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HD版リリース記念・『シルバー事件』再訪 真実と事実は違う。プレイするたびに解釈が変わる多面的な現実

シルバー事件

  1999年にPlayStationでリリースされたグラスホッパー・マニファクチュア(以下、GHM)の処女作『シルバー事件』が装いも新たにHD版として蘇った。90年代の東京をモデルとした架空の国家カントウを舞台に、伝説の連続殺人犯ウエハラカムイを巡り、犯罪者を射殺することが許されている凶悪犯罪課の闘いを描いた物語はカルトな人気を誇っていた。これまでに何度も移植の話題が出ていたが、PlayStat…

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美しいデザインと音楽が結婚した鉄道シミュレーション『Mini Metro』レビュー

mini metro

  難解な現代音楽のひとつだった電子音楽をポピュラーにしたことで有名なドイツのテクノグループ・クラフトワークの代表的なアルバムに『アウトバーン(ドイツの高速道路)』『ヨーロッパ特急』がある。シンプルな交通インフラをタイトルにするという思い切った背景には、彼らが当時ツアーで移動していたドイツの高速道路を走行する音や、鉄道が線路を走る音そのものを音楽として再現しようとしたことがある。そのアイディアは電…

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『LIMBO』のplaydead新作『INSIDE』レビュー 生命があまりにも軽い世界の果てに、少年が見たものは

INSIDE

  2010年に『LIMBO』がリリースされて以来、白黒の影絵グラフィックで描かれた残虐な冒険は強烈な印象を与えてきた。全世界で300万本以上売り上げたこともさることながら、後のインディーゲームシーンでも未だにフォロワーは出続けている。 今でも『LIMBO』の影響下にある作品が溢れている6年後の現在、制作したplaydeadの新作『INSIDE』は『LIMBO』から一体どう変わり、どんなアプローチ…

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イラン革命時代の渦中で、政治的な立場を選ぶ壮絶なゲーム『1979 Revolution:Black friday』

1979 Revolution:Black friday

  近年ではアドベンチャーのジャンルが復調し、新たな流れが出来ている。大きなきっかけとなったのは、海外で数多くのゲームアワードを受賞し、これまでに累計5000万エピソードを販売したtall tale gamesの『The Walking Dead』のヒットだった。パズルを解いていくことよりも、答えの見えない状況の中にプレイヤーを置き、苦渋の決断をさせることを重視する構成を取り、エピソード制で配信し…

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『Back in 1995』は中古PSソフトを漁るときの脳髄のシビれが凝縮されている

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  歴史が積み重なると、過去をリバイバルする流れが生まれる。時間が経つにつれて、「過去が何だったのか?」をより客観的に理解することが出来るからだ。たとえば今の技術だからこそ、往年のファミコンの8bitグラフィックスをリバイバルし、再評価することができている。 けれど、プレイステーションやセガサターンの時代のローポリゴンや低解像度のグラフィックをリバイバルする試みはほとんどなかった。『Back in…

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海外フリーゲーム5選:禍々しくも精緻なドット絵アクションや、ブラックユーモアに溢れたバカゲーなど

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もぐらゲームスでは、これまでにも多くのフリーゲームの特集を行ってきた。今回は新しく海外のフリー・インディーゲームの特集になる。アート的な切り口であったり、または残虐 さが目立つアクションであったり、はたまたでたらめなアイディアのバカゲーなどをセレクトした。日本国内のフリーゲームとは一味違う、どれも独特の体験ができることうけあいだ。 Butcher 簡単に説明すれば『2DプラットフォーマーによるDO…

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”今年遊んだ中で最も革新的”とのレビューが蔓延するFPS『SUPERHOT』の何が革新的なのか?

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  発売前から高い期待を受け、今年の2月に発売されるとみるみるとウィルスのように海外サイトなどで「今年遊んだ中で最も革新的なシューターだ」というレビューが海外を中心に溢れた『SUPERHOT』。今回は何が”最も革新的”だったのかを書いてみたいと思う。”SUPER” ”HOT” ”SUPER” ”HOT” ”SUPER” ”HOT” 映画とゲームプレイを結びつける”バレットタイム” その最先端 ”全…

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精神科医となりクライアントの記憶へと降りる旅路。アマチュアから商業へのステップを早く実現しながら歴史の影へ消えたツクールの名作『パレット』

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時間が経てから振り返らないとわからないことは数多いでしょう。これは歴史の影に消えた名作についての話です。 現在、個人・少人数制作によるインディーゲームの活況があります。かつて、アマチュアが作ったゲームとしてフリーウェアなどの形態で発表されていたものが商業化していく、というケースも少なくはありません。 90年代前後から、専用のゲーム制作エンジンやツールが広まり、これを土台として個人・少人数制作が活発…

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「kero blaster」・「洞窟物語」の伝説化という過大評価と桜庭和志の悲劇問題―『ケロブラスター』レビュー(EAbase887)

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 ケロブラスターレビュー祭り、第3弾はHotline Tokyoのメンバー、EAbase887さんのレビューです!

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