短編アドベンチャーRPG『風のリュート ~恋人未満の戦士たち~』フルボイス版公開など ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

インディーゲーム,フリーゲーム,連載

本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間ほどのフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は5件です。

短編アドベンチャーRPG『風のリュート ~恋人未満の戦士たち~』フルボイス版公開

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Moon☆Windは8月10日、フリーゲームの短編アドベンチャーRPG『風のリュート ~恋人未満の戦士たち~』のバージョン4.00を公開した。本バージョンではキャラクターのフルボイス化が行われている。

『風のリュート ~恋人未満の戦士たち~』は、半魔族の戦士リュートと、神官戦士のティリスという男女ペアの冒険者による冒険譚を描く作品。甘めの恋愛要素や、物語の展開に応じて発生する自作システムによる戦闘などが見どころとなっている。戦闘ではさまざまな特殊状況が発生し、敵との会話などから適切な行動を判断していく要素が特徴。

バージョン4.00ではフルボイス化のほか、新スチルやおまけシナリオの追加、全BGMリメイク、演出強化など大幅なリファインが施されている。

2人プレイ専用パズルADV『違う冬のぼくら』正式リリース

講談社ゲームクリエイターズラボは8月10日、Steamにて早期アクセスを行っていたところにょり氏開発の2人プレイ専用パズルADV『違う冬のぼくら』を正式リリースした。正式版からはSteam(PC)に加えて、Nintendo Switch / Android / iOS版の配信も開始されている。

同じ世界が違うものに見えるようになった2人の少年の冒険を描く作品で、別々の端末でプレイする2人のプレイヤーそれぞれの画面に別のものが見え、お互いにコミュニケーションを取り協力していくというゲームデザインが特徴。正式版で対応プラットフォームが追加されたがクロスプラットフォームに対応しており、別プラットフォーム同士での2人プレイが可能となっている。

『囲碁RPG』完成版公開

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Team囲碁RPGは、以前より体験版が公開されていた『囲碁RPG』の完成版をフリーゲームとして公開した。

マップ探索時に「詰碁」を解くことで報酬を得るイベントがあるなど、囲碁の要素を取り入れたRPG(体験版の紹介記事)。作者によると「プレイは囲碁の棋力が10級以上の方推奨」とのこと。なお、戦闘自体は一般的なターン制のコマンド選択型となっている。

ノベルゲームエンジン「Light.vn」バージョン14.2公開

ノベルゲームエンジン「Light.vn(ライト・ヴィエン)」のバージョン14.2が公開された。

ビジュアルノベル系作品を中心としたゲームの制作に適したスクリプト型のゲームエンジン。専用エディターが用意されており、エディター上でのリアルタイムプレビュー機能が大きな特徴となっている(紹介記事)。

バージョン14.2では衝突計算と素材読み込みの軽量化が施され、「立体交差マップ」を実現可能となった。サンプルゲームにも立体交差マップのサンプルが追加されている。

Steam「ビジュアルノベルフェス」開催

Steamは8月7日、「ビジュアルノベルフェス」を開始した。開催期間は8月15日午前3時(日本時間)まで。

さまざまなビジュアルノベルが紹介され、セールや体験版の配信が行われている。以下に編集部で確認できた、過去に記事で紹介したセール対象作品を掲載するので参考にしてほしい。


紹介記事:『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』 将棋400年の雄大なる歴史、そして棋士の魅力を余さず詰め込んだ推理アドベンチャー


紹介記事:その者たちには存在意義がある―驚愕の作り込みと遊びやすさが度肝を抜くサスペンス探索ADV『Raisond’etre(レイゾンデイト)』


紹介記事:この事件……どうしたものかネタまみれ!妙な雰囲気漂う短編ビジュアルノベル『マリンエクスプレス殺人事件』


紹介記事:もぐらゲームス執筆陣の選ぶ 2018年おすすめフリゲ・インディゲーム15選

  • 中村友次郎(@finalbeta

    RPGのプレイと紹介がライフワーク。システムに凝ったRPGをとくに好んでプレイします。商業で一番好きなゲームメーカーは日本ファルコム。運営型では原神にハマってます。
    過去に十数年ほど、窓の杜の連載記事「週末ゲーム」の編集と一部執筆を担当していました。