楽しみの一つだ。

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宝箱を開けると、神々や神々の装備が手に入り、強化することができる。宝箱は3つ以上繋げれば開けられるが、単体で開けようとすると雷のエネルギーが必要。また、スキルを使うのにも雷のエネルギーが必要だ。このエネルギーは一日数個回復することができるが、一日に与えられる雷を使いきってもなお使いたいのなら、課金して買うことができる。

さらに、宝箱を3つ以上まとめると、オレンジの宝箱→銀の宝箱→金の宝箱……というようにレベルアップし、手に入れられる神もレアなものになるようだ。宝箱をまとめるのすら難しいのに、これは……金の宝箱にでもなろうものなら、ついつい雷エネルギーを使ってしまうこと請け合いだ。

綺麗にまとまった作りに脱帽

インディゲームながらここまでしっかりとゲーム内の課金を作りこんでいるあたりは、かなり納得感がある。チュートリアルもしっかりとしていて、ともすれば複雑なゲーム要素を段階的に覚えていける構造となっている。チュートリアルと感じさせない自然さも見事だ。
正直とても初めてリリースしたスマホゲームとは思えない出来だ。「Oink gamesさん……一体何者なんだ……?」というのが本当に正直な感想である。

パズルのシステムとしての出来もさることながら、アナログゲームの分野で既に遺憾なく発揮されていた美しいデザインの力も見事。また、スマホゲームならではのしっかりとした課金アイテムもあり、それらが『MUJO』を無上のゲームに仕立て上げているのだろう。200円の有料ゲームアプリだが、200円出す価値は十分にある一作だと思う。是非プレイしてみて欲しい。

[基本情報]
タイトル MUJO
制作者 Oink games
対応OS iOS(iPhone)※Android版も開発中とのこと
価格 200円(ゲーム内課金アイテムあり)

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  • 20140320163135

    通称のあP。「もぐらゲームス」エグゼクティブプロデューサー&共同編集長。ゲームをする人。「ゲームのちからで世界を変えよう会議」の中の人。経営戦略(ゲーム産業)と金融が一応専門分野。 MMORPG「リネージュ」の元プレイヤー(8年ぐらい、10,000時間ほどプレイ)。長らく一つのゲームをやりこむ派でしたが、最近は雑食気味にいろんなゲームをプレイしています。思い出に残っているゲームはリネージュ、ティアリングサーガ、勇者のくせになまいきだ。or2など