「TOKYO SANDBOX 2018」で見つけた注目のインディゲーム10選

image9
 
4月14日・15日の二日間にかけて、インディーゲーム展示イベント「TOKYO SANDBOX 2018」が開催された。

ゲーム開発者と投資家・パブリッシャ―を結びつけるイベントとして、2015年に開催された「東京インディーフェス」より数えて今回で3回目の開催となる。今年は昨年までの秋葉原UDXから浅草橋フューリックホールへと会場を移し、のべ72組によるゲームの展示が行われ、会場内は様々なゲームがひしめき合う熱気あふれる空間となっていた。

もぐらゲームスでは会場で遊ぶことができた作品から注目作品を10作品ピックアップ。その魅力を紹介する。

前回の東京インディーフェスの様子はこちら。

「東京インディーフェス」で見つけた注目のゲーム7選

plantan

image10
 
Hakusi-katei『plantan』(プランタン)は、ゲームをプレイすることで発電や自然エネルギーについて学ぶことができることを目指した「科学教育放置系アクションゲーム」。
ドット絵展覧会Pixel Art Park(関連記事)の運営にも携わる工学博士の兄と、量子コンピュータ研究を行う弟の兄弟で制作が行われており、自分たちの知識と理科学離れに対する想いのたけを注ぎこんだという才覚と情熱がみなぎる作品となっている。

荒れ果てた惑星に取り残された少女が「宇宙一燃費の悪い携帯ゲーム機」を手に入れ、自然エネルギーを使ってゲーム機を充電し、バッテリーの浪費と戦いながらゲームを攻略する。
自然エネルギーの稼働は天候によって左右される。空が雨雲に覆われれば太陽光発電は使えないし、風が吹かなければ風力発電の風車は回転しない。効率よく充電するためには、風速計や気圧計を見て天候の状態を予測し、それにあわせた発電機を設置する必要がある。
 
image5
 
会場ではコンセプトの紹介として、発電所の建築からゲーム機を充電して遊ぶところまでを体験することができた。ゲーム機はゲームボーイを想起させる白黒表示で、遊べるゲームはほぼ無敵の巨獣を操作して戦車やヘリコプターを蹂躙しながら駆け抜ける内容となっている。ゲームの攻略を進めることで、少女が惑星に取り残された理由とゲーム機の正体に迫る壮大な謎が明かされていくとのこと。
iOSとAndroidで2018年内のリリースを目指している。

公式サイト: http://monolis.wixsite.com/hakusi-katei/games


異界探訪記

image13
 
『異界探訪記』はスマートフォン向けの探索アドベンチャーゲーム。Androidで第一章の配信が開始されており、iOS版についても14日現在審査中となっている。(編注:4月25日にiOS版の配信開始。)
本作を開発したLobo’s Studioは、ゲーム業界外のIT企業に在籍しているゲーム好きのメンバーが集まって設立され後援を受けている。いわば社内ベンチャーというべき生い立ちを持つグループで、ゲーム開発の裾野の広がりを感じさせた。

プレイヤーは「わたしを殺して」と懇願する少女にいざなわれ、電子世界を探索していくことになる。

往く手には「ノイズ」で歪められた様々なオブジェクトがあり、これを長押しタップで「スキャン」し、ノイズを取り除いていきながら先へと進んでいく。
調査によって”押す”、”揺らす”といった動作を行う「アクター」を入手できる場合もあり、時にはアクションを起こして道を切り開いていくことも必要になる。
 
image15
 
スキャンしたオブジェクトの詳細はデータメニューから図鑑のように閲覧することができ、情報の収集欲をそそられる。少女の存在と世界の生い立ち、タコさんウィンナー形の奇妙な生き物や独自の言語の存在など、散りばめられた謎も気になるものばかりだ。

公式サイト: https://www.lobosstudio.com/ikaitanbouki

テラセネ それでも君を照らしたい

image21
 
さあさ皆様お立ちあい。こちらにおわしますは、なんとも可愛らしいお嬢さま。
彼女はなにやら故あって、夜中にしか出歩くことができません。一体いずこへ行くというのでしょう。

そんなお嬢さまをつけ狙うは悪魔たち。太陽となったあなたは、お嬢さまをさらおうとする悪魔たちへ光を浴びせて撃退し、お嬢さまを守らなくてはなりません。
やるべき操作はいたってシンプル。太陽の光は時計回りで回り、タップをしている間だけ逆回りに動きます。
 
image1
 
嗚呼、しかし何たる運命の悪戯か。お嬢さま自身も陽の光には弱いのです。悪魔に襲われ、傘を落としたところに陽の光を浴び続ければ、彼女はたちまち灰になってしまうでしょう。
護るためには傷つけねばならない愛ゆえのジレンマ。はたして太陽は悪魔だけをうまく退治することができるでしょうか?そしてお嬢さまと太陽の行く末はいかに…?

森のゲーム開発室『テラセネ それでも君を照らしたい』はAndroid/iOS向けに近春リリース予定。それぞれ予約受付中となっている。

公式サイト: http://shakeflower.hatenablog.com

本気の重機vs焼売

image19
 
中野亘氏とMIYAZAWORKSの制作による『本気の重機vs焼売』は、ショベルカーを操作して焼売のグリンピースを外すという、傍から聞けば一体何を言っているんだと思われそうな内容のミニゲーム作品である。

ショベルカーと焼売、ひいては取り外すべきグリンピースとは圧倒的なサイズの差があるため、その作業は困難を極める。
 
image8
 
画面写真を見ていただければ判る通り、このくらいのサイズ差がある。数回にわたって繰り返し挑戦してみたものの、その度に焼売を突き飛ばしてしまい、グリンピースだけを取り外すまでには至らなかった。
 
image20
 
本作の元となる『重機vs焼売』はWeb版とスマートデバイス用アプリ版が既に公開されている。しかし”本気”を感じさせる重機のレバーを模したコントローラを使った操作はイベント出展でしか体験することのできない醍醐味のひとつだろう。レバーは遊びが大きいため微調整が効きにくく、その点が本作をよりもどかしく楽しいものにしている。

他のイベントでも出展歴のある作品だが、今回のTOKYO SANDBOX出展バージョンでは相撲のような「決まり手」が搭載され、ユーモラスさに磨きがかかっていた。

公式サイト: http://www.warateru.com/juukivsshuumai/

FLOOR KIDS

image4
 
MERJ Media『FLOOR KIDS』はブレイクダンスを題材としたリズムアクションゲーム。
音楽を題材としたゲームの定番である「流れてくる譜面に合わせてボタンを押していく」というシステムではなく、ボタンをリズムよく叩き続けて踏むステップ、スティックを回転させ続けることで決めるターンなどを駆使してフリースタイルで自由自在にダンスをキメてスコアを稼いでいく点が特徴となっている。

ダンサーごとのコンビネーションを披露したり、観客からの技のリクエストに応じることで更なるスコアアップが狙えるほか、ステージをクリアするたびに様々な技やダンサーが報酬として獲得できるので、それらを組み合わせて自分だけのスタイルを構築できる。旧来の音ゲーに窮屈さを感じている人にぜひ触れてほしい作品だ。

日本国外ではすでにSwitchでの配信が始まっている本作だが、架け橋ゲームズによるローカライズで5月にSwitch・PS4・PCでの日本語版のリリースが予定されている。会場ではSwitch版での展示が行われており、バッチリ日本語表示でプレイすることができた。

余談となるが、TOKYO SANDBOX会場内のストリームエリアからの中継放送では、本作の紹介中に来場者の中からブレイクダンサーが登場し、その場でダンスパフォーマンスを披露するという一幕があった。ゲーム内さながらのFREEZE(複雑なポーズをとった状態で静止する技)が繰り出され、先刻ゲームで見知ったばかりの世界が目の前に現れた!と興奮を感じずにはいられなかった。

公式サイト: http://www.floorkids.com/

MissileDancer(ミサイルダンサー)

image18
 
古き良き時代の香り漂う縦スクロールシューティングゲームを制作し続けている個人開発者・てらりん氏の新作。その名の通りに「ミサイル」にこだわり尽くした作品である。

基本的な内容は縦スクロールで展開するシューティングゲームだが、プレイヤー側、敵側共に攻撃手段がミサイルに絞り込まれているのが最大の特色。一応、プレイヤー側にはバルカン砲の装備が別途用意されているが、雑魚敵、ボス共に雀の涙も同然なダメージしか与えられないので、メイン武器として全く活躍してくれない。

むしろ、敵が放ってくるミサイルを撃ち落とすのに使うのが適切で、決定的なダメージを与えるならミサイル一択。「目には目を。歯には歯を。」のハンムラビ法典的思想(?)が滲み出たゲームデザインとストイックなバランス調整が図られている。

また、ミサイルはロックオン方式で、ボタンを押す(スマートデバイスの場合は画面タッチ)と円状のレーダーが自機周辺に広がり、その中に敵が入るとロックオンが実施され、直後にボタンを離す(画面から手を離す)、或いは別のボタンを押すと、ミサイルが発射される。発射できるミサイルの数、レーダーの範囲は敵が落とすアイテムを獲得すれば増やしたり、広げたりもできるが、仕組みが仕組みだけに、どんな場面でも攻撃対象とした敵の懐に近づくことが必須

特にボス戦はそんな立ち回りを繰り広げていかなければならないだけあって、いつ自機が撃ち落とされるかの恐怖に襲われ続ける展開となる。当のボス自身も一定量のダメージを与えると攻撃パターンを変えて襲い掛かってくる仕掛けを盛り込んでいるだけあって、結構な手強さ。それだけに無事、無傷で倒せた時の達成感も素晴らしく、短時間でありながら密度の濃い体験が得られるようになっている。

三分間の内にどれだけスコアを伸ばせるかに挑む「キャラバンモード」も健在で、今回の独自仕様から稼ぐのに大きなリスクを冒さねばならないジレンマに襲われ続けるバランスでまとまっていて、極め甲斐・やり応え共に抜群。スマートデバイス版に限りShareボタンも用意されていて、ハイスコアをSNSへとツイートすることもできるようになっている。

他にも操作周りもPC版はXInputコントローラ、キーボード、マウス、スマートデバイス版はMFIコントローラー、Bluetoothコントローラにも対応するなどと至れり尽くせり。ミサイルにこだわり尽した戦闘で楽しませてくれる力作に仕上がってそうで、シューティングゲーム好きならば要チェック。シューティングゲーム初心者にも非常に取っつきやすい作りになっているので、チャレンジしてみて欲しい。4月28日よりPC(itch.io)、スマートフォン(iOS、Android)向けに配信中だ。

公式サイト: http://www.security16bit.com/entry/missiledancer


カラバコ 空箱 Booth

image11
 
個人開発者のambedoz (Guanpeng Chen)氏制作による食品検査アドベンチャーゲーム。2036年、食糧危機に瀕した近未来を舞台に、食品検査員になった主人公クロフォードとなり、食品を手作業で検査し、出荷品と不良品を仕分けていくという世にも珍しいゲームシステムを特色とする。試遊版ではオープニングイベントから最初の食品検査業務をプレイすることができた。
 
image12
 
検査作業の流れは至って単純。ベルトコンベアから流れてくる食品を手に取り、目前に示された基準を元に検査機器に乗せて判別し、問題なければベルトコンベアに戻し、不良品だった場合は仕分けボックスへと入れればよい。

作業時の成果は終了後に得られる給料の額に響いてくるようになっており、ミスが多ければ多いほどに減少。あまりにミスを重ね続けてしまうとご想像通りの展開になる。また、主人公には体力という名の満腹度が設定されていて、仕事をこなす度に減少していく。その減ってしまった体力を迅速に回復する目的で、仕事前には中継地点である自室で出前の注文を取り、終わった直後に食事を取って回復に努めるなど、現実味のある体調管理が求められてきたりもする。

ストーリーも気合が入っており、電話を通じて話しかけてくる謎の人物の指示に従ったり、仕事場に隠された秘密に迫ると言ったサスペンス色の滲み出た展開が繰り広げられていくようになっている。明らかに問題のある食品が目前を通りすぎるなど、プレイヤーに違和感を与える伏線と思しき仕掛けも幾つか確認することができ、単純作業を繰り返すだけに終始しない作品であることを嫌でも期待させられる。

ありそうでなかった「仕分け」に着目したゲームという事で、そのプレイ感は新鮮の一言。ストーリー、特に世界観と設定の作り込みも素晴らしく、閉鎖的且つ、現代社会の闇も感じられる独特の雰囲気を構築している。生命保険の勧誘電話がかかってきたり、同期で入った別の検査員が不穏な会話を繰り広げたりなど、社会人ならば苦笑いしてしまうこと必至なネタも散りばめられていて、現実味のある世界を作り出すこだわりが強く現れている。SteamにてPC版が2018年内にリリース予定。

テーマ題材の面白さと検査作業の新鮮なプレイ感、闇を感じさせるストーリーと唯一無二の魅力が多く詰まった作品になっていることを予感させられるので、アドベンチャーゲーム好きなら要注目だ。仕分け作業に従事した経験のあるプレイヤーも一度は触れてみる価値がある。ただ、ミスをした際には結構心を抉る台詞が表示されるので、その点は注意……かも。

公式サイト: http://ambedoz.com

アンリアルライフ

image3
 
個人開発者のhako氏制作による横スクロールのポイント&クリック型アドベンチャーゲーム。対象となる物(オブジェクト)に宿った記憶を読み出す能力を持った少女「ハル」とその行き先をナビゲートするワイヤレス通信型信号機「195」が、自身の失われた記憶を探し出す為、舞台となる街の様々な場所を巡っていくという内容。

試遊版では基本操作、オブジェクトに宿った記憶読み取りの流れを学べるチュートリアル、ハルと何らかの関係を持つ「先生」なる人物を探し出すオープニングをプレイすることできた。出展されていたのはPC版で、操作はマウスメイン。

プレイスタイルはポイント&クリック型アドベンチャーの基本に忠実で、カーソルをマウスで動かして怪しいポイントを調べたり、マウスの左ボタンを押しっぱなしで横にスライドするようにカーソルを動かしてハルを移動させるなど、直感的且つ懐かしい手触り感が滲み出た操作で楽しめる。

ただ、本作を本作たらしめるのが謎解きで、オブジェクトに宿った現在と過去の記憶を頼りに真相へと近づいていく過程はプレイヤーの好奇心を大いに刺激し、どんどんストーリーを進めていきたくなる訴求力に秀でている

実際に重要な記憶に辿り着いた時にはデモシーンへと移行し、鮮烈なカット割りと激しく主張する音楽と共に驚きの事実が明らかになるなど、プレイヤーの努力にしっかり報いる演出周りの仕掛けも万全。

試遊版ラストでは「先生」なる人物がハルといかなる関係にあったのか、その一端が明らかになるのだが、ひとくちに衝撃的としか言い様のないものになっていた。何故、あのようなことが起きたのか。そもそも、ハルはどうして記憶を失ったのか。あれを見てしまっては、もう製品版購入は避けて通れない。

リリース予定は2018年内。PCのほか、スマートデバイス(iOS、Android)版にも提供される。実際に操作周り、特にハルの移動に関してはスマートデバイスを強く意識したものになっていて、より直感的にプレイできる可能性を感じさせられた。もちろん、PC版のマウス操作もレスポンスは良好且つ理に適っていて、全く煩わしさを感じることもなく楽しめる。

移動も早く、テンポ良くサクサク進んでいくように設計されているなど、遊びやすさへのこだわりも密かに光る。サスペンス色の強いアドベンチャーゲーム、ドット絵ならではの表現技法が好きなプレイヤーならば遊んでみる価値は大いにある作品だ。

公式サイト: http://hakolife.net

アペリオン・サイバーストーム

image7
 
コーラスワールドワイドより、2018年5月10日にNintendo Switchにてリリース予定の全方位シューティングゲーム。イギリスのインディーデベロッパー「aPriori Digital」が制作。試遊版では本編に当たる「キャンペーン」に対戦の「バーサス」と言ったモードを一通りプレイすることができた。
 
image6
 
率直に言って、シューティングゲームとしては非常に珍しい作りをした作品だ。基本的に360度、任意に動けて、ショット攻撃も同様に展開できる自機を操作して迫り来る敵を迎撃していくのだが、ステージが探索型アクションの文法で構成されており、小さな部屋を順に巡りながら襲い掛かる敵を迎撃したり、スイッチを押して閉ざされた扉を開けることを繰り返し、目的地への到達を目指すことになる。

また、部屋ごとに用意されたイベントをクリアすると経験値が手に入り、それを用いてショット攻撃のレベルを上げて強化する、ロールプレイングゲーム的なシステムまで盛り込まれている。ショット攻撃もマシンガン、2WAY、フリーズ弾などの様々な種類が用意されているが、いずれも時間制限付きで延々と使い続けることはできず、ここぞという時に切り替えて戦況を打開することが重視される。敵も常に表示されてなく、若干ながら自機が近づかないと補足できなかったりなど、不意討ちの危険に晒されながら立ち回っていなかればならないので気が抜けない。

全方位シューティングゲームであり、探索型アクションゲームでもあるという、なんとも不思議な手触り感を持った作品。自機を操作しながら小部屋で構成されたマップを進んでいく過程、地続きで構成された各ステージなどはシューティングゲームっぽさが無く、筆者は今、プレイしているのってシューティングゲームなのか?と何度も困惑してしまった。

しかしマップデザイン、難易度の加減は適切で、個々のシステムも違和感なくまとまっていて、じっくりやり込みたくなる魅力がある。キャンペーン、対戦共に最大五人までのマルチプレイにも対応しており、パーティゲームとしての一面もあり、接待の御供として活躍してくれそうなところがあるのも面白い。ダメージ制の採用、難易度選択機能など、シューティング初心者へのフォローも万全で、万人向けの雰囲気が滲み出た一本。少し変わったシューティングゲームをやりたい、接待用のゲームを探しているのなら要チェックだ。

公式サイト: http://chorusworldwide.com/aperion-cyberstorm-jp/

Dimension Drive

image17
 
欧州宇宙機関の元エンジニア二人によって設立されたオランダのインディーデベロッパー「2Awesome Studio」制作の縦スクロールシューティングゲーム。

2015年にクラウドファンディングサイト「kickstarter」にて発足したプロジェクトだが、悪意あるユーザーによる支援金詐欺に巻き込まれて資金調達に失敗し、その後、kickstarter運営の支援などを受け再度プロジェクトを立ち上げ、調達に成功して製品化に漕ぎ着けたという波乱万丈な経緯を辿った末に誕生した作品でもある。

PC版はSteamにて2017年前半に早期アクセス版がリリースされ、同年12月に製品版へとアップデート。海外限定でNintendo Switch版も配信された。2018年5月にPlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switch、PCで架け橋ゲームズがローカライズした日本語版の配信が決定し、今回のイベントではPlayStation 4版を遊ぶことができた。
 
image14
 
迫り来る敵をショットで撃破し、最後に待ち構えるボスを撃破するという縦スクロールシューティングの王道に忠実な作りだが、画面が二分割されているのが最大の特徴で、地形や敵の攻撃を見極めながら次元間移動「ディメンションドライブ」を行ってステージを進んでいくという、プレイヤーの視界と判断能力が強く問われるゲームデザインとなっている。

一方の次元に留まり続けることを許さない仕掛けも豊富で、特に弾数制限のかけられたショット攻撃は本作独自の「見極める戦術」というものを色濃く表現している。更にゲームが進むと機体の向きを上下反転させて移動速度を落とす「リバースドライブ」なる特殊能力も解禁され、レースゲーム的な制御テクニックが求められたり、ボスにもその能力の活用が推奨されるタイプが登場するなんてことも。
 
image2
 
……と、ゲーム後半の仕掛けについて触れた通り、実を言うと筆者はPC版をエンディングまで遊んだ人間である。今回のコンシューマ版は純粋にPC版からどこか変わったか、一時期、PC版で何故か標準実装されてた日本語テキスト(※現在、日本語で遊ぶことはできなくなっている)と今回のテキストに差異はあるのかと言った経験者なりの興味から触れるに至った
 
image16
▲2月に実施されるアップデートまで、日本語で遊ぶ事ができた。
 
その答えに関してはどちらも大きな違いはなかった。ただ、フレームレートは60fpsに安定、テキストのフォントが多少見やすくなる地味な改良は見受けられた。何より、テレビの広々とした画面で独自の二画面縦スクロールシューティングを満喫できる開放感は格別だ。

試遊台近くにいた架け橋ゲームズ代表のザック・ハントリ氏いわく、ローカライズ作業自体は昨年の11月頃には完了していて、PC版で一時期遊べたのは手違いによるものだったかもとのこと。現在、日本語で遊べなくなったのはPlayStation 4、Xbox One版リリースとの兼ね合いであるようで、リリース予定の5月にはPC版も正式な日本語対応を果たして遊べるようになるとのことだ。

二つの画面を同時に見ながら敵を迎撃していくプレイスタイルは困惑必至だが、それによって表現されたスリリングで上達の快感に秀でた難易度、アメコミ調のパワフルなストーリーなど、唯一無二のものを持つ本作。変わったシューティングゲームをお探しなら要プレイだ。難易度選択機能のほか、ダメージ制と自動回復システムも用意されてたりと、初心者へのフォローも万全。しかし、見ての通りの独特さなので、プレイするに当たっては覚悟を決めていこう。

公式サイト: http://www.dimensiondrive.com

ちなみに余談だが、架け橋ゲームズは本作と同時期に”とあるアクションゲーム”もPlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switch向けにリリース予定とのこと。未発表なので名前は伏せるが、当もぐらゲームスにレビューが掲載されている作品であるとのヒントを残しておこう。


  • image09

    シェループ(@shelloop

    様々なゲームに手を伸ばしたがる人。2D、3Dのアクションと手強めの戦略シミュレーションを与えると喜びます。

    Webサイト:box sentence
    ブログ:Box Diary

  • image09

    真野 崇(@tacashi

    フリーゲームと共に四半世紀を生きるフリゲ馬鹿一代。
    フリーゲームのレビューブログ「自由遊戯黙示録」を経て、自身のフリゲ人生を集約した、フリーゲーム・同人ゲーム・インディーズゲームの年代記「自主制作ゲーム史論」を執筆。