ローグライク系おすすめのフリーゲーム・インディゲーム作品8選

「ローグライク」といえば、ゲームジャンルの中でもかなりのメジャージャンルだろう。古くはテキストアドベンチャー的なゲームの時代から始まり、1980年の『Rogue』など、かなり深い歴史を持つゲームジャンルだ。その定義について深追いするのは避けるので、気になる方はWikipediaニコニコ大百科などを各自確認して頂きたい。

ローグライクゲームとして有名な日本のコンシューマタイトルとしては、『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』『風来のシレン』『チョコボの不思議なダンジョン』などの超有名タイトルが挙げられる。

同様に、フリーゲーム・インディゲームにも、伝統あるゲームジャンル「ローグライク」をテーマにした作品が非常に数多く存在する。今回はその中から、名作・良作を選りすぐって紹介していく。

なお、例によっておすすめ作品が多すぎるため、全てを紹介しきれないのが残念なところだ。「○○がない、やり直し」などのあたたかいご意見・ご感想があれば、是非Twitterやはてブコメントなどで補足紹介して頂ければ幸いだ。

Elona

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まずは“何でもできる”スーパーフリーダムなローグライク『Elona』。ちなみに「…本当に食べてしまったのか?」の元ネタはこれ(詳しくはチュートリアルでどうぞ)。あんまりにも自由度が高く、それゆえ説明が難しいのが悔やまれるところだ(いや、まじでぜんぶ書いてたらどんだけ字数があっても足りんので勘弁してください……)
さておきシステムの根幹的な部分(ターン制、未識別アイテム、死んだらアイテムロストetc)はローグライク系ゲームそのものだが、本作が他のローグライクと一線を画すのは驚異的なまでの自由度の高さ。筆者も紹介記事やプレイ動画を参考にしばらく遊んでいたが、新しく出来ることが増えるたび「えっなにそれ」となること間違いなし。それと引き換えなのか、操作の大半をキーボードのショートカットで行うことになるため、慣れないプレイヤーはチュートリアルですらつまづく可能性も。起動したはいいものの操作方法がよく分からず、三回くらい放置してからが『Elona』の本番だとかなんとか……今から始めるプレイヤーの皆さんは、操作方法のページを隣に開いておくことをオススメする。
では肝心の「自由度が高いって言ってるけどじゃあ具体的に何が出来るの?」という点については、具体的なトンデモ系事例を書くとたぶん検索エンジンの年齢規制に引っ掛かるので、読者のみなさんにはぜひプレイしてその目で確かめていただきたい。あーんなことやこーんなことも(やり方さえ知っていれば)やり放題です。(水原由紀)

ダウンロード:制作者様サイトよりダウンロード(無料)

片道勇者

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この記事を読んでいるあなたに知らないとは言わせないシリーズ第二弾! SmokingWOLF氏の『片道勇者』にご登場いただこう。本作を一言で要約すると「強制横スクロールローグライクRPG」。不思議のダンジョンシリーズのフロア滞在ターン数制限を再解釈したかのようなシステムが最大の特徴だ。プレイヤーは画面左端から迫る世界の終わりこと「闇」に呑み込まれないよう、ひたすら右を目指してマップを探索してゆく。「闇」に呑まれるギリギリのところで敵や障害物に挟まれた際の焦燥感と、それを切り抜けた際の達成感は他ではなかなか味わえない。他にもキャラのスキルカスタマイズや職業選択、難易度の選択に次周への引き継ぎ、さらには日替わりのキャンペーンなど、繰り返し・何度もプレイしたくなる要素がてんこもりの一作だ。
ちなみに本作は2012年に無料版が公開され、その後2014年には多数の追加要素を搭載した有料バージョン『片道勇者プラス』がリリースされている。フリー版だけでもお腹いっぱい遊べるのだが、プラス版ともなればそりゃもう年末年始の時間が闇に呑み込まれること必至。(水原由紀)

フリー版ダウンロード:制作者様サイトからダウンロード
プラス版購入&ダウンロード:PLAYISMの特設ページから購入(700円)&ダウンロード

FTL:Faster Than Light

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宇宙を舞台にしたリアルタイム操作のローグライク。と言ってもポーズ機能があるので、落ち着いて操作すればターン制のような感覚でプレイできる。プレイヤーは窮地に陥いる連邦軍の宇宙船を駆り、反乱軍の追跡を逃れながら、連邦を救う機密データを定められたセクターまで運ばなければならない。兵装選択や宇宙船のシステム強化をはじめ、武器を含む各種システムを稼働させるための電源の割り振り、白兵戦に船内修理、さらには異なった特徴を持つ多様な種族を扱う人員配備など、あらゆる要素がこれでもかと凝縮されて詰め込まれている。ゲームブックを思わす銀河探索時のイベントも含め、まさにスペースオペラローグライクといった趣の一作だ。(HayanieMozu)

なお、ゲームに関する座談会を行っているHOTLINE TOKYOでは、今年の11月に本作を取り上げた。
HOTLINE TOKYO 10th『FTL: Faster Than Light』を振り返る

PC版ダウンロード:Steamより購入(980円)
iPad版ダウンロード:iTunesより購入(1,000円)

※非公式ながらPC版に関しては日本語化MODもあり、自己責任ではあるものの、これを導入することで日本語でプレイすることが可能。

Crypt of the Necrodancer

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今年、最も注目を浴びたローグライクゲームと言っても過言ではないかもしれない。ニコニコ動画ではテラゾーさんの実況動画でも話題になった。それが、リズムゲーと組み合わせた画期的なローグライクRPGCrypt of the Necrodancer』だ。ダンジョンを攻略するというローグライクの要素をしっかりと組み込みながら、操作は極限までシンプルで使うのは十字キーのみ。BGMのビートに合わせないと移動や攻撃などの行動ができない。敵もビートに合わせてそれぞれ特徴的な行動をしてくる。ビートに乗るテンポのよさとローグライクの緊張感が合わさり、これまでのゲームにない快感を味わえる。
一般公開はまだされておらず、Steam Early Accessでの開発中の先行販売が行われている状況だが、開発をしているBrace Yourself Gamesによると既に全世界でDL数は10万を超えているという人気作。さあ、レッツネクロダンサー!
(すんくぼ)

ダウンロード:Steamにて購入(1,480円)

Gesuido

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32×32ドットのモノクロなグラフィックが目を引くiOS向けローグライクGesuido』。東京の地下に広がる下水道になぜか降り立ってしまった、浪人、野蛮人、プログラマー。3人のいずれかを操作して、死ぬまで出口を探してさまよう。キャラセレクトの時点で究極の選択のようになっているが、アイテムを拾い集めて敵を倒しながらダンジョンを攻略していくという根幹の部分は非常にオーソドックスなローグライク。それもそのはずローグライクの名作『NetHack』の影響を大きく受けているという。顔のアイコンが動くシュールな様子と左上に流れるログがコミカルで笑いを誘う。
現在開発中で来年の1月には300円で公開予定。今回掲載したSSのメニュー画面は旧版で、公開される際にはUIを一新してキャラは画面上のどこでもスワイプすると操作できるようになる。今回の紹介文を書くにあたって先行してプレイさせていただいたが、指を滑らせて直感的に操作できるのは気持ちよく楽しいので必見だ。(すんくぼ)

ダウンロード:1月公開予定(制作者様のサイトはこちら

Rogue Ninja

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Rogue Ninja』はiOS向けのローグライクゲーム。内容としては非常にオーソドックスなローグライクゲームで、綺麗にまとまっている。スマホながら操作性が非常に良いのも特徴の一つだ。忍者をテーマにしたローグライクということで、武器も忍びの者にふさわしい「くない」「こてつ」「かたな」などのアイテム。敵キャラも妖怪が沢山出てくる。巻物や薬を駆使してダンジョンを踏破する正統派タイプのローグライクゲームが楽しみたいなら是非。スマホなので、通勤・通学中に片手でも操作できる。余談だが、後ろから見ると忍者があの国民的ネコ型ロボットに見えてくる……(Noah)

iOS版ダウンロード:iTunesから購入(300円)

タクティカルダンジョン

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『不思議のダンジョン』風のローグライクに、『ファイアーエムブレム』のようなターン性シミュレーションRPGの概念が組み合わさった異色のゲーム。主人公であるメイドの女の子「エリス」を操作して、1フロアが14×14マスという小さなマップで構成された全99階のダンジョンをひたすらに潜っていく。1ターンの中でエリスが出来ることは、数マス分の「移動」と、そして敵への「攻撃」や「アイテムの使用」だ。エリスの行動が終わると敵も同じように行動し、そして次のターンへ…という流れがゲームの基本となる。ダンジョンの中で拾うことが出来る剣、盾、カチューシャなどの装備品でエリスを強化、そして魔法のような効果を持つ「杖」や「本」などの消費アイテムを駆使して敵を倒し、時には逃げて攻略していこう。
本作は1フロア数分でサクサクとクリアできる爽快感がありつつ、階が進むにつれて凶悪な敵が増えていくため、いかにして状況を打開するか…といった試行錯誤を楽しめる。次のフロアへ行くための階段を下りるたびに中断セーブが可能なので、あまりまとまった時間の取れないプレイヤーも少しずつ進めることの出来る作品となっている。スキマ時間にコツコツとプレイし、深きダンジョンの打破にぜひ挑戦してみてほしい。(poroLogue)

ダウンロード:vectorよりダウンロード(無料)

メイデンスノウの妖怪大魔境

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メイデンスノウの異名で呼ばれる悪魔祓い・ゆきのが町で起こった不思議な事件を解決するため奔走する「不思議なダンジョン」風味のローグライク。というところまでは普通なのだが、このゲームは一味違う。とにかく豊富なスキルを駆使して進んでいくのだ。スキルの素になるMPはどんどん回復する。装備している武器に応じて使えるスキルも異なってくるため、数々のスキルを使いこなしながら敵を倒していく。実際のところ、スキルを使わずに攻略することは不可能に近い難易度で、やりごたえは十分
そんな内容に反してメイド喫茶で働いているゆきのを始めとするキャラクターは立ち絵も魅力的で、少年誌レベルのサービスシーンも多い。装備によって立ち絵が変わるため、例えばスク水のような防具を装備した時や、敵から装備を強制的にはずされる攻撃を受けると…。キャラクターも個性がかなり強いので好き嫌いはわかれるかもしれないが、ローグライク好きならぜひ一度は挑んでみてほしい。(すんくぼ)

ダウンロード:制作者様サイトよりダウンロード(解凍のためのパスワードは制作者様ブログに)

Cube and me

キューブ状のかわいいキャラが特徴的な、育成系RPGにローグライクの要素を足した作品。現在クラウドファンディング企画が進行中である。海外発のタイトルとなっているが、日本語版webサイトも存在するため、こちらでゲームについての情報を詳しく知ることが出来る。ローグライクと聞くと「毎回ランダムに作られるダンジョン」「ターン性」「RPG」というイメージが強いかもしれないが、このゲームは「自動生成のダンジョンを探索する」という部分以外は、移動や戦闘はリアルタイムで操作することの出来るアクションRPGとなっている。現在公開されているデモバージョンのゲームをプレイすることが可能となっているので、興味を持った方はプレイしてはいかがだろうか。(poroLogue)

デモ版プレイ:制作者様サイトでプレイ

もぐらゲームスでは現在ライターを募集しています。 フリーゲームやインディゲームの記事執筆等にご興味ある方はこちらよりお気軽にご連絡ください。
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    HayanieMozu(@HayanieMozu

    ポエムじみたことを書くのが好きなゲーム好き。NYDGamerというブログをやっており、TwitterとHOTLINE TOKYOという集まりによく出現する

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    通称のあP。「もぐらゲームス」エグゼクティブプロデューサー&共同編集長。ゲームをする人。「ゲームのちからで世界を変えよう会議」の中の人。経営戦略(ゲーム産業)と金融が一応専門分野。 MMORPG「リネージュ」の元プレイヤー(8年ぐらい、10,000時間ほどプレイ)。長らく一つのゲームをやりこむ派でしたが、最近は雑食気味にいろんなゲームをプレイしています。思い出に残っているゲームはリネージュ、ティアリングサーガ、勇者のくせになまいきだ。or2など

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    poroLogue(@poroLogue

    もぐらゲームス編集長。大学在学中にフリーゲームをテーマとした論文を執筆。日本デジタルゲーム学会・若手発表会にて「語りとしてのビデオゲーム(Videogame as Narrative)」を発表。NHKのゲーム紹介コーナーへの作品推薦、株式会社KADOKAWA主催のニコニコ自作ゲームフェス協賛企業賞「窓の杜賞」の選考委員として参加、週刊ファミ通誌のインディーゲームコーナーの作品選出、株式会社インプレス・窓の杜「週末ゲーム」にて連載など。

    フリーゲーム作者さんへのインタビュー・レビューなど多数。フリーゲーム歴は10年半ばほど。思い出に残っているゲームは『SeraphicBlue』『Berwick Saga』。

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    すんくぼ(@tyranusii

    学生時代、MMORPG「リネージュ」で朝から晩まで飽くことなきレベル上げと戦争に没頭する毎日を送る。本業では廃人卒業後、国家公務員を経て、再びゲームの世界へ。「もぐらゲームス」を立ち上げました。ハマったゲームはライブアライブ、ファイアーエムブレム 聖戦の系譜、デモンズソウルなど。
    個人ブログもやってます:もぐらかペンギンか

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    水原由紀(@mizuharayuki

    読みは「みずはらゆき」。ゲーム業界のはしっこに勤めつつ、色々書いてます。思い入れの強いゲームは初代『.hack//』や『風ノ旅ビト』、『Dear Esther』『ゆめにっき』『Ruina 廃都の物語』などなど。2015年マイベストははむすたさんの『ざくざくアクターズ』。美学と工学の交差するゲームを求め、今日も片道切符。Narrative関係勉強中。