Posts Categorized: アドベンチャー

『When the Past was Around』それはある女性の愛と喜び、挫折と傷心を描いたポイント&クリックADV

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20代前半の女性「エッダ」。 彼女は同じ年頃の人々のように、行き先を見失っていた。 夢を志すも、道に迷っていた。 愛と幸せを探すも、迷子になっていた。 フクロウ頭のその男性と出会うまでは。 男性は彼女の情熱を後押しした。 人との関わりに刺激を見出す支えになった。 そして、彼女に”傷心”という感情を教えた。 『When the Past was Around』は、インドネシア・スラバヤの独立系ゲーム…

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貴方は全ての断片を拾い切れるか。自発的に謎を明かす姿勢が問われる骨太探索ADV『断片思想』

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青くて黒い怪物たちに襲われ、罵倒される少女ヴィネア。 彼らを振り切るよう逃げ続けた彼女は、いつしか館の地下室で目覚める。 そこに住む”みんな”は、ヴィネアのことをよく知っている素振りを見せる。 だが、ヴィネアは”みんな”のことを少しも知らない。 そもそも、自分のことすら覚えていなかった。 やがて、ヴィネアの前に謎の少女が現れ、館に滞在し続けるためには何らかの”役割”を持たねばならぬことを伝える。さ…

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それでも”上”を目指さないと。登山モチーフのホラーADV『色のない詩―ウタ―』

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森の中で目覚めた紅里(あかり)。 だが、傍にいたはずの妹・詩織(しおり)の姿がない。 森の奥へと行ってしまったのだろうか。 紅里は妹を探すため、その後を辿っていく。 例え疲れ果ててでも。 『色のない詩―ウタ―』は「第12回 WOLF RPGエディター コンテスト」(通称、ウディコン)応募作品のひとつで、Windows PC向け探索ホラーアドベンチャーゲーム。同じく探索ホラーアドベンチャーゲームの『…

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『細胞神曲』それは全体験が細胞レベルで刻み込まれる長編探索ADVである。

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地獄篇(インフェルノ)、煉獄篇(プルガトリオ)、天国篇(パラディーゾ)の全3部から構成される「神曲(La Divina Commedia)」は、イタリアの詩人ダンテ・アリギエーリの代表作にして、長編叙事詩として名高い。 同作は後世の芸術に文学、さらには映画やアニメ、ゲームなどにも絶大な影響を及ぼしており、それをモチーフにした作品が数多く誕生している。 そしてここにも『神曲』をモチーフとしたWind…

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部活の帰り道、巻き込まれました。ロックに生きて逃げよう。短編ADV『ココの闘書録』

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これより紹介する『ココの闘書録』は、その名の通りに「ココ」と呼ばれる女子高生が主人公のゲームである。キャッチコピーは「ロックに生きろ」。 つまりはエレクトリックギターを持ち、熱狂的な人生を送れ、ということかと想像したかもしれないが……まあ、大体正しかったりする。詳しくは後述する。 その前に本作の概略諸々。PC(Windows)向けフリーゲームで、2020年7月26日に「ふりーむ!」、「フリーゲーム…

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追加要素有りのNintendo Switch版も登場した、4つの不思議世界を巡る謎解きADV『テトラ ワールドアドベンチャー』

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ある日、迷い込んだ裏路地。 そこには、4つの世界へ繋がる扉があった。 冒険家のアナタは扉を潜り、世界を旅する。 その果てに何を見つけることができるのだろうか。 『TETRA』、またの名を『テトラ ワールドアドベンチャー』は2019年2月11日、スマートフォン・タブレット用無料アプリとしてリリースされた謎解きアドベンチャーゲーム。『スライドプリンセス』、『インコ脱出』、『ルルロロおさんぽパズル』と言…

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ぶっ壊せトコロザワ!?衝撃の世界観と多彩なイベントで送る探索ADV『こちら、悪の組織Bag closure団』

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その昔、埼玉県民は東京都民からそれはそれはひどい迫害を受けていた。 通行手形がないと東京に出入りすらできず、 手形を持っていない者は見つかると強制送還されるため、 埼玉県民は自分たちを解放してくれる救世主の出現を切に願っていた。 こんなあらすじと共に始まるのが、かの有名な埼玉県ディス漫画『翔んで埼玉』である。2018年には何を血迷ったか実写映画化されてしまった。傑作です。 そんな埼玉県をネタにした…

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サイコロが全てを決する、お手軽ゲームブック風アドベンチャーRPG『鉛の魔女』

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読者の選択次第で物語、結末が変化する仕掛けを施した遊べる本こと「ゲームブック」。ロールプレイングゲーム(RPG)とアドベンチャーゲーム(ADV)双方の要素を持ち合わせたそれは、1980年代に大きなブームを呼んだ。だが、家庭用ゲーム機の隆盛と共に1990年代以降、下火に。近年は過去作の散発的な復刊が行われているものの、当時ほどの勢いはない。 しかし、読者に語り掛ける2人称を用いた文体などの特徴から、…

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海底散歩に出かけよう。海のドット絵アドベンチャー『マインテルの弟』

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もうじき季節は夏本番。夏と言えば海水浴などの水を楽しむレジャーの季節だが、年々高まる気温、出歩く事も億劫な暑さの前には意志も霞むというもの。今回紹介する作品をプレイし終えた際に、筆者は自分が海はおろかプールですらもう年単位で行っておらず、水のレジャーからはトンと縁のない生活を送っていることに気がついてしまった。せめて心くらいは海へ…。 『マインテルの弟』はまさる星人氏が制作したアドベンチャーゲーム…

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剣が刺さってる男を救えるのは一度だけ。二度目は……ない。

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最初に言っておく! 剣が刺さってる男を救えるのは一度だけ。 大事なことなので、もう一度言っておく。 剣が刺さってる男を救えるのは一度だけ。 たった一度きりのチャンスなのである。 二度目は……ない。 怪しいカジノを進め。剣が刺さってる男を助け出せ。 急になに!?……と困惑したかもしれないが、今回紹介するゲームのことだ。 その名も文字通りの『剣が刺さってる男を救えるのは一度だけ』! 2020年4月27…

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