アナログゲーム『シェフィ』のスマートフォン版が7月11日に配信決定!名作フリゲを送り出したポーン氏の作品

アナログゲーム,スマホゲーム

『シェフィ』は、ひつじを1匹、2匹……と言わず、10匹、100匹、そして1000匹を目指してどんどん増やしていく、かわいらしいデザインが特徴的なユニークな「一人用」カードゲーム。

カードゲームと聞くとマジック・ザ・ギャザリングや遊戯王、ポケモンカード等々のTCG(トレーディング・カードゲーム)を想像しがちであるが、先述した通り、『シェフィ』は「一人用」カードゲーム。プレイ感はトランプのソリティアに近い。お手軽に遊べるゲームルールの一方で、奥深い「取捨選択」の面白さが人気を集めていた作品だ。

そんなゲームが、今回なんとスマホゲームとしても遊べることとなった。

シェフィ Shephy
スマートフォンアプリ版『シェフィ』公式サイト

シェフィ Shephy
 
プレイヤーが使うカードには「ひつじカード」と「イベントカード」の二種類があり、前者は「1」「3」「10」「30」「100」「300」「1000」とひつじの絵の描かれたカードになっている。これはプレイヤーの持ち駒=得点を表すものだ。一方後者はひつじの数を増やすプラスの効果や減らしてしまうマイナスの効果、危険なカードを捨て札にするサポート効果等を持っており、プレイ中は手札から使用する形になる。

『シェフィ』のクリア条件は、それらのカードを駆使して「1000」のひつじカードを場に出すことだ。そのためにはイベントカードでひつじを増やしつつ、ひつじの数を減らす悪い効果のカードを処分していかなくてはならない。時には群れを守るために一匹のひつじを犠牲にしなくてはいけないこともあるだろう。

作者は、多くの人気フリーゲームを作り出したサークル「ステッパーズストップ」のポーン氏だ。ゲームデザインからイラスト、ひいてはストーリーまで、ポーン氏一人で制作を行っている。また、原作の『シェフィ』はテーブルトークRPG(TRPG)やボードゲームの制作で知られる「冒険企画局」とのコラボレーション作品となっている。

シェフィ Shephy
 
スマートフォン版の開発はアークシステムワークスが担当。『シェフィ』の通常のゲームルールに加え、特殊なゲームモード「ポストラヴズ」も遊ぶことが出来る。このモードでは物語、世界観、そして他のモードとは違う特殊なルールが楽しめるとのことだ。イベントカードの効果が変更されていたり、クリア条件も変わっているなど、やりごたえがありそうだ。

アナログゲーム版で遊んだ人も、今回はじめて本作を知った人も、遊んでみてはいかがだろうか。

なお、カードゲーム版のシェフィのレビューをもぐらゲームスでも行っているので、こちらも参考にしていただきたい。

かわいいひつじを増やして増やして増やしまくれ! “一人用”カードゲーム『シェフィ』プレイレビュー&攻略

[基本情報]
タイトル 『シェフィ―Shephy―』
制作者ポーン(スマートフォン版の開発はアークシステムワークス) 
対応OS Android,iOS
価格 480円(無料お試しプレイ可)

  • poroLogue(@poroLogue

    もぐらゲームス編集長。大学在学中にフリーゲームをテーマとした論文を執筆。日本デジタルゲーム学会・若手発表会にて「語りとしてのビデオゲーム(Videogame as Narrative)」を発表。NHKのゲーム紹介コーナーへの作品推薦、株式会社KADOKAWA主催のニコニコ自作ゲームフェス協賛企業賞「窓の杜賞」の選考委員として参加、週刊ファミ通誌のインディーゲームコーナーの作品選出、株式会社インプレス・窓の杜「週末ゲーム」にて連載など。

    フリーゲーム作者さんへのインタビュー・レビューなど多数。フリーゲーム歴は10年半ばほど。思い出に残っているゲームは『SeraphicBlue』『Berwick Saga』。