『Deemo』のRayarkによる新作スマホRPG『Sdorica』 公式Twitterが開設

RPG,インディーゲーム

1月19日、スマートフォン向けの音楽ゲーム『Deemo』や『VOEZ』などの開発を行う台湾のインディーディベロッパーRayarkは、新作となるRPG『Sdorica』の公式Twitterを開設した。

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現時点では詳細なゲームシステムやリリース日などは明らかとなっていないが、今後は公式Twitterなどを通して開発情報を発信していくとのこと。1月20日から24日の期間中に開催される台北ゲームショウ(TPGS)に本作が試遊出展されるとのことで、今後の情報にも期待したい。

『Deemo』

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ここからは、Rayarkの過去作を一部紹介しよう。『Deemo』は、音楽ゲームとしてのゲーム性のみならず、端々から漂う頽廃的な世界観、そして自身のプレイスコアをtwitter/Facebookに発信した際に、登場人物のものと思われる意味深な台詞が表示されるという、外部SNS連携にまで及ぶ「語り」を含めた作品全体の世界観を巧みに演出した作品となっている。

タッチパネルの操作で直感的に演奏できる操作性や、ピアノを基調とした様々なトーンの楽曲群などは印象に残っているプレイヤーも多いことだろう。2016年6月からPS Vita版、サウンドトラック、キャラクターグッズと商品を展開し、木爾チレン氏によるノベライズ版も発売されるなどの勢いを見せていた。PS Vita版『Deemo ―ラスト・リサイタル―』にてアフターストーリー(エピローグ)が提示されたことで、物語は一旦の幕を下ろしている。

『Deemo』iOS版:

Android版:
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『VOEZ』

 
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『VOEZ』は、Rayarkのスマホ向けの最新作リズムゲーム。現在iOS、Androidでプレイ可能な本作は、「音ゲー」の快感をどう引き出すかに特化されたデザインとなっている。

『VOEZ』で描かれるのは、少年少女の元気いっぱいな青春模様のストーリー。それを表現するかのような「レーンを動かす」という躍動感あるシステムが特徴だ。レーンが、画面が、右に左に激しく動く。画面タッチ音ゲーの遊び方の基礎ルールを、画面のエフェクトそのものに置き換えている。

本作の特徴である、レーンを動かしている感覚をすぐ味わいたい、という場合は収録楽曲のうち「Aquarius」「Hop Step Adventure☆」「Supamax」がおすすめ。『VOEZ』ならではの「動く難しさ」を味わいたい人は「dynamo」「Tougenkyou」「Eastern Horoscope」に挑戦してはいかがだろうか。

また「現実時間とリンクした物語」も特徴だ。公式サイトには登場キャラのプロフィールが掲載されているほか、「日記」という項目があり、現実の日時とゲーム内の日時が、リアルタイムでリンクした物語を楽しめる。

キャラクターたちのリアルタイムの成長を描く予定とのことで、現在は高校生、2年後にはキャラクターたちも2歳年をとって大学生になるとのこと。Rayarkの前作『Deemo』プレイヤーなら「音ゲーで物語を表現したい」というこだわりは納得なはず。日記は後からでも読めるので、途中から追いつくのは可能となっている。

iOS版

Android版

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  • poroLogue(@poroLogue

    もぐらゲームス編集長。大学在学中にフリーゲームをテーマとした論文を執筆。日本デジタルゲーム学会・若手発表会にて「語りとしてのビデオゲーム(Videogame as Narrative)」を発表。NHKのゲーム紹介コーナーへの作品推薦、株式会社KADOKAWA主催のニコニコ自作ゲームフェス協賛企業賞「窓の杜賞」の選考委員として参加、週刊ファミ通誌のインディーゲームコーナーの作品選出、株式会社インプレス・窓の杜「週末ゲーム」にて連載など。

    フリーゲーム作者さんへのインタビュー・レビューなど多数。フリーゲーム歴は10年半ばほど。思い出に残っているゲームは『SeraphicBlue』『Berwick Saga』。