フリゲはアクションも熱い!おすすめフリゲアクションゲーム10選

「スーパーマリオブラザーズ」、「ロックマン」、「ゼルダの伝説」。アクションゲームもまたゲームの歴史を築き、多くのプレイヤーを魅了するジャンルだ。何より、比較的簡単な操作でプレイでき、成功と失敗が分かりやすい。テンポよく遊べるのが特徴ではないだろうか。また、死にゲーと呼ばれるような、あえて高難易度のステージをプレイヤーにつきつけながらも、そのハードルを越えられると信じるプレイヤーが後を絶えない、そんなゲームも存在する。

フリーゲームでも、これまで数々の名作が生み出されてきた。シンプルにアクションが楽しいものから、理不尽な死にゲー、一風変わったシューティング・アクションなど多岐にわたっている。今回は、もぐらゲームスのメンバーで「これは紹介しておきたい!」というおすすめのアクションゲームを紹介していきたい。

洞窟物語

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本特集のトップバッターは開発室Pixelの代表作『洞窟物語』。様々な面において今なお褪せない魅力を持つ、総合力の高い文字通りの傑作だ。国内外を問わず多くのファンに支持され続けていることからも、日本のフリーゲームで随一のタイトルであることは間違いないだろう。
見知らぬ洞窟で目覚めた記憶喪失の“あなた”。そんなこんなで洞窟の探索を進めるうちに、洞窟に隠された秘密やあなたの過去をめぐる大きな陰謀に巻き込まれてゆく……という、「敢えて語らない」ような謎の多いストーリーも人気を博した。
さて本作はいわゆるメトロイドヴァニア系、サイドビューの2Dアクションゲーム。各マップの練られたデザインや難易度のバランスは良好で、100%のピクセルアートによって描かれたマップやキャラクターたちはどれも魅力的。さらにはアクションゲームには欠かせないバラエティ豊かな武器やボスキャラたちなどなど、どれもこれも的を外さない一作
また、作者である天谷大輔氏自作のサウンドエディタ「オルガーニャ」によるBGMはどれも名曲良曲ぞろい。特に外壁エリアで流れる「つきのうた」は、多重スクロールする雲と夜空に浮かぶ満月という幻想的な風景も含めて素敵の一言に尽きる。
ちなみに本作がリリースされたのは2004年。10年以上前の作品ということもあり、部分的にはやや古めかしい箇所もあるかもしれない。しかし、それでもなお『洞窟物語』は未だに多くの人々(私含む)を魅了し続けている。(水原由紀)

ダウンロード:開発室Pixel様公式サイト内「過去の作品」から

はかいマン

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ひもじ村の見下ろし型2Dシューティングアクション『はかいマン』。ギャグ一歩手前のド直球なタイトルとは裏腹に、シンプルかつ血しぶき飛び散るバイオレンスなゲームシステムはなかなかに骨太。飾り気はないものの質実剛健なつくりだ。ステージごとに与えられたミッション(人質救出やアイテムの奪取などetc)を達成していくタイプで、思わぬ隠しルートやアイテム等も存在するため繰り返し遊ぶのも楽しい。
ちなみに知っている人は知っているのだが、本作はかの『Hotline Miami』の元ネタであると推測されている。それもそのはず、『Hotline Miami』のスタッフロールにはウータ氏こと「Ikiki」の名前がばっちり載っているのだ。『Hotline Miami 2: Wrong Number』に登場するステージには本作のステージを模したものがいくつか存在することからも、スカンジナビア半島の二人組が『はかいマン』から多大なインスピレーションを得たことが伺い知れるだろう。日本でひっそりと産声を上げた本作、遊んでおいて損はないはずだ。ついでに『てつはう』とかもいかがですか?(水原由紀)

ダウンロード:ひもじ村様公式サイト内「ゲーム」から

Tower of Heaven

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続いてAskiiSoftの2Dアクション『Tower of Heaven』。とある塔の頂上を目指し、トゲや回転ノコギリといったデストラップをかいくぐってステージを踏破してゆく、いわゆる死にゲー系の2Dアクションゲームだ。GB風のグラフィックやサウンドも特徴的。
本作はステージが進むごとにルール(禁則事項)が追加されてゆき、それを破った瞬間に即死する。最初の数ステージこそ障害物やトラップを回避して先へ進むというシンプルな2Dアクションだが、途中からは「金色のブロックに触れてはならない」「ブロックや壁に横方向から触れてはならない」等々のルールが追加され、徐々にステージの難易度は上がってゆく。しかし極端に難しすぎるということもなく、努力すれば必ずゴールには辿り着ける絶妙な難易度。プレイヤーの「もう一回やってやるぜ!」を上手く引き出してくる感じ、と言えば伝わるだろうか?
また、全編を通して流れるBGMは完全オリジナル。しかもどれもこれも素敵な曲揃いだ。特に最終ステージの『Luna Ascension』はシチュエーションも相まって燃えること間違いなし。是非その手と足で辿り着いて聴いてほしい。そうそう、タイトル画面こそ「天国の塔」と日本語で記載されているが、実際は英語オンリー。だが辞書を引かずともある程度は分かるレベルだし、ゲームプレイにさほど支障はないはずだ。
ちなみに本作はFlash版とダウンロード版があり、前者はブラウザからすぐ遊ぶことができる。さてさて、謎の塔の頂上にてあなたを待つものは何なのか? 気になる人はすぐ下のURLからレッツプレイ。(水原由紀)

URL(ブラウザ版。リンク先からそのまま遊べます)はこちら

RainyTower

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塔(Tower)つながりで次は標準誤差StRの『RainyTower』。ブースターを駆使し、巨大樹の内部を上へ上へ登ってゆくアクションアドベンチャーだ。ちなみに操作はすべてマウスで行うタイプ。慣性の効いたブースターの操作には多少の慣れがいるものの、それを上手く使いこなせるようになる過程が楽しい。プレイを繰り返すごとにきちんと上達するため、プレイヤー(と主人公)の成長が強く実感できるだろう。自機の強化要素が豊富にあるため、初心者から上級者まで、プレイスタイルに合わせて自由にカスタマイズして遊べるのもポイントだ。ツクール製フリーゲームが多くを占める昨今、マウス操作と聞くと身構える人もいるかもしれないが、そこはどうか安心していただきたい。
もちろん、本作の魅力はシステムとやり合うことだけではない。「未知の惑星に不時着した主人公たちが、脱出のためのエネルギー源を求めて巨大樹の頂上を目指す」というストーリーやそれに絡んでくるキャラクターたちのコミカルな会話シーンも魅力のひとつだ。個人的な好みを言わせてもらえばコーンさんがかわいい。
さておき、本作は骨組みのしっかりしたハードSF的設定(とギャグ)や、終盤にはアツいシナリオが待っているので、ぜひ最後まで通して遊んでみてほしい。密度の高い短編作品だ。(水原由紀)

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Pause Ahead

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こちらもAskiiSoftが制作した2Dアクション、『Pause Ahead』。本作はゲームジャムで制作したプロトタイプをブラッシュアップしたものだとか。前作である禁則事項が増えてゆく『Tower of Heaven』に引き続き、「ゲーム内の時間を停止させることで先へ進む」というかなり独特なシステムを採用している。
『Pause Ahead』は他の多くのゲーム同様にポーズ(ゲームの一時停止)機能を搭載しているのだが、本作ではこれが攻略のカギとなる。どういうことかというと、ポーズをかけている間は、ポーズする直前に移動していた方向へそのままの勢いを維持しながら自機が移動し続ける。加えて、ポーズ中は敵やトラップの当たり判定が完全に消滅し、すり抜けることが可能になる。このシステムを駆使し、普通なら絶対に突破できないようなトラップや、時間制限の厳しいステージをくぐり抜けてゴールを目指すのだ。
ただしポーズをかけている最中は方向転換や速度の加減が一切できないため、場合によってはトラップの山にめり込んでどうしようもなくなってしまうことも。それを避けるためには、ポーズのON・OFFを上手く切り替えて速度や方向を調節することが重要になってくる。
ちなみに本作もFlash版はブラウザでそのまま遊ぶことができるので、手軽にひょいっとプレイするのにも最適。たまには一息入れてポーズでもしてみませんか?

URL(ブラウザでそのまま遊べます)はこちら

ジャンクエデン

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プレイ感はまるで「2D版アーマードコア」と思えるような作品。ジャンルとしてはロボットアクションゲームであり、フリーゲームの名作RPG『巡り回る』を製作した耕氏による作品となっている。「エデン」という組織の傭兵となった主人公が、ロボット兵器「OA(オーバードアーマー)」を駆り、さまざまな依頼をこなしていくというのが基本的な流れだ。
傭兵の世界というシビアな世界観を醸しながらも、かわいらしい女の子のイラストなども目を惹く。しかしそういったかわいらしさを含みつつも、アクション部分はやはり歯ごたえのある難易度となっている。依頼されたミッションに合わせて機体のパーツを組み合わせ、効果的に攻略を行うことがポイントだ。
登場する敵機体は、戦車から主人公と同じOA、そして巨大兵器など多種多様で、相手に合わせたパーツの組み合わせと戦闘中の動きで攻略を行う必要がある。硬派なロボットアクションを堪能したい人はプレイしてみてはどうだろう。(poroLogue)

ダウンロード:ふりーむ!

遺跡島と7つのまほう

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現在では『遺跡島と7つのまほう つよくてニャーゲーム』として最新版がリリースされている本作。ジャンルとしてはアクション要素のあるRPGとなっており、一見しての特徴はなんといっても、美しく作り込まれたフィールドマップ。ぜひとも遊んでいる途中に少し立ち止まり、細かいところまで見てほしい。やや難易度が高めな作品ではあるものの、それだけやりごたえのある作品といえる。美しい世界と歯ごたえのあるゲームバランスを堪能してはいかがだろうか。 (poroLogue)

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ムラサキ

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カタテマの爆発物理アクションパズルゲーム『ムラサキ』。同じくカタテマの『いりす症候群!』的な物理パズルに、弾幕系シューティングゲームを組み合わせたような一本だ。一言で要約すると、以前書いた通り「バーンと撃つとカンカンカンカンカンと連鎖してバババババーッと爆発して敵と敵弾を殲滅し壁ドンするとボボボボボッと得点が入る」。溜めて・撃って・敵弾を一掃する爽快感や道中とボス戦との緩急、BGMと組み合わさった演出等々、見どころは盛りだくさん。『魔王物語物語』等の「敢えて直接的に物語や作中世界について語らず、自身で情報を収集することで全容を明らかにしてゆく」というストーリーテリング手法も存分に活かされている。練られたシステム・サウンド・ストーリーテリングから来る総合力がかなり高い作品だ。
また、本作のサウンドは『いりす症候群!』に引き続き、musmusのwatson氏の手によるものだ。いずれも聴き応えのある曲が揃っており、M3において配布された本作のサウンドトラックも好評を博したことが記憶に新しい(筆者も開場一番に買いに行ったクチだ)。
カタテマの『ムラサキ』、筆者個人としては2014年のマイベストでありイチオシの作品だ。カタテマファンもそうでない人も、ぜひ。(水原由紀)

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戦闘凶機ハジケイレイサー

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本作「戦闘凶機ハジケイレイサー」は、かつて少年漫画誌で描かれていたミニ四駆のような、おもちゃが圧倒的な力を持つという、なんとも破天荒な世界観が描かれるアクションゲームだ。マウスでプレイできるクリックアクションとなっている。
そんなハジケイレイサーの基本ルールとは、ジャンプ移動・射撃・接近攻撃、そして必殺技を駆使して、相手のマシンを完膚なきまでに叩きのめすこと…、やはりおもちゃが圧倒的パワーを持っている少年漫画を思わせるルールだ。
ゲームの流れとしては、主人公の持つマシン「ハジケイレイサー」を改造してライバルを倒し、得たお金でパーツを購入、マシンを強化しさらに強い敵を倒す…という形だ。物語としても熱さとギャグの入り混じった展開が印象的となっている。アクション要素以外にも、本作のストーリーを彩る熱さとシュールの入り混じった独特のノリのテキストも大きな魅力となっている。少年向けのおもちゃが大きな陰謀と結びつくという世界観をもう一度味わいたい人は、ぜひプレイしてみてほしい。(poroLogue)

ダウンロード:ふりーむ!

アクションモグラ

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ニコニコ自作ゲームフェス3の受賞作品。主人公は動物のモグラである。記憶喪失のモグラが、ロックマンばりの激しいアクションを繰り広げて村人を救いに行くアクションゲーム。このモグラは、とにかく動く動く!壁ジャンプも余裕でこなしてしまう。そしてビームのような攻撃を繰り出したり、様々な技やサブウェポンを集めて強化しながら、進んでいく。
用意されたステージは10以上。ワールドマップも用意されており、収集要素もばっちりと、アクションゲームとしての完成度は非常に高い。
難易度はやや高めだが、セーブポイントも多く、何度も挑戦していれば徐々に進めるようになるステージデザインなのもポイントだ。なお余談になるが、もぐらゲームス開設当初からまことしやかに噂されていたことで、「もぐら」つながりではあるが、もぐらゲームスとは無関係である。(すんくぼ)

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人生オワタの大冒険

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フリーのアクションゲームと言ったら、このゲームをはずすことはできない。ブラウザでプレイすることができる鬼畜アクションゲーム「人生オワタの大冒険」だ。2ch発祥の顔文字キャラクター「人生オワタ」がアクションを繰り広げる本作。突然トゲがありえない動きをしたり、敵が異常に強かったりと、想像を絶する鬼畜難易度である。このシンプルな画面だけで何個の罠がしかけられていることか…。人生オワタのなんとも言えないシュールな雰囲気が、死にゲーアクションでさらに際立っている。海外の死にアクションゲー「I wanna be the guy」の制作のきっかけになった、名(迷?)作である。なお、作者のキング氏は2Dアクションゲーム「ロッコちゃん」を制作している。色々と気になるところはあるかもしれないが、ゲームとしてのクオリティは高いので、制作者のサイトからぜひプレイしてみてはいかがだろうか(すんくぼ)

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    poroLogue(@poroLogue

    もぐらゲームス編集長。大学在学中にフリーゲームをテーマとした論文を執筆。日本デジタルゲーム学会・若手発表会にて「語りとしてのビデオゲーム(Videogame as Narrative)」を発表。NHKのゲーム紹介コーナーへの作品推薦、株式会社KADOKAWA主催のニコニコ自作ゲームフェス協賛企業賞「窓の杜賞」の選考委員として参加、週刊ファミ通誌のインディーゲームコーナーの作品選出、株式会社インプレス・窓の杜「週末ゲーム」にて連載など。

    フリーゲーム作者さんへのインタビュー・レビューなど多数。フリーゲーム歴は10年半ばほど。思い出に残っているゲームは『SeraphicBlue』『Berwick Saga』。

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    すんくぼ(@tyranusii

    学生時代、MMORPG「リネージュ」で朝から晩まで飽くことなきレベル上げと戦争に没頭する毎日を送る。本業では廃人卒業後、国家公務員を経て、再びゲームの世界へ。「もぐらゲームス」を立ち上げました。ハマったゲームはライブアライブ、ファイアーエムブレム 聖戦の系譜、デモンズソウルなど。
    個人ブログもやってます:もぐらかペンギンか

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    水原由紀(@mizuharayuki

    読みは「みずはらゆき」。ゲーム業界のはしっこに勤めつつ、色々書いてます。思い入れの強いゲームは初代『.hack//』や『風ノ旅ビト』、『Dear Esther』『ゆめにっき』『Ruina 廃都の物語』などなど。2015年マイベストははむすたさんの『ざくざくアクターズ』。美学と工学の交差するゲームを求め、今日も片道切符。Narrative関係勉強中。