ダンジョン探索をテンポ良くカジュアルに。スマホ向けパズルアクション『ブロッククエスト』
スマホ向けのカジュアルなゲームは時に爆発的な人気を博する。『Flappy Bird』や『Crossy Road(クロッシーロード)』などは記憶に新しい人も多いのではないだろうか。
そうした人気作品が現れると、そのゲームデザインを参考に様々な亜種のゲームが出現する。そして時にランゲームのように一大ジャンルとなることもある。
今回紹介する『ブロッククエスト』は、1億ダウンロード以上されたスマホゲーム『クロッシーロード』の良さを取り入れつつ、ダンジョン探索というRPG要素、さらにはパズル、アクションといった複数のジャンルを見事にまとめあげた一作だ。
タップして移動、タップして攻撃、簡単な操作
このゲームではダンジョンに潜り、2,3分でクリアできるフロアを次々に攻略していく。基本操作は方向を決めるフリックと、その方向に移動したり敵を攻撃したりするタップのみ。非常に簡単だ。
タップするとぴょんぴょんと跳びはねるその操作感はまさに『クロッシーロード』のもの。高速でタップをすると早く移動できる。
ぴょんぴょん飛びながら、道を横断していく『クロッシーロード』
各フロアでは、次のフロアへの階段に到達したらゴール。敵を倒したり、鍵を見つけて扉を開けたり、罠をうまく解除して、うまく先に進もう。
遠距離用の矢や脆い壁を壊せる爆弾などのアイテム(下段)も重要だ
群れる敵。画面上部の青いバーはHPなので敵との戦いで消耗する
RPGではなく、あくまでもパズルアクション
ここまでの説明だけだと、まるでぴょんぴょん飛び跳ねて移動するダンジョン探索型RPGのようだ。しかし、プレイしていると気づくがこのゲームにはRPGの要素はあまりない。ダンジョン探索の皮を被ったれっきとしたパズルアクションだ。
それを決定づけているのが画面上部にある赤いバー。これはクリアまでの制限時間を示している。敵を倒したり、フロア中にある血だまりで補給をすると回復するが、プレイ中は常に減り続ける。現実の秒にして1~2分程度。フロアをクリアするまで全然余裕が無い、という場合がほとんどなのだ。
ゲームプレイ中は、時間に追われ、とにかくフロアを跳びはねるしかない。しかも移動できる床は意外と狭いので、うっかり水の中や穴に落ちてしまうこともしばしば。常に緊張感にさらされる。
「非常に短い制限時間内にフロアの仕掛けを解いてゴールする」
パズルアクションであること、それもクロッシーロードのように軽やかでテンポのいいアクションで。それがこのゲームの本質であり、醍醐味だ。
数々のステージとやりこみ要素
この『ブロッククエスト』、各フロアのプレイ時間は短いが、中盤からどんどん手応えが増していく。短い時間で何度も死にながらフロアの仕掛けを把握し、最善手を考えなければとてもゴールに辿りつけない。
ステージは全72フロア用意されているのでボリュームは十分だ。
さらに、各フロアには3枚のコインが隠されており、これを全て回収しようとするとさらに時間が厳しくなる。つまりハードモードとしてのコイン回収というやりこみ要素が用意されているのだ。
他にもダンジョンで集めたゲーム内通貨を貯めると、キャラクターをパワーアップさせたり、別のジョブのキャラクターを操作できるようにもなる。
課金はこのゲーム内通貨に対して行うことができるため、手っ取り早くキャラクターを増やしたり強化したい人は利用しよう。
やりごたえのあるパズルアクションをカジュアルに楽しめる一作だ。なおiOS版では不具合でプレイ中にアプリが落ちてしまうことがあった。改善に期待したい。
[基本情報]
タイトル『ブロッククエスト』
制作者 Wonderland Kazakiri inc.
クリア時間 心ゆくまで
対応OS iOS/Android
価格 無料(ゲーム内課金あり)
iOS版はこちら