フリーノベルゲーム『どとこい』。「正方形」にしか見えないドット絵美少女と仲良くなって画質を高める異色の恋愛ゲーム

先日公開されたフリーノベルゲーム『どとこい』。ノベルゲーム制作ツール『ティラノビルダー』にて制作されたこのゲームは、フリーゲームダウンロードサイト「ふりーむ!」にて、公開4日目にして既に1万ダウンロードされているという驚異的な作品となっている。

本作がなぜここまで話題になっているのか?それは最初は女の子が正方形の「ドット絵」にしか見えず、仲良くなるごとに解像度が上がり美少女になるという特徴的なシステムのためだろう。このようにセンセーショナルな題材となっているが、その実「ゲームを攻略するごとに要素がだんだんと解放されていく過程を楽しむ」という、ゲームの基本的な面白さに忠実に則った作品となっている。さっそく紹介しよう。

女の子が「ドット絵」にしか見えなくなる呪いを受けた主人公は……

本作の主人公は、高校一年生となったばかりの少年(名前は自由入力可能)。高校への初登校の朝、起きたときに突然、目の前に画像の粗い「ドット絵」の姿の悪魔が現れる。悪魔が言うには、主人公に恐ろしい呪いを掛けたという。それはなんと「美少女がガッタガタのドット絵に見える呪い」だった。
主人公は、ドット絵の解像度が低すぎてもはや「正方形」にしか見えなくなってしまった少女たちと交流する高校生活を送ることになってしまう……。

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高校生活を楽しみにしていた主人公だが……
 
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「ドット絵」にしか見えない悪魔に、厄介すぎる呪いをかけられてしまう
 
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「登校初日に美少女とぶつかる」という恒例のイベントが台無しに
 
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ただし友人の中村は美少女じゃないから普通に見える
 
主人公が出会う女の子は、登校初日に道でぶつかった「吉角絵美」、その友人でミステリアスな「関根唯」、明るい性格と独特なノリを持つ「相澤千晴」、千晴の友人で、姉御肌で快活な性格である「成海ここあ」という、なんとも個性豊かな4人だ(※ただし最初はみんな正方形にしか見えない)。この少女たちと交流していくことで物語が進むようになっている。

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投稿初日に運命的に主人公とぶつかった美少女「吉角絵美」
 
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絵美の友人でミステリアスな美少女「関根唯」
 
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明るく独特なノリを持つ美少女「相澤千晴」
 
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姉御肌で快活な性格の美少女「成海ここあ」
 
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こうして並べてみると本当に色しか違いがない
 
本作のゲームシステムはオーソドックスな選択肢式ノベルゲームとなっているが、特徴的な点は、やはり「ドット絵の女の子が次第にリアルになっていく」という要素だろう。物語の進行中に現れる選択肢によって、彼女たちの好感度が上下する。好感度が高まると「画質」が上がり、やがてその姿がまごうことなき美少女に変化するのだ。最終的には、友人の中村レベルの画質にまで上げることができる。
 
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たまに現れる選択肢、女の子に気に入られる選択肢を選ぼう
 
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正方形だった少女が、なんとか人間だと分かるレベルになったぞ

一見、一発モノのアイデアで押し切る作品に思えるかもしれないが、このゲームの「ガタガタのドット絵の少女の本当の姿が徐々に分かる」というアイデアは、ゲームの基本的なポイントである「要素の解放」をしっかりと押さえているように感じる。

つまり、攻略を進めるごとに女の子の姿が徐々に本物に近づいていくことで「この子は本当はどういう姿なんだろう?」という期待感を提供し、それを上手くゲームを進めるモチベーションとしているのだ。こういった基本的なポイントもしっかりと織り込んでいるからこそ、多くのプレイヤーに遊ばれているのではないだろうか。

本作のエンディングは全部で6種類、全てをクリアしてもプレイ時間は2時間ほど。アイデアが光る短編ノベルゲームを、休日にぜひ遊んでみてはいかがだろうか。

なお、本作は制作に使われたノベルゲーム制作ツール『ティラノビルダー』によるゲーム制作コンテスト「TYRANO GAME FES JAPAN 2016」に投稿されている。様々なアイデアのノベルゲームを楽しみたい方は、こちらを見てみてはいかがだろうか。

[基本情報]
タイトル 『どとこい』
制作者 黒城ろこ(制作者様サイトはこちら
クリア時間 1周20分(エンディングコンプリートまで2時間程度)
対応OS Windows 7/8
価格 無料

ダウンロードはこちらから
http://www.freem.ne.jp/win/game/11910

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    poroLogue(@poroLogue

    もぐらゲームス編集長。大学在学中にフリーゲームをテーマとした論文を執筆。日本デジタルゲーム学会・若手発表会にて「語りとしてのビデオゲーム(Videogame as Narrative)」を発表。NHKのゲーム紹介コーナーへの作品推薦、株式会社KADOKAWA主催のニコニコ自作ゲームフェス協賛企業賞「窓の杜賞」の選考委員として参加、週刊ファミ通誌のインディーゲームコーナーの作品選出、株式会社インプレス・窓の杜「週末ゲーム」にて連載など。

    フリーゲーム作者さんへのインタビュー・レビューなど多数。フリーゲーム歴は10年半ばほど。思い出に残っているゲームは『SeraphicBlue』『Berwick Saga』。