今後のアップデートと完成が期待される、注目の製作途中フリーゲーム3選(2020年8月編)

日々、個性豊かな新作が誕生し続けているフリーゲーム。
その中には完成品に留まらず、現在製作途上のものもあり、公開後も都度実施されるアップデートで完成に向け、着々と進歩し続けている。

本記事では、そんな製作途上のフリーゲームより注目の3本をピックアップ。
いずれも今後の発展と完成版の登場が期待されるタイトルだ。
ぜひ、機会があればプレイしてその魅力を確かめてみて欲しい。

目次

  1. Yggdrasill
  2. ZAKESTA
  3. かおなしのダブル

Yggdrasill

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理不尽な形で自国を滅ぼされた王子が復讐の鬼となり、敵国の反政府組織に加担して戦いに身を投じていくというストーリーを描いた、『SRPG Studio』製シミュレーションRPG(SRPG)。

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基本は伝統的なターン制SRPGだが、こちらから戦闘を仕掛ける”攻め”が有利になるゲームバランス、それを表現した「士気システム」が最大の特徴。攻めれば攻めるほど味方に命中率などの補正ボーナスがかかり、逆に相手を引き付けて倒す”受け”の姿勢だとマイナス補正がかかって不利になる、SRPGの定石を非推奨とした独自の戦術が試される。

また、ユニットは移動後に「突撃」のコマンドを選択すると再度移動可能に。だが、これを発動させると防御力が0になり、回復やアイテム交換も不可能になるなどのデメリットが生じる。かと言って、攻めなければ士気が下がって戦況が不利に。それを踏まえて攻めつつ、被害を抑えるために適切な位置でユニットの行動を終える、スリリングな判断が常時試される設計になっている。

難易度も高めだが、「環境設定」からいつでも簡単な難易度へ切り替え可能。ターンごとにオートセーブも実施されるほか、ゲームオーバー時も特定ターンから再開できるなど、ペナルティは緩め。ターンの巻き戻し機能も搭載されている。他に回数制限はあれど、壊れても次のマップで元通りになる武器、出撃しないユニットのレベル平均値によって士気の増減が変わる「後方支援システム」などの独特なシステムが満載。

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”攻め”が優先されるなりにテンポもよく、ストレスを極力排除した作りもあって快適に遊べるのも魅力。執筆時点のバージョンは0.7.1で、5章12マップが実装済みとなっている。一風変わった戦術・戦略が試される、システム重視のSRPGを欲している方におすすめの1本。不気味な思想のもと残虐行為を繰り返す敵国など、陰鬱なストーリーも要注目だ。

[基本情報]
タイトル:『Yggdrasill』
作者:キュウブ
クリア時間:5時間(※現時点で5章12マップ実装)
対応OS:Windows
価格:無料

※ダウンロードはこちら
https://www.freem.ne.jp/win/game/22967

ZAKESTA

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ポップな見た目とは裏腹に熱い展開目白押しのシューティングゲーム『VASTYNEX』(参考記事)の作者・ざきち(zakichi)氏の新作。今回は縦スクロール型シューティングゲームで、ダウンロードは氏のWebサイト「喜撃屋本舗」より行える。

執筆時点のバージョンでは、最初のAREA1のみをボス戦込みでプレイ可能。

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今回は”のーみそコネない系シューティング”(※喜撃屋本舗の紹介文より)ということで、ネタ元をオマージュした破壊の快感を突き詰めた仕上がりになっている。とにかく敵が続々と集団で襲いかかってきては、地上にも破壊可能な建造物が現れるため、爆発の嵐が常に吹き荒れる。また、スクロール速度も最初は緩やかだが、急に高速化すると言ったネタ元に忠実な演出も仕込まれている。

自機のパワーアップは、アイテム獲得で攻撃が拡大するシンプルなもの。やや味気ない感じだが、開発途中版ということで、今後、サブウェポンが追加されるかもしれない。ステージ総数もどれほどになるかは不明。なお、ネタ元のシューティング作品は1ステージが比較的長めの構成がある種の特徴だったが、本作は大体3~4分ほどに収まった適度なボリュームに落ち着かせている。被弾して撃墜された後もその場復活なので、ストレスなく遊べる設計だ。

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まだAREA1のみしか遊べないが、破壊の快感重視のコンセプトが光る仕上がり。ランキング機能も備わっているため、スコアタックも楽しめる。前作『VASTYNEX』に魅了された方はもちろん、シューティングゲーム好きなら要プレイの1本。

なお、ちょっとした小ネタで、方向キー上を押したまま始めると、AREA1が巡音ルカによるボーカル入り楽曲になるお遊び要素がある。一風変わった雰囲気で楽しめるので、1周したらぜひお試しあれ。(最初から設定して遊ぶのも良し)

[基本情報]
タイトル:『ZAKESTA』
作者:ざきち(喜撃屋本舗)
クリア時間:10分(※現時点でAREA1のみ)
対応OS:Windows
価格:無料

※ダウンロードはこちら
http://zakichi.ojaru.jp/menutml.html

かおなしのダブル

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カミサマへ祈った代償として自分の姿、記憶を失うノロイをかけられた主人公「ダブル」が、自らを「おにーさん」と呼ぶクロエナと共にノロイを解く旅に出るストーリーを描いた謎解きアドベンチャーゲーム。『LiEat』、『Alicemare』、『1bitHeart』と言った独特な世界観とカラフルなビジュアルが特徴のRPG、アドベンチャーゲームを手掛けてきた個人開発者・△○□×(みわしいば)氏の新作でもある。

斜め視点(クォータービュー)のマップを歩き、依頼をこなしたり、謎を解いたりしながらストーリーを進めていく内容。一部、簡単なアクション要素、戦闘イベントもある。

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特徴はタイトルにもある「顔」を使った謎解き。主人公ダブルは顔を切り替えることで、その持ち主の姿になれる変身能力を持つ。本編ではこの顔を切り替え、本来の姿では立ち入れない場所に踏み込んだり、気難しそうな人との交渉をこなしていくのだ。「顔」は行く先々で出会う、名有りの重要人物との交流を重ねると”借りられる”ようになり、以降、切り替え可能になる。また、顔には得意分野も設定。なかなか進展しないイベントに巡り会った時は、それに見合った顔にすれば瞬時に攻略できたりと、目に見えた違いが露わになるのも面白い。

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他に世界観、キャラクターも可愛らしく、どこか不気味な雰囲気を醸し出しているのが印象的。現時点では最初の章しかプレイできないが、それでもクリアまで3~4時間かかる結構なボリューム。

▲OPムービー

完成はまだ先になる模様だが、作者の過去作を楽しんだ方はもちろん、この雰囲気に少しでも興味を抱いたならプレイいただきたい1本だ。

なお、完成後には過去の3作同様、Steamで独自の追加要素が足された有料版がPLAYISMよりリリース予定。既にストアページも開設されているので、ぜひウィッシュリストへ。

[基本情報]
タイトル:『かおなしのダブル』
作者:△○□×(※Steam版販売:PLAYISM)
クリア時間:3~4時間(※現時点でChapter1のみ)
対応OS:Windows
価格:無料

※ダウンロードはこちら
https://www.freem.ne.jp/win/game/21207


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